当方の周りが、『侍タイムストリッパー観たよ、観たよ』と報告をしてきてい
た。当方はかなりインディペンデント系の映画が好きだと周りに思われている
ようである。そのため、かなり切羽詰まった感じで鑑賞することになってしま
った。もちろんこの映画の噂は存じ上げておりました😥
幕末の京都。会津藩士の高坂新左衛門(山口馬木也)は、家老から長州藩主を
討つように密命を受けるが、標的となる男を刃を交えた瞬間、落雷があり、気
を失う。目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所だった。新左衛門は戸惑
い、行く先々で騒動を起こしながら、140年前に江戸時代が滅んでいたこと
を知る。一度は死を覚悟するが、やがて、磨き上げてきた剣の腕だけを頼り
に、斬られ役として行くことを決意する。
テレビドラマ「剣客商売」シリーズなどで時代劇に出演してきた山口馬木也が
主演。『ごはん』『拳銃と目玉焼き』の安田淳一が脚本と監督を務めた。自主製
作作品でありながら、東映京都撮影所の特別協力により完成させた。そのため
か、当方が思っていたよりもというより、大真面目で本格的な時代劇だった。
2024年8月17日に池袋シネマ・ロサの1館のみで封切られたこの作品が、口コ
ミで広がったことから、同年9月13日からはギャガの共同配給がついた、それ
を機に、全国100館以上で順次拡大公開されることとなり、インディペンデン
ト映画として、異例の大ヒット。ついに、第48回日本アカデミー賞では最優秀
作品賞を受賞する大快挙を成し遂げた。
映画が大好き! 時代劇を残そう!
という時代劇愛が深く深く伝わる映画。そして、タイムスリップものを続けて
鑑賞して思うのは、タイムスリップをした主人公がその時代に適応する能力の
高さ。この作品も、この時代にうまくなじんで生きていく。
人気時代劇俳優である風見恭一郎を演じるのは、冨家ノリマサ。脚本家を目指
しているアシスタントディレクター・山本優子には沙名ゆうの。殺陣師・関本
を峰蘭太郎、撮影所所長・井上を井上肇、斬られ役俳優・安藤を安藤彰則が演
じた。
タイムスリップ物は最後は元の世界に戻ると思てました。