川崎市発祥の「長十郎梨」が大幅に減産に、今回が「最後の収穫祭」に・・・。

昨日9月18日(日)の神奈川新聞社会面から
『カナロコ・幻のナシ「長十郎」苦い減産、
農家高齢で「最後の収穫祭」へ/川崎』
という気になる記事からです。

川崎市内が発祥で、現在川崎市内で
わずかしか作られていない幻のナシ
『長十郎梨』が、その生産を支えてきた
多摩区の農家が、高齢などを理由に
来年2012年からの生産量を
大幅に減らす決断をしたそうです。

次世代に地域の伝統を伝えようと続けてきた、
小学生たちの授粉・収穫作業体験、収穫を
祝うパレードも今年でひとまず最後になりますが、
このブログでも4月13日(水)に
『川崎市内の小学校4年生の児童約130人が、
川崎が発祥の「長十郎梨」の受粉体験!!』
として取り上げたように、川崎区の
川崎市立川中島小学校と同じく川崎区の
川崎市立東大島小学校の4年生が、
受粉・収穫体験を行ってきていましたが、
やはり農家の方が高齢になり、次の世代の担い手が
出てきていないことと、水分が多くて柔らかい新品種の
幸水や豊水に押され、市場から姿を消したというのが、
大きかったですね。

ただ『長十郎梨』の魂を消さないように、減産後も、
まちおこしに取り組んできている『多摩川クラブ』が
中心となって、長十郎の苗木10本を新たに託し、
収穫を迎える10年後から、学習の場として
活用されていくことになっています。

関係者のみなさんも『体験した子どもたちの中から
将来の担い手が出てほしい』と希望を託していますが、
子どもたちも受粉・収穫体験をしてきた『太田農園』の
みなさんの想いを十分、受け止めているようなので、
これからも川崎市発祥の『長十郎梨』が、長く
愛されるように、『多摩川クラブ』のみなさんと
市民のみなさんと子どもたちで支え続けて欲しいです。