ジャズとボサノヴァの日々

Days of Jazz and Bossa Nova

77年 スイスの公共放送局RTSのアーカイブに残されたアストル・ピアソラの名曲 "Libertango"

2021-04-30 22:00:00 | Weblog
Libertango performed by Astor Piazzolla 1977

アストル・ピアソラは4歳の時に一家でニューヨークに移住し、10歳の時にブロードウェイのラジオ局でバンドネオンによるフォルクローレを録音して音楽家としてのキャリアをスタート、15歳まで当地で過ごしアルゼンチンに移住後バンドネオン奏者として力をつけるのだが、彼の音楽観を形成したのはニューヨーク時代に親しんでいたジャズだと指摘する者も多く、実際37歳で古巣のニューヨークで音楽活動を展開した際には実験的なジャズ・タンゴに挑戦している。

77年のスイスのテレビ局に残された映像においても注目すべきはバックのミュージシャンで、ジャズ・ロックとアバンギャルド・タンゴの巨匠と言われているギタリストのオミー・グビッチが参加している他、リカルド・サンズ(ベース)、ギュスタボ・ベイテルマン(ピアノ)、ルイス・セラヴォロ(ドラム)、オズバルド・カロ(エレクトリックオルガン)、ダニエル・ピアゾラ(アストルの息子でシンセサイザーを担当)、ルイス・フェレイラ(フルート)などアルゼンチンのジャズ・プログレッシブロックのミュージシャン達が名を連ねている。アストル・ピアソラこそが今で言うインクルージョンの実践者だったのだ。




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