中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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初秋の箱根:明星ヶ岳・明神ヶ岳縦走

2011年09月26日 05時31分57秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                      
        初秋の箱根;明星ヶ岳・明神ヶ岳縦走
           (ARENAオフミ)
          2011年9月25日(日)
  

<登山地図>



<プロフィールマップ>



     ↑         ↑                 ↑                ↑
     バス停       明星ヶ岳               明神ヶ岳                バス停
     宮城野橋                                               道了尊


<明星ヶ岳へ>

■バス停宮城野橋から歩き出す

 今日はARENAオフミの定例会開催日.箱根明星ヶ岳と明神ヶ岳を軽く縦走する予定である.
 3時30分頃,起床.明日(9月26日),搬入代行業者に手渡す水彩画の最終加筆を,1時間ほど行う,その後,その辺りの食品を適当に組み合わせてに合わせた朝食を済ませる.そして,少々早いなと思ったが,6時過ぎに自宅を出発.小田原絵に7時39分に到着する.小田原駅前集合時間は8時20分.モーニングコーヒーを飲むのに丁度良い時間の余裕がある.改札口の反対側にあるコーヒー店に迷わず入り込む.
 集合時間少し前に改札口前にもどる.今日の参加者は幹事長のロングテイル氏を含めて11人.内訳は男性8人,女性3人,男性8人.このグループの特徴は,若手から年配者まで幅広い年齢層の方々が参加していることである.
 小田原駅前から,8時30分発箱根登山バスに乗車.9時05分,宮城野橋で下車する.
 バス停付近で,各自適当にストレッチをしてから,9時13分に歩き出す.


<宮城野橋を渡る>

■箱根老人ホーム前から登山道へ
 宮城野橋を渡って,右(南東)に曲がる.やや急な登り坂の舗装道路が続く.道路の両側には住宅や保養施設のような建物が並んでいる.
 9時31分,箱根老人ホーム前に到着する.案内標識に従って,左折して登山道に入る.
 いきなり,急な登り坂が連続する.

<登山道に入るといきなり急登になる>

■大文字に到着
 登山道の両側には笹が繁茂している.雑木林の中の急な登り坂をユックリと登り続ける.
 一昨日(9月23日),丹沢の大倉尾根を往復したときには,台風15号による沢山の倒木や,吹き飛ばされた小枝や葉っぱが道路一面に積もっていた.多分,今日の箱根の登山道も荒れているに違いないと思っていたが,ここはそれほど荒れている印象はない.
 10時22分,突然視界が開ける.箱根で有名な「大文字焼き」の文字の場所に出たためである.

<大文字に到着>

■見事な風景
 私たちが「大」の字のどの辺りに居るのかは良く分からないが,北北西の方向に富士山が見える.目の前には神山,冠ヶ岳などの箱根の名山が聳えている.谷筋には宮城野の町並みが見下ろせる.一寸目にはスイスへ行ったような雰囲気である.
 私たちは,美しい風景を眺めながら休憩を取る.

<大文字から富士山を望む>


<箱根駒ヶ岳・神山・冠ヶ岳の名峰が立ち並ぶ>

■明星ヶ岳山頂
 10時30分,大文字での休憩を終えて歩き出す.
 再び急な登り坂が続く.暫く登り続けると,進行方向左手に稜線が見え出す.登山道は稜線の西南側の斜面をトラバースする登り坂である.
 10時44分,明星ヶ岳近くの稜線に到着する.ここで右折する.
 なだらかな登り坂を少し登って,10時48分,無事,明星ヶ岳山頂(標高923m)に到着する.山頂には半ば朽ちかけた神社が建っている.
 宮城野橋から明神ヶ岳山頂までの標準時間は1時間20分.私たちの実績は,1時間24分.途中で休憩を取っているので,まあ,まあ・・というところだろう.

<明星ヶ岳山頂>

<明神ヶ岳へ>

■長閑な散策路

 明星ヶ岳の山頂で休憩を取った後,10時57分に,再び歩き出す.
 往路を分岐まで戻る.分岐から先は尾根沿いの道を辿る.なだらかで,小さな上り下りが連続する.絶好の散策路である.
 曇り空ながら,ススキの間から箱根の山並みが見渡せる.
 11時13分,「奥和留沢みはらしコース」という案内板の前を通過する.

<長閑な尾根道が続く>


<奥和留沢みはらしコースの案内板>

■ススキの向こうに金時山と富士山
 11時38分,下り坂を歩いていると,正面に金時山(標高1212m)と富士山が良く見える場所に到着する.ここで立ち止まって写真を撮る.
 「ここから3時間ほどで,あそこに見えている金時山まで登れますよ・・・行きますか?」
と半ば冗談で,近くの人に言う.
 もちろん,今から金時山まで足を延ばそうという人は居ない.
 そんな他愛もないことを言いながら,私は,もう何年か前に,まだ中学生だった息子にせがまれて,金時山から明星ヶ岳まで縦走したときのことを懐かしく思い出す.
 その息子も今では某大手メーカーの中堅社員として,苦み走った顔をしている.歳月の過ぎ去るのは実に早いものだと思いながら歩き続ける.

