耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

潮来あやめ祭り

2023年06月08日 08時30分25秒 | 大人の遠足

今月の「大人の遠足」は潮来であった。

潮来あやめ園は、5年前にも行っている。


幹事のウラさんの設定したルートを辿って、バスで新浦安に出て

京葉線・外房線・成田線・鹿島線とJRを乗り継いで3時間かけて

たどり着いた。

途中、沿線は田植えの最盛期。車窓にみずみずしい早苗田の風景が

が広がる。

           早苗田にすらと佇む鷺一羽  蛙蝉

 

まずは腹ごしらえである。

テッちゃんの紹介で潮来名代の錦水と言う鰻屋。

炎天下に並んで待っているお客さんの前を通り抜けて、座敷に

案内された。良い気分である。

ビールで乾杯した後、特上のうな重、重箱からはみ出すほどの

大きなうなぎがうまい。潮来の楽しみの1つである。

            これやこの暫し無言で鰻食う 蛙蝉


店の裏手はすぐ利根川。台風の大雨で濁った水が岸辺まで

溢れている。

            台風の雨を集めて利根速し 蛙蝉

 

早速あやめ園に向かおうとしたが、途中で船頭さんの呼び込みに

止められた。交渉したら、安くすると言うので、先に橋巡りをする

ことにした。

擦り切れたレコードのような「潮来花嫁さん」のテープを聴きながら、

橋めぐり。12橋巡りは、本来は利根川を渡って千葉県側の12橋に

行くが、今日は、潮来の前川と言う利根川の支流を遡る。

 

利根川の本流は水位が高いので水門で仕切られているけど、それでも

濁った川の水は、溢れそうになっている。船頭さんの自慢話によると、

河の右左は世界中で同じだと言う。下流に向かって右側が右岸、左側が

左岸だ。ちなみに船は右側通行方が世界のルールだと言う。

その右岸に、石壁の蔵のような建物が見えた。

テッちゃんは、これが目指す愛友酒造だと思ったらしいが、これが

大きな間違いで、この後で難儀することになる。

                橋巡り潮来船頭の名調子 蛙蝉

船から降りると目的地の「水郷潮来あやめ園」。

ここで写真を撮ろうとしたジンさんが大騒ぎ。カメラを忘れてきたと

言って、取りに戻った。



園内は、色とりどりの花が満開、折からの晴天で見事に咲いている。

あやめと菖蒲とかきつばたはよく似ている。パンフレットによると、

あやめは花弁の根元に綾目模様が入っていて、かきつばたは花弁の

根元に白い一本筋、花菖蒲は花弁の根元が黄色になっていて、花の

色が多彩だと。

   

 

園の名前のアヤメは5月上旬までで、もう終わっていて今咲き誇って

いるのは、全て花菖蒲とのこと。

ちなみに菖蒲湯に入れる菖蒲はガマの穂の仲間で、花菖蒲とは別もの

である。

早乙女姿のお姉さんが花殻を摘んでいたので、テッちゃんが早速

口説きに掛かった。成果はどうだつたんだろうか?

             炎天下色を極めて花菖蒲

                   すげ笠の潮来早乙女花を摘む  蛙蝉


さっきの舟から見た状況では、造り酒屋は直ぐそこのような気がする。

ウラさんの計画ではタクシーで行くことにしていたが、テッちゃんは

歩いていこう行こうと言う。

歩き出してしばらくしたら、右手に石造りの蔵が見えたが、なんと

これは再現した水郷旧家磯山邸跡で、酒屋ではなかった。そして

ここから、炎天下を延々と30分も歩かされた。

数年前に愛友酒造を訪問した時には、歓迎の看板が出ていて、楢酒

飲み放題でサービスが良かったので、今回も期待したが予想外だった。

 

せっかく、おいしい地酒を期待して出かけたのだから、もっと

サービスしてくれてもよかったのではないか?

5年前に行ったときは、有料ではあったがたる酒を飲ませてくれたよ。

無料で飲ませろ、とは言わない。他所では味わえない、おいしい

酒を、楽しみたかった。 残念!

 


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