The power of Noh-men.
能面の美(機能)
はじめに。
3週間の稽古の最終日。8月9日。思いもよらないプレゼントが先生方より用意されていました。(プレゼントの内容は、文面より想像して見てくだいね。)この最後の体験により、3週間の稽古の意味や発表会に向けてのそれぞれの思いが完結したように思えました。貴重な体験をさせていただいたことへの感謝と最後まで生徒を信じ、忍耐強くご指導された片山伸吾先生、田茂井廣道先生、大江信行先生に心から感謝します。
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この体験をいかに活かし
何に反映させるか
私の職業は、フェルデンクライス・メソッドを指導をすることです。私は、現在このメソッドを通じて、自分の行動に対する意識を向上させたり事故や先天的な理由に関わらず、脳と身体間の神経系回路の希薄な関係を繋げなおす作業を行うため、リハビリテーションの一環としてや表現技術の向上への効果を期待してレッスンを希望される方を対象にお仕事をしています。
今回、このTTTに参加した理由は、自ら伝統芸能における仕草や心身の姿勢を体験することで、ハンディキャップのある方、発達・学習障害があるといわれる方、又、作家・表現者の身体感覚をより向上するためのヒントを得、十分な理解と確信と共によりよいサポートを一人でも多くの方に提供するためでした。
短いながら、3週間の稽古は、たくさんのヒントと理解を与えてくれるものでした。ここに、簡単ですが、まとめさせていただきました。
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面をつけるという環境が生み出す動きの真実
能の動きは、“面をつけて演じる“という環境の特質が生んだ美である。
鑑賞する側は、一心に全身全霊で番組に取り組む能楽師の姿勢に心打たれ、又、演じる側は、面をつけるが故に目で見るという機能を手放し、面と自身との間に存在する膨大な闇に挑む。この面の、視覚という機能以外の5感を最大限に引き出す力とそれに立ち向かう人の姿勢こそが、偽りのない動きを生み出す環境そのものなのです。
To be continued…