<金時山と富士山>

■宮城野分岐
 11時40分,宮城野分岐に到着する.明星ヶ岳からの所要時間は43分.標準時間が45分なので,ほぼ標準時間並み.
 丁度このとき,小雨が降り出す.このまま雨になるのかが気になる.そこで,携帯電話で有料の天気予報サイトを呼び出して,成り行きをチェックする.
 どうやら,近くには大きな雨雲はなく,1時間ごとの予報でも曇のままになっている.
 「・・近くに雨雲もないし,大したことなさそうですよ・・・このまま予定通り歩きましょう・・」
と幹事長に進言する.

<宮城野分岐>

■摂政宮登山記念碑
 前方には,明神ヶ岳が手に取るような近さで大きく聳えている.あそこまで登ったら,もう登りは終わりかと思うと,何となく呆気ない.少々物足りない感じすらする.
 明星ヶ岳を出発してから,いくつかの上り下りを繰り返したが,いよいよ最後の鞍部を通過して,最後の登り坂になる.見晴らしの良い稜線歩きが連続する.
 12時18分,進行方向左手奥に,大きな石碑が立っている.摂政宮登山記念碑である.
 この石碑にある摂政宮とは,昭和天皇のことである.
   
     <摂政宮石碑>

■明神ヶ岳山頂
 やや長い登り坂が連続する.
 途中で最乗寺への下山道を2会分岐し,12時29分,明神ヶ岳山頂(標高;1169m)に到着する.宮城野分岐からの所要時間は49分.標準時間は45分なので,やや遅い.
 山頂は結構広い.私たち以外にも,何人かの登山客が山頂で休憩を取っている.
 雨雲は遠ざかったが,分厚い雲が上空を覆っている.寒い.薄手のヤッケを羽織る.
 何時の間にか,富士山は雲の中に隠れている.ただ,近くの金時山は良く見えている.
 私たちは,ここで昼食を摂ることにする.

<明神ヶ岳山頂>

■山頂で昼食
 一同山頂周辺の草むらに座り込む.
 私は,ものぐさを通して,折角設置されている1脚のベンチの上で,昼食を広げる.大船駅前のコンビニ「スリーエフ」で購入したオニギリ2個パックと吸い物.
 このオニギリパックは,最近売り出された商品のようだが,気に入った.

<明神ヶ岳山頂で昼食>

<最乗寺へ>

■神名水
 昼食を終えて,13時07分,明神ヶ岳山頂を出発,最乗寺へ向かう.
 歩き出してすぐに急な下り坂を通る.ヌルヌルと塗れた泥道で,とても滑りやすく歩きにくい.道路は雨水による浸食が進んだのか,深い溝になっている.春先には残雪が何時までも残っている所である.歩きにくい道がかなり長い間連続するので随分と疲れる.
 14時07分,神名水に到着する.標準時間50分の所を,1時間こ掛けて歩いていることになる.ここで小休止.
 エリアマップによると,ここの水は時々涸れることがあるようだが,今日は勢いよく流れている.

<神名水> 

■明神ヶ岳見晴小屋
 次の目標は明神ヶ岳見晴小屋である.神名水からの標準時間は20分.
 14時15分に神名水を出発する.谷筋左岸尾根沿いのトラバース道が続く.登山道はかなり荒れている.時々小さな流れを渡る.巨石がゴロゴロ転がるところを下る.滑りやすい.ちょっとマシな広い所を通過すると,また,V字型の谷底の細い道に変わる.まるで自分がモノレールにでもなったかのような気分で,バランスを取りながらおっかなびっくり下り続ける.
 誰かが,
 「・・見晴小屋はまだななの・・・」
と泣き言を言う.
 途中に索道の残骸と思われる鉄製の構造物が散見される.
 14時35分,漸く明神ヶ岳見晴小屋に到着する.神名水からの所要時間は丁度20分,標準時間と同じである.ここで,休憩.
 周囲の木が育ったためか,ここからの見晴らしは,それほど良いとも思えない.
 
