見出し画像

本と音楽とねこと

介護問題の社会学

春日キスヨ,2011,介護問題の社会学,岩波書店.(7.8.2022)

 要介護高齢者とその介護者へのインタビュー記録と文献研究の知見から、地味ながら、介護される者、介護する者、それぞれの苦悩をあぶり出す。
 介護問題を女性問題としてとらえなおすことで、はじめてみえてくる抑圧の構造がある。
 現在にも通用する問題群への洞察は、なお生かされる価値がある。

なぜ介護は女性が担い、その負担は軽減されないのか。そして要介護者の多数を占める高齢女性は、なぜ二重の困難を抱えるのか。従来の社会福祉論に欠落するジェンダーの視点から、日本が抱える社会問題の本質を浮彫りにした介護の臨床社会学。

目次
1 「家族」のなかの人権―高齢者介護問題を中心として
2 介護―愛の労働
3 男性ケアワーカーの可能性―在宅訪問男性ヘルパーを中心として
4 障害児問題からみた家族福祉
5 老人を介護する家族
6 「家族」という関係の困難と希望―高齢者在宅介護問題を中心として
7 フェミニスト・エスノグラフィーの方法
8 フェミニスト・フィールドワークの方法をめぐって―現代家族への民俗誌的アプローチ
9 セルフヘルプグループと自己回復

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事