広瀬すず、杉咲花、清原果耶のトリプル主演作。『花束みたいな恋をした』の
脚本は坂元裕二、監督が土井裕泰のコンビで贈る。不思議で温かい世界観を作
り上げている。
現代の東京の片隅にある古い一軒家。
ここで、美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)が三人が暮ら
す。朝早く起きてお弁当を作り、仕事、学校、バイトとそれぞれに出かけ、夕
飯をともにする。楽しいおしゃべりも、グダグダいるのも、同じ寝室に寝るも
の一緒だ。そんな、穏やかな楽しくて気ままな日々。
だが、美咲にはバスで一緒になる男性が気になっていて、その人のことが好き
なのだと二人は気づいてしまう。
あれから12年が経つ。家族でも同級生でもない三人に起こっていたこと。それ
ぞれが抱える思いに寄り添えた時、“飛ぶ”ことはできるのだろうか。
子どものころからの家族関係がほぼ明らかになるのは、杉咲花が演じる優花だ
け。広瀬すずの美咲は何となく、清原果耶のさくらについては、その関係が全
くわからないままだ。だが、それは関係なく、主演三人の演技ですべてを物語
る。飛べなくても、三人の関係は変わらずに彼女たちなりの日常は続く。
杉咲花は目の演技がうまく、強くて、優しい。まるでその役が現に存在してい
るかのようである。広瀬すずは、末っ子のイメージが強いがこの役では長女的
存在だ。泣くシーンでは、涙を流すだけでなく、唇が細やかに震えていて“う
まいな”と感じる。清原果耶は妹ポジション(実際にも妹らしい)でのびのび
演じている。いい関係の姉妹感が伝わる。
出演は他に横浜流星。小野花梨、伊島空、moonriders、田口トモロヲ、西田尚
美など。
エンドロールに、松田龍平と土居志央梨(虎に翼のあの人)を見つけて驚き。
たぶんあのシーンだったはず。フライヤーに名前がないので、気になる人はお
見逃しなく。
坂元裕二らしい優しい人間関係に、土井監督の美しい映像が加わる。
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