パイオニアはDVDレコーダーの開発を中止する。1999年に世界で初めてレコーダーを商品化し、現在も世界4位のシェアを握るが、価格競争で赤字に陥っていた。不採算事業を縮小、黒字のカーエレクトロニクス事業を強化して経営再建を目指す。高画質の次世代機の開発は続け、最大手の松下電器産業に提携を申し入れる。デジタル家電では価格急落でメーカーの収益が悪化しており、淘汰・再編の動きが加速しそうだ。
現在開発中の機種を最後に現行のレコーダー開発を中止。生産も順次縮小、他メーカーから供給を受けパイオニアブランドで販売することを検討する。開発要員はカーナビゲーションシステムを軸とするカーエレ部門などに配置転換する。(2006.6.4/日本経済新聞