教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

自分の未来を創る学校 ジャーニー2 Doing1編

2011-05-10 | 研修・セミナー・講演など
渋谷のT's Flagにて、自分の未来を創る学校 「ジャーニー2 Doing1」が行われました。

自分の未来を創る学校でのジャーニー2では、『聴く』がテーマ。
案内では、
「この回では、U理論という考え方の中で提示されている『聴く』に4つのレベルをもとに、概念的に理解した後、自分は通常どういう聴き方をしているのかを明らかにしていきます。私たちの現時点での聴き方は、相手と自分は別々の存在であるという分断を前提とした世界観で聴くという行為が成り立っています。自分が聴くという行為に対してもっている無意識の前提やパターンを発見しながら自分の今の聴き方について理解を深め、その聴き方が相手にどのようなインパクトを与えているかを体験的に観ていきます。 」
とあります。  どんな聴くが出現するのでしょうか?

まずは、ラーニングホストの1人であるスタッフの石原さんから、自由に自分の過去や現在について、「自分の普段の聴く態度」などをめぐって学生時代や会社時代、日常などについて自由に語ってもらいました。ここで、参加者にはA4用紙が配られ、自分の耳に入ってきたことを次々とメモしていきます。

一通り話が済んだらリフレクション。隣近所の人と、何を聴いていたのかディスカッションします。すると、単に情報をまとめるといった浅い聴き方をしているか、自分独自の判断やフィルターがかった聴き方をしていることが浮き彫りになってきます。そこでさらに、自分はどのような聴き方の癖があるかをまわりの人のサポートを得ながら診断します。例えば、つい聴きながら批判的にジャッジしがちであるとか、自分のこうであらねばという価値観を参照しているとか・・・この癖は自分の生きざまやトラウマなどと関係しており自動的に形成されているとのこと。改めて、このような表層的な聴き方がいる自分に驚かされるのです。

そして、再び聴く。今度は、相手をもっと探求的に、そして自分に起きていることも探求的に内面で”聴く”ことを意識。するとどうでしょうか? 話し手である石原さんはさきほどにはなかった本音のことや、感じている素直な気持ちが現れる。そして聴いている聴衆の中で、石原さんは強烈に癒されたと言います。聴き手である参加者は、温度感・心の成長プロセスといった深いレベルでの聴くを行っていたことが実感できました。

ラーニングホストの由佐さんによれば、これまでの人間の聴き方は原始人的聴き方だった。自分に都合のよいことしか耳に入らない、あるいは、生存本能をおびやかすであろうできごとはあえて聴かない・観ないことをしてきた。それはある意味、人間としては当然の防衛本能であったが、それ以上のことは人間にはできる。それが新次元の聴き方ということとのこと。 この新次元の聴くはダイアローグの場では欠かせないし、多様な在り方をしている人たちで何かを生み出していくのには不可欠な力のようです。
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