耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

マンション暮らし

2022年10月16日 12時21分58秒 | この頃思うこと

マンションには、集合住宅での共同生活と言う形と、プライバシー

を守る城と言う二つの性格がある。

 

マンション住まいでは、隣り近所に他人が住んでいるのは当たり

前で、避けられない。中庭の子供の歓声とか、他人が廊下を歩く

音とか、工事の騒音とか、ある程度は覚悟することが必要だ。

自治会活動や防災の協力、生活騒音を許容することなどは、集合住宅

では避けられない。

 

集合住宅に住むからには、それなりの覚悟が要る。周りに干渉

されたくないなら、没交渉を守るしかないが、マンションの

共同生活の中では限界が有る。静謐な環境と万全のサービスを

求めるなら、コンシェルジュ付きの高級マンションに住むことが

必要かもしれない。

 

マンションライフでは、ドア一枚で周囲の付き合いを拒絶して、

プライバシーをガードすることも出来る。表札を出さず個人情報

を守っている家庭もある。しかし山の中の一軒家では無いから、

エレベーターや廊下などの共用部で、近所の住民と顔を合わす事は

避けられない。その時に知らん顔して無視するより、一言挨拶

したら、どうだろう。

 

出会った人と挨拶をしよう。構内で顔を合わせたら、すれ違ったら、

睨み合うのでは無く、「こんにちは」とか「涼しく成りましたね」

とか、声をかけて見よう。折角マンションに住んでいるのだから、

隣り近所と仲良くしよう。

 

マンション住まいでは、隣り近所に他人が住んでいるのは、当たり前

で避けられない。であれば、いがみ合うより仲良くした方が、お互いに

気持ちが良い。共同生活を維持して快適に過ごす為に、自治会と

いう組織がある。困った時には、自治会で相談する事はどうだろうか。

 

昭和の時代には隣組と言う考え方があって、醤油切らしたから

ちょっと貸して、とか田舎からリンゴが届いたからお裾分け、とか

言って隣近所とお付き合いが有ったものだ。お上が庶民を統制する

為の組織、と言う意味合いも有ったかも知れないが、気持ち良く

近所付き合いする事は、常識だった。

 

マンション住まいに限らず、プライバシーを侵害する事は許されない。

隣は何をする人ぞ、と憶測する事は有っても、盗み見したり盗聴

する事は犯罪行為で有る。しかし、近くの家の騒音が気になったり

隣から覗かれたりしたら、警察や管理センターに電話する前に、

何か有りましたか?と声を掛けてみたらどうだろうか。

満員電電車の中でもそうだが、いがみ合うより仲良くすることを

考える方が、気分が良いと思う。相手を睨みつける前に、まず

にっこりして声を掛けることで、雰囲気が和みコミュニケーション

が始まるだろう。長話をする必要はない。笑顔で挨拶するだけで

敵意は失せて、親近感が生じるだろう。騒音が気になるなら、

「何かありましたか?」と聞いてみればいい。覗かれていると

思ったら、「お気に障りましたか」と言ってみればいい。喧嘩を

構える前に、まず仲良くなることを考えたほうが、精神衛生上

得策だと思う。

 

マンションでは、上の階の部屋と下の階との騒音トラブルも、

絶え間無い。多分上の部屋では多少の音を出しているのだろうが、

集合住宅につきものの生活騒音は、法的にも許容されているし、

訴訟が成立する事例は少ないという。ある程度までは我慢が必要

だし、我慢できないレベルであれば、喧嘩するのではなく静かに

するようお願いしてみることから始めたほうが良いかもしれない。

加害者だと責められている人が、「うるさい」と言う苦情に耐え

られないと、怯えている場合もある。夜間にベランダの洗濯物の

はためく音がうるさい、と言う苦情もあったが、判断に苦しむ。

 

上の部屋では「騒音を出してない」と言い張っていたが、調べたら

ベランダのアルミサッシの戸車がガラガラ鳴ってた、と言う事例も

あったから、一概には言えないが。

 

     護りたし此処がふるさと蝉追ふ児 蛙蝉

 

 

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