コンクリートの中性化
JISA0203コンクリート用語
「硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガスの作用を受けて次第にアルカリ性を
失っていく現象。炭酸化とも呼ばれることもある。」
特徴
1 二酸化炭素の量が多い。→中性化は速い。
(セメントの水酸化カルシュウムと空気中の二酸化炭素(CO2)が反応し
中性化は生じる。よって、二酸化炭素が多ければコンクリートは速く
中性化する。)
2 中性化速度→屋外(遅い)<屋内(速い)
(人間の放出するCO2の影響。乾燥の影響。)
3 乾燥大→中性化早い。
著しく乾燥→中性化遅い。
(乾燥しすぎるとイオン化反応が進まなくなる。)
4 中性化深さ。→経過年数の平方根にほぼ比例。
中性化速度式
C=A√t
C :中性化深さ
A :中性化速度係数
t :時間
5 水セメント比(W/C)大→中性化は速い。
(水セメント比が大きいほどコンクリートの組織がポーラスになる。
そのため、二酸化炭素がコンクリート内部に浸透しやすくなり
中性化速度が大きくなる。
6 中性化部分=フェーノフタレインの1%エタノール溶液の噴霧→無色
中性化が進んでいない部分= -〃- →赤紫色
ポーラス(porous 1小穴の多い。多孔性の。穴だらけの。
2(水空気などが)浸透できる。透過性の。)
中性化による劣化を防止するのは・・・。
1 水セメント比をできるだけ小さくする。
2 AE減水剤などを使用する。
3 締固めを十分に行い、内部欠陥の少ないコンクリートを施工する。
4 コンクリート表面を透気性の低い仕上げ材などで被覆する。
5 鉄筋の被り厚さを十分に取る。
書きかけです。