教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

「教員のための時間価値創出セミナー」開催しました

2017-09-25 | 研修・セミナー・講演など
9月23日

一般社団法人 Teacher's Lab.主催による「教員のための時間価値創出セミナー」が開催されました。

私は総合進行・ファシリテーターを勤めました。

今回は、リソースパーソンとして、神奈川県伊勢原市で小学校の先生をされている桑原昌之さん(写真では左側列の赤いひもの名札の方)をリソースパーソンに迎え、実際に学校現場で時間創出するために工夫していることを伺いました。


このブログでは、特に桑原さんから出たお話をまとめてみたいとおもいます。

まずは、時短について、桑原さんから、「もし、5時で強制的に帰らなければならないとしたら、あなたはどう行動を変えますか?」
という質問が、参加者に投げられました。

実際に子育てがあって、共働きなどで保育園のお迎えなど、5時には帰らねばならない状況。

そういう強制モードに入った時、はじめて本当の知恵が出て来るものだと思いました。


要点は3つ。

1つめは、身の回りの整理整頓。
PCのデスクトップ環境や学校のサーバー内のフォルダの使い方などを含めて。
整理をすることで、すぐに仕事にかかれる。能率が良くなる。当たり前ですけど、忙しいときほど、おろそかになりがちですね。
職員室、教室の引き出しの同じ位置には同じボールペンが入っているというよな小さな事。この数秒の違いの積み重ねが大きな時間創出につながっていくということ。


2つめのポイントは、自分の好き(長所)に注目し、お互いに支え合うということ、ワークシェアなどをすること。
例えば採点が得意な先生と、データ入力が得意な先生がいたら、2クラス分を分担して作業してしまった方が圧倒的に早い。
これは、そのとおりですよね。全部を万遍なく得意にするというのは、そもそも不可能な事。
だから、何が得意で何が不得意かを教員集団で確認しあっていれば、より一層、能率のいい協業体制になるということです。

3つめのポイントは対話
職場で対話することで、人の好き嫌いがわかったり、思っていることを言えることで精神的にも余裕のある空間が生まれるということ。

以上、主にまとめると3つなのですが、これを実行するだけで、「時間短縮のテクニック」をいろいろ駆使しなくても、
自分の能力だけに頼らなくても、職場全体で価値ある時間の創出は可能だということです。


なお、桑原さんは、来年の佐久穂町イエナプランスクールの設立準備財団でもご活躍されています。
http://sjsef.jp/


桑原さんの実践について、詳しくは、こちらのブログをご覧ください。
http://on-the-ball.jp/archives/11124

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