村山由佳,2006,『星々の舟』,文芸春秋(文庫,¥620)07.4.1・・・ 六つの短編をとおして描かれる、三世代にわたる家族の悲しく切ない物語。ときおり散見される稚拙な表現が気になるが、六人の主人公それぞれの経験や思いを一つの家族の物語として交錯させていく手腕はお見事。久しぶりに面白く読めた小説だ。