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転ばぬ先の独立相談所~フランチャイズアドバイスネット~

何も知らずに起業するのは危険がいっぱい!?フランチャイズ加盟や独立について考えるブログ

六本木・地鶏料理店オーナーの悩み

2006年02月17日 | Weblog
しばらく更新をさぼってしまいました・・。すみません
 東京・六本木に最近オープンした地鶏のお店があります。オープンしてそろそろ2ヶ月というところですが、オーナーはなかなか採算に乗ってこないと悩んでいらっしゃいました。
 六本木という街はなかなか飲食店にとっては難しい立地です。かくいう私も以前、六本木にて自ら新店を企画、立ち上げてすぐに閉めてしまった経験があります。あの頃は六本木ヒルズもなかったし、ヒルズ族という言葉もなかったのですが・・。それはさておき、夜の街としての顔を持つ六本木は、わかりにくい地形の上、他の繁華街からも近い。その上、競合店も多いという、普通の飲食店はなかなかうまくいかない場所です。
 さて、この地鶏料理店は大江戸線の駅からほど近く、路面店なのですが視認性は悪く、隠れ家的な売出し方をしている店です。料理の値段は高くないし味も良い。素材にはこだわっている。それでも売上は低いのです。
 このお店はスタッフに対する考え方がちょっと厳しいようです。立ち上げをおこなった料理長は、有名ホテルでの経験もあった料理長でしたが、オープンから1ヶ月ほどたったある日、「明日からもう来なくて良いよ」と突然解雇されてしまいました。ホール担当の女の子も辞め、今は学生1人で運営しています。店内はとても狭くオープンキッチンですので、お客様とスタッフの距離はとても近くなっています。お客様が快適に過ごせているのかどうか、少し気になります。
 すぐに売上を伸ばしたいのであれば、地道にチラシ配布やお試しキャンペーン的なものがありますが、そのようなやり方はイメージを損なうのでやりたくないということでした。お店の願いは、まずは周辺の人々に認知をして欲しい・・。私はホームページを制作しましたので、webでのプロモーションを提案しました。今月より大手サイトにてプロモーションを開始します。あとは、日々の働きかけで固定客作りを進めることにしました。

 多くの店は、その存在を知ってもらえないことに悩んでいます。すぐに売上をあげたいのであれば、大手チェーンのように、良い立地で大きな看板を出せば売れるかもしれません。しかし多くの飲食店経営者はそのようなことはできません。そだからこそ、初めは地道にいろいろな活動をして店を知ってもらわないといけません。店を経営している本人達は、いっぱいいっぱいなので外に打って出るような元気が出ないようですが、固定客がつくまではドンドン外に出て行く勇気が必要だと思います。
 オープン前→大きな期待
 オープン後→厳しい現実
 しばらくたって→疲れ、あきらめ。売れない原因のあら探し
 残念ながら、このようなパターンは多く見受けられます。しかし、外部要因やスタッフやいろいろんなものに原因を求めても、結局は解決になりません。「隠れ家的」な店を作ったのであれば、初めは知り合いや友人に来てもらって、年単位で固定客をつけていくのが王道です。それができなければ、軌道にのるまではじっと待つしかないのです。
 幸い、六本木には防衛庁跡地に、東京ミッドタウン(http://www.tokyo-midtown.com/)というプロジェクトが控えているので、もう少しの辛抱で好転する可能性は大いにあります。ここは耐え時ですね。しかし、店の認知を進めるというのは、はたで見るよりもとっても難しい仕事です。こういうケースを見ていると、チェーン店は経営が有利だなという気持ちにもなります。
 個店よ、がんばれ!


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