中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

ミルフォードサウンド(13):第7日目(トレッキング5日目):クイーンズタウンへ

2011年03月03日 07時25分00秒 | ニュージーランド:ミルフォードサウンド

                             <ミルフォードサウンド湾>

   ミルフォードサウンド(13):第7日目(トレッキング5日目):
            クイーンズタウンへ
            (スケッチ旅行)
       2003年1月28日(火)~2月5日(水)

第7日目:2003年2月5日(日)トレッキング最終日

<トレッキング第5日目の全行程>

■行程図
   


   ミルフォードサウンドレッドボートクルージング
   ミルフォードサウンド=(バス)=> テ・アナウ
   テ・アナウ=(バス)=>クイーンズタウン
   クイーンズタウン郊外トレッキング

<レッドボートクルージング>

■クルージング地図

  

■早朝の散策
 早朝起床.6時頃,1人でホテルを抜け出してミルフォードサウンドの海岸を散策する.ホテル前の広場からヤブの下り坂を抜けて,なだらかな岩が続く海岸を散策する.
 一番突端まで行くと,それまで山の陰になっていたボーウェン滝が見えるようになる.そこから振り返ってホテルを見ると,いつの間にか随分と遠くに来てしまったなと心配になる.
 いくつかの溝を跳び越えながら,今来たルートを引き返す.
 7時15分,朝食.

■波止場から乗船
 荷物を纏めてから,ホテルの売店をウインドウショッピング.羊の毛で編んだ素晴らしいチョッキが並んでいる.欲しいなと思うが高いので手が出ない.
  8時45分,ホテル前でバスに乗車,船着き場へ移動する.
 9時丁度に遊覧船に乗船する.
 写真屋がインスタントカメラで,一人ひとりの写真を撮す.すぐに出航する.

■ボーウェン滝
 波止場を離れると,すぐ船尾に回ってみる.後ろを見ると,港が次第に遠ざかっていく.そして,進行方向右手に,ボーウェン滝が良く見えるようになる.
  時々,スピーカーを通じて,辺りの風景の説明が流れるが,殆ど聞き取れない.
  このボーウェン滝はダーレン山脈から一気に160メートルも流れ落ちている.ニュージーランドの初代総督ボーウェン婦人の名前を取ってボーウェン滝(正式にはレディーボーウェン滝)と命名されたとのことである.
       

■切り立った断崖
 ミルフォード湾の水面は鏡のように凪えている.右手には切り立った断崖が続く.人を全く寄せ付けない垂直の断崖である.
 あざらし岬付近では,岩礁に登った数匹のアザラシが,のんびりと日向ぼっこをしている.


■インスタント写真
 出航後,暫くすると水上スクーターに乗った人が,水しぶきを上げながら,われわれの船に近付いてくる.誰かと思ったら,先ほどの写真屋である.
 彼は,われわれの船に乗船すると,早速,先ほど撮影したインスタント写真を,船内食堂の机の上に並べて,販売を開始する.
 私も勧められるままに,何となく自分の写真をかってしまった。
        

■湾内の見所
 船内の説明は,スピーカーの性能が余り良くないことと,英語なので何を言っているのか極めて聞き取りにくいが,ほぼ次のようなことを言っているようである.
 セメトリーポイントは,ボーウェン滝から落下した岩石がまるで墓石のように見えることから命名された.
 シンドバット峡谷はフィリップス山(1469m),マイターピーク,ローニー山脈に囲まれた峡谷である.
 マイターピーク(標高1692m)は,海面下から聳えて山として有名である.司教の冠あるいは女性の頭飾りに似た形をしていることから,マイターと呼ばれる.
 ライオン山(標高1692m)の正式な名称はキンバリー山。ライオンがうずくまった形に似ている.
 ザエレファント(標高1517m)はゾウの頭に似ている.
 コッパー岬には,銅(Copper)の鉱床がある.
 アニータ湾へは,先住民マオリ人がグリーンストーンを採掘するために来たと言われる.
 セントアニーズポイントには無人灯台(海抜29m)がある.22キロメートル離れた海上からこの灯台の光が見えるそうである.
 スターリング滝は落差146メートル,水量が多いので有名である.
 アザラシ岬では,アザラシが海から岩に上がって休息している姿が良く見かける.アザラシは人になれていて,船が近付いても逃げない.
 1800年代までは鯨やアザラシを捕る漁師が,ハリソン入江で野営していた.
 ベンブローブ山(標高2000m)は,厚さ27メートルに達する万年雪を戴く高山で,ハドソン川の源流になっている.
 約2時間のクルーズを終えて,11時丁度にミルフォードサウンド港へ戻る.
  
          ※残念ながらページの間の縦線が取り除けない. 

<テ・アナウを経由してクイーンズタウンへ>

■ルート94を通ってテ・アナウへ
 クルーズを終えた私達はそのままバスに乗車する.すぐに発車.
 バスはミルフォードサウンドから,ルート94に沿って,ホーマートンネルへ向かう.山岳地帯をつづら折りしながら登る山岳道路である.氷河で削られた谷間を喘ぐようにして登っていく.ここはフィヨルド公園の中である.
 長いホーマートンネルを抜けると,反対側の氷河谷に出る.曲がりくねった下り坂が延々と続く.テ・アナウダウンズを通過する.ここはトレッキング初日に,グレードハウス行きの船に乗船したところである.テ・アナウダウンズを過ぎると,車窓では羊や馬の牧場が続くようになる.そして,13時丁度,トレッキング出発点のテ・アナウに到着する.
 3人のガイドは,ここで下車する.そして,すぐに次の観光グループと記念写真を撮っている.彼らは,押っ取り刀で,また,次のトレッキングに出発する.大変な重労働である.

