外出の途中で公衆電話から何度か、心療内科に電話をしたが通じない。
番号の通知が可能な電話をお使いください。そんな意味のアナウンス
が公衆電話から聞こえるのみ。病院へ向かった。何故，公衆電話から
連絡ができないのか，納得のいく説明をして欲しい。私は明日の受診
を今日に変えて欲しかっただけなのに。たぶん無意味に過剰に，私は
かなり興奮していた。携帯電話なら通じるのですか？持っていないの
が悪いのですか？ 仕事柄，いたずら電話が多いので，非通知の電話
は受けつけないことにしています。との医師の返答。さまざまなささ
いなことで、私は異常に怒りをおぼえてしまう。あとになって気分が
落ち込んでしまうのに。何年か前は，ある友人のブログのデザインに、
はげしい怒りを示したこともあった。悪いことをしたものだ。医師に
よれば，私の病気の典型的な症状でもあるらしい。私は病人なのだ。
………………
頭と胸の中の精神と心が，波のように揺れ動いていた。悲しみである。
自己への怒りでもある。帰路。自宅近くの小学校のそばにあるガード
レールがゆがんでいた。路上にはなにやら、プラスチック片のような
ものが散乱していた。事故があったのだろう。きちんと掃除をしない
んだなあ。などと思いながら撮影をした。私自身の、みにくい内面が
さらけ出されたかのような、そんな現実にある被写体だった。自殺も
そう遠いことではないのかもしれない。そんなあぶないこともふと。