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BREEZE ~ そよ風が吹く丘で

日々思ったことをつらつらと・・・

ついに発売!:「高校生の頭んなか」

2007-12-10 20:27:55 | 読書感想文
本日発売になりました!
「高校生の頭んなか」
宮城野・『テオーリア』出版プロジェクト著,山上隆司編
創栄出版

研究の合間にネットで検索してみたら,
たくさんヒットしてすっごくテンションあがりました!
(多くが通販サイトでしたが...)
どうやらネットでも買えるみたいですね.


この本は何かと言いますと,
私の母校,宮城県宮城野高校の先生と卒業生が作った本なんです.
※先生は現在は転任されてしまいました.

この本には,私も含めかつて高校生だった子たちが,
高校生だった頃に書いた,
日常における疑問やおもしろいなと思ったこと,
みんなに伝えたいことなんかを書いた,
高校生の生の言葉が150篇ほどつまっているんです.


私たちの高校では2001年度から2003年度までの3年間,
倫理の授業で「テオーリア」というものが行われていました.
これは各人が暇なときなどを利用して,
自分の言いたいことを文章(イラストもあり!)にしてまとめ,
先生の机にある投稿ボックスに入れるというものでした.
先生は後日それらを集めて,
いくつかを印刷して配ってくれました.

ときには自分の書いた意見にさらに誰かが意見をくれたり,
友達の意見からこんな考え方もあるんだな,
なんて考えさせられることもありました.

多くの人が考えることを学んだ場であると言います.

私にとっては“自分から発信する場”でありました.
最初のうちはかなり躊躇していたのですが,
気がつくと書くことがすごく楽しくなっていた気がします.
今のこのサイトにもつながってくると思うのですが,
私はこの授業で自分の意見を述べることのおもしろさを知りました.
振り返ってみると,大学に入ってから深く物事を考えたり,
発信したりする機会って減っていた気がします.
そして発信するだけではなく,
それに対するリアクションも減ってる気がします.
要は人とあんまり深い話をしていないというか...
だから考えがそれ以上深まらない.


なんだか話がそれてしまいましたね.

とにかくこの本には,
宮城野高生独特のユニークな発想に溢れた言葉たちが載っています.
笑いあり,涙ありの本です!

1,2ページに1つのテーマが書かれているので,
息抜きとしてさくっと読める本だと思います.


ぜひぜひみなさん,本を手にとってみてください!
一緒に答えのない勉強,してみませんか?

読書感想文:『人生心得帖』 松下幸之助

2007-06-21 18:04:50 | 読書感想文
就職活動をしていく中で,
松下さんのお話をちょくちょく聞く機会があり,
この方はどんな方だったのか,
どんな考えをお持ちだったのか知りたいと思い,
読み始めて2冊目の本―.

私が手にしたのは2001年にPHP文庫から出された文庫本ですが,
字も大きく非常に読みやすいものでした.
内容も,松下さんが優しく語りかけてくださる感じで,
じんわりと心に沁み入ってきます.
本の内容自体は1984年,松下さんが90歳を目前にしてまとめられたものです.

中でも私が気に入ったのが,
「感謝する心」と「病とつきあう」という項です.

松下さんがおっしゃるには,
今自分がこうして生きていること,
何気ないことに感謝する気持ちを持つことで,
些細な悩みに振り回されることがなくなると言います.
また,病にかかったときには,
それを受け止め,闘うことで,
病を遠ざけることができると言います.

今の私自身を振り返って,なるほどな,と感じました.

私は今,「うつ」という病と闘っています.
少し前の状態が良かった頃の私は,
うつに対して常に戦いを挑んでいたような気がします.
その頃のうつは,そんな私に怯んでいたのでしょう.

また,状態がいい時には,
心は晴れやかで,あらゆることに感謝できていたような気がします.
今の私は,松下さんのおっしゃることは理解できても,
感謝というものがどういったものなのか,
つかみ切れずにいる感じです.

今の私に足りないものは,
感謝する心と病と闘う力.
そんなことを教えていただきました.


この他にも,この本にはたくさんの教えがつまっています.

現状に満足できない人,
悩みを抱えている人,
病気を抱えている人…
そんな方々にぜひ読んでほしい一冊です.