■クイーンズタウンへ
  13時20分,われわれは,ここでバスを乗り換える.そして,ルート6を辿って,クイーンズタウンに向かう.
 途中は途切れることなく牧場が続く.
 ラムスデンから北上する.そして,キングストンを通過する頃から,左手にワカチプ湖を見渡せるようになる.湖面から数10メートルの高いところを通るので見晴らしがきく.
 やがて,湖をはさんでクイーンズタウンの街が見えてくる.
  15時30分,クイーンズタウン空港に到着する.ここで一部の人がバスから降りる.そして,16時頃,クイーンズタウンに到着する.

<クイーンズタウン市内観光>

■クイーンズタウン市街地図


<この地図は北と南が上下反対になっている>

■ノボテルホテルへチェックイン
 クイーンズタウンは小さな町である.しかし,初めてきた私には,街のどの辺りに到着したのか分からない.ツアーコンK島さんの指示で,私達近ツリの一行だけは,小さなマイクロバスに乗り換える.そして,ほんの1~2分乗って,16時05分に今日の宿泊ホテルであるノボテルガーデンに到着する.
 とりあえずは,それぞれの部屋へ行き,荷物をほどく.

■クイーンズタウン市内観光
 16時30分,ロビーに集合する.
 K島さんの案内で,クイーンズタウンの中心街を散策する.小さな町なので,ほんの10分ほどで一回りできる.その後は自由行動である.大半の連中は中華料理店で夕食を摂るという.私は食事に余計なお金を使いたくなかったし,できるだけ辺りを歩きたかったので,1 人で別行動をとる.
 まずは,観光案内所へ行ってみる.観光案内所は,ダウンタウンの北にある.小綺麗な事務所である.中年女性の職員が丁寧に応対してくれる。ここで,
 ① New Zealand
 ②Queenstown
 ③Queenstown walks and trails
の3種類の案内資料を購入する.
 これらの地図が,後で大変役に立った.
       

<クイーンズタウンショートトレッキング>

■トレッキング地図

  

■北西部の丘に登る
 まずは,クイーンズタウンの北西部にある丘の上に行ってみたい.
 とりあえずは,ゴンドラに乗ってみる.同行者は4人.ゴンドラの終点にはレストランと売店がある.
 売店で飲料水,500ミリリットルのペットボトルを購入する.
 ここからさらにルージュ用のリフトに沿って山を登る.やや急な林道を30分ほど掛けて登ると,芝におおわれた峠にでる.ここはハングライダーの飛び出し地点のようである.稜線の両側に視界が開けている.眼下にはワカチプ湖が見える.強い風が吹きつけて寒い.
 ここで同行の2人がリタイアする.私と同室のM氏と2人で,さらに先へ進む.
 二つのピークを越えたところで,これ以上先へ進むことを諦める.ここの標高は約900メートルである.ゴンドラを使ったとはいえ,湖面の標高が308メートルなので,600メートルほど登ったことになる.

■ルージュで一気に坂を下る
 17時50分,私達は再び山頂のレストランまで戻る.同行のM氏が,
 「是非,ルージュに乗ろう・・・」
と言い出す.
 私は若い者の中に混ざって,こんな乗り物に乗るのは,何となく気恥ずかしくて嫌だったが,M氏の熱心な誘いを断り切れない.
 しかし,ルージュの切符を何処で購入したらよいかが分からない.M氏は英語が全くできないので,仕方なく私が拙い英語で聞き回る.
 リフトの乗り場で,まずは,若い者に混じって,順番待ちして,ヘルメットを借用する.いい年をして,こんなことをするのは,いかにも恥ずかしい.
 リフトに乗って頂上まで移動する.係員からルージュの運転の手ほどきを受けてからルージュに乗る.曲がりくねったルージュ専用のコースを自分の好きな速度で下る.結構スピードが出るが,それが逆に面白い.
 「やっぱり,ルージュに乗って良かったな・・」
と率直に思う.
   

■バンジージャンプ場
 ルージュを降りてから付近を散策する.
 少し離れたところの断崖にバンジージャンプ場がある.端で見ているだけで身の毛がよだつ.観光客が次から次へと,とてつもなく高いところから,遙か崖下を目指して飛び降りている.
  「俺は大金を貰っても,絶対にこんなことやらないぞ・・・」
と心底から思う.
 逆にこんなことにお金を使う人の気が知れない.

■安い夕食
 山頂から麓まで歩いて下山したかったが,地図を持っていないので,適当な道が見あたらない.やむなくゴンドラに乗って街まで降りる.
 ホテルへ引き返す途中で,コンビニに立ち寄って,サンドイッチと牛乳を購入する.これが,今夜の私の夕食である.
 自室で,サンドイッチをモソモソと食べてから,明日の準備を済ませる.
 21時過ぎに就寝.
 こうして,ミルフォードサウンドトレッキングの最終日は無事終わった.
                                   (つづく)
「ミルフォードサウンド」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cc3f778e04243f7d67b7c42a6c8e0da9
「ミルフォードサウンド」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/456b9815d27f836ed59e36e78fc84c25



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。