教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

2020 東京オリンピック開催決定で思うこと

2013-09-08 | 雑感(教育以外の話題)
2020 東京オリンピック開催決定  チェックイン

正直なところ複雑な心境です。

・オリンピック憲章にあるオリンピズム(最後に参照)にあるような、平和な社会の確立を奨励することに日本が貢献できることをする。
・日本開催が、日本を知り、訪れる海外の人に、日本の良さを世界の人に知ってもらう良い機会になる。
・東日本大震災でいただいた善意にお返しをする。

こうした点で、日本が選ばれたことが意味があってほしいなと思います。

一方で、
・商業主義が批判されるオリンピックが、単なる景気浮揚を目的としてまたもや利用される。
・一部の富裕層、ゼネコンの利益、ハコモノ行政などの回帰などにつながる。
・原発をはじめとする東日本大震災からの復興、現代日本が抱える諸問題につぎこめるはずの多額の税金が、オリンピック開催に使われていくことの矛盾。

願わくば、最近あまり報道されない、忘れ去られようとしている福島の現状について、海外からの監視の目は、今以上に厳しくなり、国民ももっとこのことに関心を持ち、7年後の開催時に世界に誇れる安全や暮らしを担保していただきたいものです。

JOCに書かれているオリンピック哲学(オリンピズム)を参照しておきます。

なおIOCのオリンピック憲章はこちらです。
http://www.joc.or.jp/olympism/charter/pdf/olympiccharter2011.pdf

*********ここから引用(JOCサイトより)***************
オリンピズムは、肉体と意志と知性の資質を高揚させ、均衡のとれた全人のなかにこれを結合させることを目ざす人生哲学である。オリンピズムが求めるのは、文化や教育とスポーツを一体にし、努力のうちに見出されるよろこび、よい手本となる教育的価値、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重などをもとにした生き方の創造である。
オリンピズムの目標は、あらゆる場でスポーツを人間の調和のとれた発育に役立てることにある。またその目的は、人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励することにある。

http://www.joc.or.jp/olympism/charter/konpon_gensoku.html
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