電脳東京雑記(仮)

大煩悩人の世迷言

007 慰めの報酬

2009-02-22 22:33:28 | 映画
ダニエル・クレイグによる新生ジェームス・ボンド(第6代)の二作目。
そして、007シリーズ初の続編(物語は、前作、「カジノ・ロワイヤル」直後から始まります)。
鑑賞したいと思いながらも、日本公開から約一ヵ月後に、ようやく鑑賞しました。

私は父の影響もあり、初代・ボンド(ショーン・コネリー)から、色物(?)の「カジノ・ロワイヤル」まで、ほとんど見たことがあります。
が、昔の作品も見ているせいか、回顧厨的な発言になるのは、ご容赦ください。

本作では、ボンド・カーの代名詞でもあるアストンマーチンによるカーチェイスを始め、全体の75~80%位はアクションかもという程、アクションの連続で面白かったと思います。
また、初代から始まった、荒唐無稽のボンド・カーや装備部門作のボンド兵器がない分、リアリティがあり、緊張感はかなりありました。

更に、本作は、前作で失った、ヴェスパーの死の傷が癒えず、全体的に重く、今までにないボンド像を作り出したのは、かなり成功さったと思います。

しかし、その反面、女好きであっても、スマートで、時にキツイジョークを飛ばしながら、颯爽と活躍するボンドではなく、ほとんど感情を出さない、殺人機械のようなボンドがよいのか、次回作でこそ、真の評価がされると思います。
(今回は、前回の続編ということで、前回のイメージのままでよいと思いますが、、、。「JAMES BOND WILL BACK」のクレジットがあった、次回こそ、真価が問われると思います)

内容的にも、前ボンドの時のように、単純な勧善懲悪でなく、旧ソ連等の東側・共産圏=敵という訳でもなく、ボンド自身、心の傷を隠すように、殺戮を繰り返す(汗)。
そんな中でも、新しい上司に悩みながらも、ボンドとの友好(?)を果たすフィリップス・ライターのお話は、ニヤリとさせられました(笑)。
そして、全体的にアクション、アクションで走り過ぎた分、後半から終盤は、若干はしょり過ぎた感もあります。

新生ボンド=悪の組織(旧作では、スペクターと呼ばれていました)との対決を軸に、新しいボンド像&ボンドガール像が出来るか。
次回作にも、やはり目が離させないですね。
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3 コメント

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TB有難うございました (mugi)
2009-02-23 21:59:43
こんばんは、Marsさん。TB有難うございました。

私が007シリーズを見るようになったのは、ファンの友人の影響でした。
映画以外にもイアン・フレミングの原作全て読んでいるという入れ込み。友人に感化され、私も原作を何冊か読みました。

 見たのが学生時代のため、内容の大半は忘れましたが、ダニエル・クレイグはもちろん、これまでのボンド役で原作のイメージに当てはまるの者はいないように思えます。フレミングはショーン・ボンドだけは見ていますが、「厚紙細工のでくの坊が勝手に一人歩きしている」と酷評したほど。
 それでも映画人気が出ると、褒めるようになったのだから、作家もいい加減な人種です。

 フィリップス・ライターがこの作品ではおいしい役どころでしたね。結局CIAにもナイス・ガイがいるという設定は、英語文明圏のよしみか、と勘ぐりたくなります。世界の超大国は依然としてアメリカですが、どうも影で糸を引くのは老獪なイギリスのような気がしますね。
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007そんなに詳しくないけど (鉄工0072)
2009-02-24 01:29:16
ボンドにピアース・ブロスナンばっちり嵌ってて好きだっただけにダニエル・クレイグのボンドは俺的には違和感有りまくりなんですよねぇ、007特有なセクシーさ感じられないし、何かダニエルボンドは厳つすぎな感じと歳が結構いってる感じが!前作カジノ・ロワイヤルも話がJBが007に成る前の話とか多くの007作品が出ている中でこの違和感有る配役で今更やっちゃうのかぁなんて感じがして
なんて否定的な意見ですが映画館に足は運ばないけどwowowで放送したら見るって感じですかねぇ
返信する
コメントありがとうございます。 (Mars)
2009-02-26 23:12:42
>>mugiさん

こんばんは、mugiさん。

私はmugiさんの友人の方のように、原作まで読んだわけではありませんが、、、(汗)。
それでも、初代・ボンドにショーン・コネリーに決まり、1作目が作られましたが、原作者を含めて、評価は芳しいものではありませんでした。
(ショーン・コネリーはワイルドで、セックス・アピールがあるものの、インテリジェントでない、と酷評されていた時もありました。)
しかし、それも、二作目「ロシアより愛を込めて」、三作目「ゴールドフィンガー」の人気により、手のひら返しになった事も記憶しております。

フィリップス・ライター役も歴代で数度、交代しましたが、今回の役柄は、一癖も二癖もありそうですね(笑)。
また、第二次大戦中、対ユダヤ・アラブ・欧州と三枚舌外交を行い、現在のイスラエル問題を作っただけでなく、収拾が付かなくなるや、早々にほっぽり出したイギリス外交は、したたかですね。
また、mugiさんも仰るように、現在も、合衆国を兄に見立て、それに従う弟と見せて、その実は影で、イギリスが操っているようにも見えますね。
(先の太平洋戦争も、対日戦線に踏み込めない合衆国を、対ドイツ戦線に踏み込ませる為に、イギリスが裏で、かなり画策しているでしょうね)


>>鉄工0072さん

現在のボンドですが、私ももちろん、かなり微妙な感じがしております。
また、今回の作品も、心に傷を負った二人が惹かれ合う、という内容でしたが、セクシーさやインテリジェンスがあまり感じられませんでした(汗)。
(ま、言葉が悪いかもしれませんが、現在のボンドは、人殺しを楽しんでいる、ただの殺人鬼にも見られ、あまり共感ができないですね)

次回作があるとしたら、それを期待したいと思います。
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