京都•左京区 フェルデンクライス/アート/ダンサブルな暮らし

身体と芸術、社会とのつながりを実践しながら研究活動を行う。
発達教育学/ソマティクス教育/表現文化

ケガとフェルデンクライス体験話⑥

2009-04-09 | フェルデン暮らし事典

本日は、前回の 続き 体験話⑥ 最終回です!

体験話全6巻 目次↓
Flower of the Seasonプロジェクト参加中
1月10日~3月2日 舞踏稽古 作品制作・公演

体験話

① 心とからだトラウマ再体験・・・・・ (1/28尾骶骨を打つ)
② からだがゆるい・・・・・・・・・・・・・・・(1/29 落ちた次の日)
③ いざなわれる・・・・・・・・・・・・・・・・・(2/8 制作開始)
④ からだに習う・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2/10 稽古復帰)
⑤ 迷いと調整へ挑戦・・・・・・・・・・・・・(2/21 公演開始 一週目)
⑥ からだと心に添う・・・・・・・・・・・・・・(2/27 公演開始 2週目)

参加していた身体気象研究所の基礎は、身体は不変の産物ではなく、毎日気象のように変わり行くものであり、決して留まるものではないというものです。その考えの下、踊りを通して自他の観察と対処を行なっていきます

その観察の日々を経て、怪我を伴った環境の中で、一週目の公演を無事終了させました。

公演一週目には、

ケガと私と躍りという新しい環境を学び

⇒⇒⇒

⇒⇒⇒⇒⇒その後、ケガ回復の兆し私と躍り

と変化し2週目を迎えました。

そして、その環境の変化からでしょうか

自分自身が同じ踊りを2週目もすることに違和感を感じ始めました。

環境が変わり、自分自身もそれに順応して新しい環境にそって踊りを創作し始めたくなったのです。従来、一度決まった踊りや構成は、微調整すらするものの期間中は、基本は同じ踊りを通さなければいけません(*1参照)

構成を変えようか否か迷っていた際にこんなお手紙をいただきました。

 『大切なのは、そこで学べること感じること、今の体をよく観察して、その中でやれることを十分に発揮すること。出し惜しむことも、無理をしても、表現の美しさにかけることと思います。 あなたが一番知っていることをあなた自身で表現できる素晴らしいチャンスです。どうか今の心と体により添った表現をみせてください。花の一生は咲くだけではないのです』

フェルカフェ前の桜が咲くのを待ち望み、満開を向かえそして散り始める姿を今は眺めています。

“季節の花”というプロジェクト。個々がそれぞれに、成長し咲く過程を大切にします。そして、咲き終わった後の処理も今体験しているのかも知れません。

千秋楽の踊りがどのようなものであったかは、ご想像にお任せして、体験談最終回とよびます。最後までご清聴!?(笑)ありがとうございました。 

ケガ=環境の変化がくれた大きなフェルデンクライス臨床スタディーでした

 

                 フェルカフェ前 桜情報

                    満開 1分散り始め

*1解釈

     1その理由に、制作をしている人達がお互いを十分に理解知り合えるだけの間柄でない照明や舞台監督を雇ってのダンス公演だからです。通常は、時間と費用、手間もかかるため公演前、公演中の十分なミーティングや試行錯誤は、控えられた状態で現場が進んでいくことが多いといえます。

(対照的に、ありがたいことで身体気象は共に稽古してきた仲間が照明・音・踊り・黒子も担当するため共に踊ってきた感覚を使って十分に互いを理解しあった中で公演を作成・実施します。 そのため、ダンサーの意思で構成を変えること、同じ構成のなかでさらに変化をつけることは、一般的なプロダクションに比べて容易に可能になります。阿吽の呼吸が出来上がるわけです)


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