70年 フランス・ギャル "Zozoi"

Zozoi performed by France Gall

フランス・ギャルは1965年にイタリアで行われた第10回ユーロビジョン・ソング・コンテストにルクセンブルク代表として出場し、父親の知人であったセルジュ・ゲンスブールが作詞作曲した「夢みるシャンソン人形 "Poupée de cire, Poupée de son"」を歌い見事にグランプリを獲得、一躍スターとなった。

私がフランス・ギャルを初めて知ったのは60年代後半だが、愛らしいルックスそのまんまな芸名のインパクトは強く、ギャルが歌っていた日本語盤の歌詞「私は♪夢見る♪シャンソン人形♪～（岩谷時子氏の訳）」がテレビ・ラジオから聞こえるたびに一緒に口ずさんだ記憶がある。良くできた歌詞だった。

日本でのフレンチ・ポップス人気はシルビィ・バルタンが一足早い1964年に「アイドルを探せ "La plus belle pour aller danser"」をヒットさせていたが、日本人歌手による「夢みるシャンソン人形」の日本語カバーが世にあふれることにより、一気にアイドルの地位を確立した。

1970年代に入り作曲家のミッシェル・ベルジェと知り合い、彼のプロデュースのもと本格的な歌手として再スタートを切りファン層の拡大に成功した。1976年にベルジェと結婚、2児を授かった。1990年代半ばに乳がんを患い、以降は療養生活を送っていたが、2018年1月7日にパリ郊外の病院で死去した。

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