寒の戻りの午後。カメラが届いた。くすんだ色の寒い空のもとで試写を。
こんなに青い陽射しはなかったのだが。オート撮影での露出が適正では
ないような印象。感度400のフィルムを使ったのは間違いだったようだ。
このカメラは、シャッター速度は1/1000秒まであるが,絞りがF=16まで
しかなかった。露出がオーバーぎみのカットが何故か多かったのだ。
コニカの一眼レフカメラ「Acom-1」~速度優先のAE機だ。電池なしでも
フルメカニカル機としての使用も可能らしい。1977年に発売。レンズは
名玉との評価の高いAR HEXANON 52mm/F=1.8。状態のいい個体である。
動作にも問題はないとのこと。オークションで購入した。二千円+送料。
経年の劣化で縮んだものが多いボディの巻革=グッタペルカが実用的な
合成皮革に貼り直してある。グリップ感が格段によくなっている。フィ
ルム室の必要部分のモルトは新しいものに交換されている。各種の機能
は正常だろうか。レンズも状態は悪くなさそう。だいじに使われてきた
個体との商品説明だった。そのとおりなら安価に買えたものだと思う。
好きなコニカのカメラたち。一眼レフもいつかぜひ欲しいものだと私は
思っていた。ひととおり各部の動作確認をしてからフィルムを装填する。
感度400のカラーネガ。いそいで撮影をしてから、街のDPEショップへ。
とんぼ返りで家に帰り、現像を済ませたフィルムをパソコンにスキャン。
露出がやはり気にかかる。オートでの撮影にはどこか不具合がある個体
なのかもしれない。代替電池の電圧の差によるものなのかもしれないが。
私にはよくわからない。今度は感度100のフィルムを使ってみようかと。