Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

蝉ロード

2021-07-31 | Weblog

夏真っ盛りだ。

明るくなる前からミンミン蝉が鳴きまくっている。

窓を開けるとものすごい入道雲だ。

 

 

この日は近くのスーパーまで歩いて行く。

途中にちょっとした散歩コースがあるのだけど、木が沢山あるからか蝉時雨が物凄い。

足元の土を見ると穴が沢山空いていて、硬そうな土を押し上げて出てくるのだから大したものだ。

 

小さい虫なのに、これほど大きな音が出せるのも凄いなと思う。

前に山梨の山へ行った時は、一体何匹蝉が鳴いているのかと思うほど凄い鳴き声だった。

あれは騒音と言って良いくらい位であったが、それに比べると東京の蝉の鳴き声はまだ静かな方なのかもしれない。

まあ、電車や車が走る音に比べたら風流で良いのだけど。

 

 

子供の時は夏になるとよくカブトムシを捕りに行った。

近所には栗林があり(今思えば私有地であったな)、栗の木を1本1本チェックしながら探した。

当時はまだ自然が残っており、ちょっと森を散策すればすぐに見つけることができた。

大きなカブトムシや、ノコギリクワガタを見つけた時の瞬間は、大きなヨロコビを感じる瞬間であった。

(でも大きくても雌はダメ。カッコ良くないしアレは持つところがないから足の棘が痛いのだ)

 

ただし、そう簡単には見つけることはできなかった。

誰も入り込んでないところには蜘蛛の巣が張れれていて、大きな女郎蜘蛛が行く手を遮った。

子供の時は女郎蜘蛛は大の苦手だったので(今では少し慣れたが)、これは本当に試練であった。

蚊に刺されつつ、その第一喚問を突破し暗い森の奥えへと入っていく。

 

そして、樹液が垂れてそうなクヌギを見つけその裏側を覗くと、カナブンと蛾に混じってカブトムシも樹液を吸っている。

しかしそう簡単には行かず、クワガタだと思って取ろうとしたらそれがゴキブリであったり、大きなナメクジであったりと数々のトラップがある。

一番嫌なのはでかい毛虫で、これに出くわしたら戦意喪失となってしまう(まだスズメバチの方が良い)。

 

 

果たして東京23区内に、カブトムシやクワガタがいるのだろうか?

ある程樹液が出る木があるところで、要は自然が残っているところだろう。

 

たまに店とかに売ってるが、これは流石に興醒めしてしまう。

自分で見つけてこそ価値があるものだから。

 

そんな事を思ってたら、2、3箇所蚊に刺されてしまった。

蚊はどこでもいるなあ、くそお。

 

 

 


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