世間では、総理大臣が自分に親しい議員を多く内閣に登用などすることを、「お友達内閣」など言う。
それと同じように、 職場の中でもお友達組織がある。その大半が「社長のファミリー」ではあるが、それは同族経営と言われ忌み嫌われる。同族経営以外のパターンでは、社長や部長の「古くからの友達」が職場の組織に配属される。(よくあるのは、社長や部長が通うキャバクラ嬢が社員になる場合)
そのような「偉い人の友達」が、同じ部内に所属すると仕事しづらくなる。最初は役職ついてないとしても数ヶ月もすれば幹部になる可能性がある。従ってその「偉い人の友達社員」に普通の作業指示もできない。
自分の部下にそのような「偉い人の友達」が所属している場合、依怙贔屓するつもりもないがそのうち幹部になることがわかっている奴にキツイことは言えない。そういった「偉い人の友達」が部下として配属された場合、厳しく接すると幹部になってから仕返しされるかもしれない。部内に「偉い人の友達」が居る場合、直結して社長の耳に入る。部内で留めるような議論や提案であっても内容を歪め伝えられ偉い人に悪い解釈をされてしまう可能性もある。そういった「偉い人の友達」が居ると、今まで自由にできていた職務もできなくなる。しかも、「こいつに嫌われるとあとでえらい目にあう」ということが解っているので、キツイ仕事は与えることができない。
「偉い人の友達」社員に対し、普通に仕事を頼んで少し仕事がきつくなっただけで、偉い人のところに駆け込んでチクられる。偉い人達は、友達だからあえてきつく扱うという日本人らしい考えは無いらしい。「偉い人の友達」は、常に偉い人たちに甘やかされて、ろくに育つこともなく出世していくのである。