blueな日々

( Art で逢いましょう)

必要性を~Distance and Exposure meter

2014年09月29日 | カメラたち~その他

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*↑この記事の最初にアップしたカットは、Kodak社の Letinaという
 35mmフィルムを使用する蛇腹カメラに付いている、被写界深度計.

最近は、ゾーンフォーカス機種で撮影をすれば、ピントが合っていない
写真が目立つようになった.目測で被写体までの距離を判断するのだが、
私のその感覚が微妙に狂いはじめたかのような.やはり不可避の、老い
が原因なのだろうか.まさに今、私はいやな感じを経験中である.情け
なくもある.さみしくもある.残念な気分だ.どうにかならないのか?

サンプルに選んだ写真はあまりよくないが.ほぼ同じ距離~1mほどに
ある被写体.ベランダ~戸外や窓辺や室内.明るさが違うので、絞りも
変化する.開放値に近ければピントの合う範囲はかなり狭くなる.蛇腹
カメラではたぶん f3.5ほどになる.逆に明るければ絞り込むので、f11
から16や22に.ピントの合う範囲は広がる.被写界深度の効用なのだ.


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↑ 左:植物1/500秒 f11 中央:小鳥 1/50 f5.6 右;テレビ 1/25 f4f
ミノルタの「Semi MinoltaⅢ」という、蛇腹カメラで撮影した写真だ.
どうしても、室内~うす暗い場所にある被写体でのピンぼけが多くなる.

ネットで被写界深度の、実際のその効果を調べてみた.たとえば室内で、
開放値 f3.5で、被写体まで1mの距離で計測すれば、ピントの合う範囲は、
その前後それぞれおよそ2cm.つまりカメラから被写体まで、98cmから
102cmまでの範囲でピントが合うことに.わずか4cmの幅でのピントが
合う余裕しかない.これでは目測で、その距離をほぼ正確に測ることなど、
もともと不可能だったのではないか? 老いはさらに距離の感覚を鈍らせ
ただけで.主要な原因ではない.古いカメラで、レンズがそれほど明るく
ないものでは、室内での撮影は最初から困難がともなう行為だったのだ.
ということで…、

距離計の必要性を感じている.単体のものは中古品でもやはり高額なので、
自宅にあるレンジファインダー機種を距離計に流用できることに気がつく.
探してみたら、小型の機種を発見.ペトリの「35M」というカメラ.同型
では最小のサイズかもしれない.持ち運びにあまり不便さを感じないかも
しれないではないか.そしてさらに露出計も内蔵されているので、マニュ
アル撮影のみの、古い蛇腹カメラを使う場合は、露出測定で重宝するはず.

(以下のカットが、Petri M35と、そのカメラでの撮影結果~いい写りだ)


Petri M35:Range Finder,EE Camera
 ●レンズ:PETRI 38mm/F2.7
 ●シャッター速度:1/30~1/650秒
 ●ファインダー:採光式ブライトフレーム
 ●ピント:距離計連動
 ●フィルム送り:レバー巻き上げ、クランク巻き戻し
 ●電池:LR44ボタン電池代替可能 ●発売年:1971年


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ペトリ=栗林写真工業の35mmコンパクトカメラ.プログラム EE搭載の
レンジファインダー機「Petri M35」~すでに撮影済みで、露出計の精度
にも、問題はないことは判明している.距離は Feetとメートルがレンズ
の上部に表示されているので便利だ.使用するカメラは私の場合 Feetの
表示のものも多いから.以後、目測で被写体までの距離を測る~ゾーン
フォーカスの場合、…この距離と露出計兼用の 35Mを使って、それらの
数値を測定してから、実際に撮影するカメラに応用する~当てはめてから.
シャッターを切ることに.そうすればピントも露出も適正なものになって、
ようやく、いい写りが期待できることにだろう.それでうまくいくはず.




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