<明神ヶ岳見晴小屋;使われている形跡はない>         <眺望>

■最乗寺へ下山
 10分ほど休憩を取った後,明神ヶ岳見晴小屋を出発する.
 暫くの間は,相変わらず荒れて歩きにくい道が連続する.所々滑りやすい所で,誰かが悲鳴を上げる.ときどき列が長くばらける.
 途中,2回,林道と交差する.下り続けるにつれて登山道はだんだんと歩きやすくなる.
 最乗寺に近付くと,進行方向左手前方から,お寺からの太鼓の音(?)が聞こえ出す.
 ロングテイルさんが,
 「・・・お寺から音が聞こえますよ・・・」
と皆を励ます.
 15時34分,100段もあろうかと思われる長い石段を下って,ようやく最乗寺境内に下山する.明神ヶ岳見晴小屋からの所要時間は49分.標準時間35分の所を14分も余計に掛けて下山したことになる.


<無事最乗寺へ下山>

<伊豆箱根鉄道経由で帰宅>

■バス停道了尊
 最乗寺境内を抜けて,15時40分,バス停道了尊に到着する.
 バス停横の売店に入ると,店員が,
 「・・・今度のバスは48分です.どうぞご覧下さい・・」
と愛想良く私たちを迎える.
 バス待ちに丁度良い時間である.
 私は店の前の自動販売機で,炭酸飲料を購入する.歩いた後の冷たい飲み物は実に美味しい.

■小田原駅で道草
 バスの終点大雄山で,伊豆箱根鉄道大雄山線16時02分発小田原行の電車に乗車する.3両編成の綺麗な電車である.電車は空いている.
 小田原までほんの5~6個の駅があるだけかと思っていたら,実に沢山の駅があるのに驚く.暇に任せて地図を見ると,始発駅から終着駅まで,実に10駅もある.
 16時23分,小田原駅に到着.ここで解散.
 小田原で懇親会をする人たちとお別れして,JR小田原駅に向かう.
 「・・・お茶を飲んでいきましょう・・」
と誘われるまま,JR組3人で,改札口前のBECKERSに入る.
 私はホットコーヒーを所望.今日,初めてのコーヒーである.実に美味.
 とりとめもない雑談をしている内に,瞬く間に1時間半も経ってしまう.

■夕方帰宅
 小田原発18時00分快速高崎行の電車に乗車する.途中から結構混雑する.
 18時36分,大船に到着する.
 バスの接続も良く,19時頃,無事帰宅.
 夕食後,暫くの間,明日納期の水彩画に手を入れる.絵は困ったもので,何時,完成とも言えない.手を入れたい所が,次から次へとでてきて際限がない.結局は,どこかで踏ん切りを付けてオシマイにしなければならない.
 21時頃,どうにも眠たくて堪らなくなる.これでオシマイ.

<ラップタイム>

 9:13  バス停宮城野橋 発
 9:31  登山口
10:22  大文字(10:30まで眺望見物) 
10:47  明星ヶ岳山頂(10:57まで休憩)
11:40  宮城野分岐
12:18  摂政宮登山記念碑
12:29  明神ヶ岳山頂(13:09まで昼食)
14:07  神名水(14:15まで休憩)
14:35  明神ヶ岳見晴小屋(14:45)
15:34  最乗寺境内
15:40  バス停道了尊 着

[山行記録]

■水平歩行距離
      10.0km

■累積登攀高度       845m

■累積下降高度      1015m

■所要時間(休憩時間を含む)
 宮城野橋 発           9:13
 道了尊   着    15:40
 (所要時間)   5時間27分(5.45h)
 水平歩行速度  10.0km/5.45h=1.83km/h
                                 (おわり)

「伊豆・箱根・富士山の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f1e3f12ca9c2a71a129644699dda8860
「伊豆・箱根・富士山の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/51f7ef167b66d2bf724e70dd5a1511f2

           ***********************

[編集後記]

2011年9月26日(月)  曇

 朝からどんよりとした曇り空.ついこの間までの猛暑が嘘のように,今日は何となく薄ら寒い.
 午後,展覧会に出す絵を搬入代行業者に手渡す.
 私の絵について,フェースブックの中で,
 「・・・どんな絵ですか・・?」
という質問を受けた.
 そこで,こんなことを書いた.
 「・・・・・『ツ ールドモンブラン』というタイトルです.今年7月に現地でスケッチしたものを,20号の大きさの水彩画に纏めました.
 私にとって山は単なる遠景や背景ではありま
せん.
 自分が実際に登って立っている場所.この場所の絵を
画きたいんです.
 山は見た目に美しいだけではなく,ここまで登ってきた自分の汗,苦労,悲哀,チマのマグマの響き・・・そんなものを含めて1枚の絵に表現したいんです・・・・でも,なかなか難しい.
 展覧会には多数のベテランの方が
出品される予定です.私の絵はともかく,これらのベテランの方々の絵をご覧頂ければ幸いです・・・・・」
これ.私の本音である.
 展覧会は明日から始まる.もちろん,早速,見に行く予定である.
 会場で,どんな絵に出会えるかな・・・・明日が本当に楽しみである.
                                 (愚痴おわり)


 

 

 













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