中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ミルフォードサウンド(8):第4日目(トレッキング第1日目):ボンボローナハットへ

2011年02月19日 16時50分08秒 | ニュージーランド:ミルフォードサウンド

                                   <豪雨で流下する滝>

   ミルフォードサウンド(8):第4日目(トレッキング第1日目):
                     ボンボローナハットへ
            (スケッチ旅行)
       2003年1月28日(火)~2月5日(水)

第4日目:2003年1月31日(木)
(トレッキング第2日目)
グレートハウスからボンボローナロッジへ

<トレッキング第2日目の概要>

■第2日目全行程図



■トレッキングルートの概要

                 区    間                         区間距離
   グレードハウス    → クリントンハット      1.6(km)
   クリントンハット        →
 クリントン川合流点     1.5
   クリントン川合流点 → ヒレレ滝            7.0
   ヒレレ瀧        → ヒドンレーク         1.5
   ヒドンレーク        → ボンボローナロッジ   4.0
          (合 計)                 15.6(km)

<グレートハウスからクリントンハットへ>





■いよいよ出発
 6時頃起床する.夏だというのに肌寒い.
 7時30分,朝食.適当にサンドイッチを作って昼食の準備をする.そして,身支度を整えてグレードハウスの庭に集合する. 雨が降り始める.
 1人の女性ガイドがグレードハウスを背にして,われわれの前に立つ.彼女が我々を引率するチーフガイドである.
 「・・・ガイドは3人.それぞれ先頭,中間,最後尾に1人ずつ付いて歩きます.先頭のガイドを追い越さずに,最後尾のガイドより遅れないように歩いてください・・」
と注意を受ける.
 8時30分頃から,参加者は三々五々と出発する.私も1人だけで,適当に出発する.
 要するに先頭のガイドと最後尾のガイドの間にさえいれば,行動は自由である.これは有難い.私は,要所要所で,簡単なスケッチをしたかったので,敢えて1人で歩くことにする.
 出発するとすぐにスイングブリッジを渡る.昨日,ショートトレックで遠くから見た橋である.この橋は吊り橋.渡り出すと,その名の通りに,上下左右にユラユラと揺れる.ちょっと怖い.橋の下には緑色の綺麗な水がゆったりと流れている.ここから,わたしたちはクリントン川の右岸に沿って遡る予定である.
 トレッキングルートに沿って,キロポスト(マイル表示;キロメートルも並記されている)が設置されているので,自分たちが出発点からどのくらい離れたところを歩いているかがすぐ分かるようになっている.



<クリントン川>

■ブナの原生林
 9時頃,出発点から3キロメートル付近を通過する.私たちは,クリントン川に沿って,ゆるやかな登り道を歩き続ける.散策路の両側には,深いブナの原生林がつづく.




■ウエットランドの大木
 3キロメートルポストから少し進んだ左手に大きな樹がある.
  A very large red beech tree・・・
と案内書には書いてある(学名は, Northfagus fusca と言うらしい).
 資料によれば,この木は樹齢約600年,直径1.5メートル以上もある巨木である.この辺りは世界でも有数の多雨地帯である.ブナの幹にはベッタリと苔がへばり付いている.
 「どこかで見たことがあるような風景だな・・」
と思い続ける.
 「どこだったろう・・」
ふと,2002年春にキナバル山へ登ったときのことを思い出す.あのとき歩いたキナバル山山麓の熱帯雨林に,このの風景がとてもよく似ている.
 この巨木の脇を通過すると,ウエットランドウオークの入口に至るはずである.
 ガイドの説明によると,以前,荷物を積んだ馬車,トラックターがこの平坦な道を走っていたという.
 さらにクリントン川を遡ると2マイルポストがある.この辺りからクリントン川の川幅が次第に広くなる.

■ドーブパス
 9時20分,やがて,川沿いの道が右に大きくカーブする. ここから,頂に雪を戴いたドーブパス峠が見え始める.ドーブパスは標高1,375メートル.イーグルマウンテンの南端に位置している.この道はクリントン谷にも通じている.
 9時25分,4キロメートルポストから左折して,ウエットランドボードウオークに寄り道する.ウエットランドの向こうにセンティネル山(Mt. Sentinenl)が見える。クリントン谷の上流付近にある山である.幅は1キロメートルほどもあるだろうか,山に囲まれた湿地帯が広がっている.その中に木道がくねくねと続いている.傘をさしながら,木道に沿って数分歩き回る.足下には沢山の花が咲いている.花音痴の私には花の名前は分からないが,とにかく綺麗である。


■ブナ林に入る
 雨が次第に強くなる。
 深いブナ林に入ると,冷たい風が遮られるためか,少し暖かくなる.
 しかし,草原に出た途端に冷たい風が容赦なく吹き付ける.つくづくブナ林のありがたさが分かる.




■クリントンハット
 9時48分,私はクリントンハットに到着する.クリントンハットは,トレッキング道路から左手に数分入ったところにある.ここはインデペンデントウオーカーが最初に宿泊する施設でもある.最初に建てられた施設は豪雨で流されたので,現在の施設に建て替えられたという.


                                      (つづく)
「ミルフォードサウンド」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f0e3e178ecab4a1ebd8cad839b51b1cf
「ミルフォードサウンド」の次回の記事
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