8789 FGI フィンテック グローバル(株) FinTech Global Incorporated
東証マザーズの 上場企業です。
ムーミンのテーマパークが19年春開業で、一躍脚光を浴びましたが。。。
ムーミンパークが成功するかどうか。。。
ムーミンファンにとっての好感度による成功と、
企業側の営業成績としての成功も違うし
成功の度合いも、それぞれさまざまです。
ただ、いい加減理解した方が良いのは、FGIにとっての、ムーミンパークの割合と言うのは一部にすぎず、また、ムーミン物語への出資割合も約半分程度ということ。
だから、ムーミンパークが普通に利益を出した程度じゃあ、FGIの株価にプラス材料になんか、もはやならない。
じゃあ、1000万人来ればとか、10倍利益が出たらとかの妄想は、言うだけ無駄。
FGIの株価が、開園確定発表の高値225を2度と超えることなく半年経過し、約一年前の株価に戻ったのは、そういうことです。
そして、FGIの投資銀行としての現状は、1Qの赤字をクリアすることなく、2Qで倍増させているところ。
FGIの株価は、、
これが黒字となって継続でき、配当も視野となるまでは、一時的な材料で上がっても、そこそこで天井。
ムーミンパーク開園規模の材料なんかもうないでしょ。
FGIも、投資銀行としての成果は、5年10年すれば出てくるかもしれず、それが軌道に乗るなら、黒字化し、配当も出て安定企業になるかもしれないけど。。。
先般のIRでもあったように、大した利益も生まない段階で、「投資銀行として一定の成長に貢献したので持ち株売却」なんて言い訳しているようじゃあ、資金繰りの厳しさも垣間見えています。
2019.7 むーみん物語の決算が、FGIから発表されました。
が。。。
貸借対照表と損益計算書の要約と、意味のない講釈で、前期や来期の予想もないから、数字を見せただけの、なんのこっちゃ状態。。。
とりあえず、売上高9.5億円に対して、売上原価8.02億円、売上総利益1.47億円。。。
販売費及び一般管理費12.94億円で、営業利益-11.46億円。。。
まあ、開業当初は減価償却費が重たくのしかかるものですが。。。
むーみん物語の決算は3末ですが。。。
メッツァ11/9、ムーミンバレーパーク3/16オープンなので。。。
売上高9.5億円は、年間換算に対して、メッツァ5/12+ムーミンバレーパーク1/24の分しか計上できていないのですが。。。
ムーミンバレーパーク年間120万人来て、客単価6000円なら、売上高72億円となるから、その1/24は3億円なので、今期売上高9.5億円のうち、6.5億円が、メッツァの5/12分となるから、メッツァ通年なら15.6億円か。。。
すると、通期で、あわせて売上高87.6億円が見込めるが、売上原価率84.4%程度なら、売上総利益は13.65億円。
販売費及び一般管理費12.94億円の今期と同じだったとしてででさえ、0.7億円の黒字にしかならない。。。。
そして、販売費及び一般管理費12.94億円の今期は、ムーミンバレーパークの運営費はほとんど計上されていないから、通期となれば、コストはさらに膨らむだろう。。。
ムーミンバレーパークの従業員数は500名前後らしいから、彼らの年収100万円としても、5億円の人件費が必要ですが。。。
研修期間を含めて3か月分が、販売費及び一般管理費12.94億円の今期に含まれているとするなら、年間換算で+3.75億円で、販売費及び一般管理費16.69億円となり、売上総利益は13.65億円なら、-3.04億円の赤字になってしまう。。。
減価償却の負担は、年を追うと軽減されてゆきますが。。。
ここ、もともとの備品と資産を、売却してリースバックにしてるんですよね。。。
だから、基本、固定費になってしまいます。。
期待しているほど、、、儲かる要素はないんじゃないのか??
じゃあ、年間200万人来ればなどと軽口も聞こえますが。。。
そういう軽いノリでこの約1年、、決算も株価もどうだったかを考えたら、現実は甘くありません。。。
賢い投資家になりたいものです。
参考
⇒ 2019-05-14のコメント
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