読書感想文:『ひたひたと』 野沢尚

2007-06-13 18:36:04 | 読書感想文
『ひたひたと』 野沢尚

初めてのレビューはやはり野沢さんの作品にしてみました.

今年5月に講談社文庫から発売された文庫版『ひたひたと』には,未完に終わった連作2編と,着手寸前だった長編のプロットの計3編が収録されています.

まず連作「十三番目の傷」と「ひたひたと」について.
本来であれば5編の短編からなる連作のうちの2編.
「秘密の友人」というインターネットサイトで知り合ったお互い素性も知らない男女5名が,それぞれ誰にも言えない,うちに秘めた秘密を告白し合うというもの.
それぞれ主人公がみなに語るというスタイルで話が進みますが,いったいどんな秘密を抱えているのか,その会の一員となったような気持ちでどきどきしながら読み進んでいく作品です.

一方,未着手の長編「群生」.
本巻に収録された中でも私が1番気に入ったのはこの作品だったかもしれません.
構成,といっても,野沢さんは本格的に小説を書く前に,かなり細かいところまで錬る人だったと聞いています.このプロットも,長編作品をぎゅぎゅぎゅっと圧縮したような,ダイジェスト版で楽しめる,そんな内容になっています.
なので,読みごたえは十分.

舞台となる隠岐の笛島(架空の島)では,登場する島の人々に既視感を覚えますが,それは私たちが島の住人に抱くイメージそのものだからかもしれません.
プロットということで,作品として完成しているわけではないので,かなり駆け足の内容です.
それが本当に残念でなりません.
この作品の完成版を読んでみたかったなと強く思います.


全体を読んだ後の感覚としては,すごく静かな感じです.
落ち着いていると言ったらよいでしょうか.
しっとりとした読後感です.


う~ん.
やはり感情を言葉にするのは難しいですね.
特に作品について書くとなると,
適切な言葉を用いなければ誤解を与えかねませんし...

でも野沢さんの作品はとても好きなので,
ぜひ多くの皆さんに読んで頂きたいです

最近の趣味は読書です.

2007-05-22 17:04:43 | 読書感想文
せっかく書いた日記が投稿前に消えてしまいました・・・
とりあえず,やる気が出ないのと一段落したのとで,
また書き直すことにしました.
明々後日,ゼミ発表なんですけどね~
大丈夫なのでしょうか?

さて.
新しく「読書感想文」というカテゴリを作ってみました.
これは,最近の趣味である読書にちなんで,
読んだ本をレビューしてみよう,というものです.
といっても,レビューって苦手なんですよね・・・
私は文章うまくないし,専門家でもないから,
こういう場所でおおっぴらに書くことでもないかなぁと.
ただ,こんな本があるんだよ!ということが
少しでも伝わればいいかなぁという感じです.
せっかくのいい本は,多くの人に読んでいただきたいので.
まぁ,不定期更新なので,いつ更新されるかは不明ですが・・・


最近の私は,暇さえあれば本をめくっています.
読むというよりは,どちらかというと消化している感じです.
本を買いたい衝動に駆られ,かなりたくさんの本が我が家へやってきました.
ジャンルはミステリーやら自伝ものやらさまざま.
今月に入ってからは夢中で読み漁っています.

中でも,最近はまっているのが野沢尚さん.
たまたまドラマの再放送を見て,
シナリオ集を手にしたのがきっかけでした.
「野沢さんの作品はちょっと異常だよ.おかしいのが多い」
という知人もいます.
確かに,暗いというかなんというか,独特の雰囲気を持っていると思います.
2番目に読んだ「呼人(よひと)」では,
「どうしてそういう展開にするの!」と声を上げたこともしばしば.
けれど,なぜか強く惹きつけられるんですよね.
彼の世界観に.
だから気がつくと,彼の小説が無性に読みたくなる.
そんなわけで,我が家の野沢作品は徐々に増えていっています.
そういう言葉にできない惹きつけられる何かが,
彼の魅力なのかなぁと思います.

ああ.書きながら本が読みたくなってきました.
まだ2,3時間は机に向かうつもりなので,
我慢して研究らしきことに取り組むことにします.
なんせ明々後日ですからね,発表が.