『ペスト』
昭和44年の初版の発行から令和2年で94刷ですってよ奥様。
令和の刊行タイミングについては……言わずもがなですな。名作として名前だけは知ってたがちゃんと読んで無かったのでこれを機に。
アナログな連絡手段しか無かった時代の感染症による街の封鎖、ネズミに始まりネズミに終わる災禍……各人の事情によってその立ち回りは違うんやでとそう言う。
でもこの時代の治療ってかなりの物理なんですね……いや、主人公は医者として患者と接する身なんでワクチンは打ってるからそう言う対処も出来てるんだけど、予防策としてのギリギリであって患者の治療としてはほぼ無策ってね。←ペストだと公的に認められるまでが長い辺りがなんとも
………初期の某地域ってこんなだったんかなあ。とか思わずにはいられなひ。
海外語翻訳物としてはそこまで読み難い文章ではないのでそこは楽だったんだが、なんで名前の似た登場人物を出すのか。タルーとコタールってちょっと親子みたいに感じるのは日本人の感覚だからなのか。知らんけど。
宗教戦争ってなかなか理解しにくいが、カップリング戦争に置き換えてみると激しく納得だかんな。A✕BかB✕Aでは全く相容れないと。