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夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『阪急電車 片道15分の奇跡』

2011年04月26日 09時49分29秒 | Weblog
 特別に何もない普段の生活。だいたいが、日々同じことの繰り返しだ。そんな暮らしに飽き飽きしていて、小さいけれど悩みなんかも抱えて、小さな事件なんかも起こっている。でも、そんな代わり映えのしない日常が、大切なんだと思える。この映画はそんな話だ。人は、何気ないことでも、自分ではない人と関わっていることを実感する。この映画で、ほっこりして下さい。
 翔子は婚約者から呼び出され、別れ話を持ちかけられていた。結婚の準備を進めていたのに、彼は翔子の後輩と浮気。しかも、子どもができているという。ひどいショックを受けた翔子だが、ある復讐を思いつき、それを別れの条件として切り出す。
 女子大生のミサは、彼からの暴力を受けながら、誰にも相談できないまま、悩んでいた。
 正義感が強い老婦人・時江とその孫は、たまたま翔子と同じ電車に乗り合わせる。
 セレブ気取りの主婦仲間に打ち解けず、疲弊する主婦は今日も気乗りがしないまま高級ランチバイキングへ行こうとしている。など、阪急電車を利用する様々な人たちが出会い、物語は交錯する。電車の中では、結構、他の人を見ないふりして見ているもの。どれも、想定できるエピソードだらけ。あるある!話のオンパレード(実はないけど、そう思わせる)。そして最後は、宮本信子演じる時江の行動に、溜飲を下げることだろう。
 蛇足だが、もしかしたら、中谷美紀が関わる小林駅を訪れる人が増えるかもしれない。そして、関西はこの作品の鑑賞率が高くなるはずだ。
 出演は、中谷美紀、戸田恵梨香、南果歩、谷村美月、芦田愛菜(子役)、玉山鉄二、宮本信子ほか。関西(兵庫県、京都府)出身の俳優が出演しているので、関西圏の人間にも違和感なし。丁寧に日常が描かれていく。
 原作は、有川浩の「阪急電車」。脚本は『いま、会いにゆきます』の岡田惠和。監督は、「結婚できない男」などを演出してきた三宅喜重。
(4月29日公開、関西は23日から先行上映している)