主演のチョン・ドヨンとハ・ジョンウは、ドラマ「プラハの恋人」以来の共演。当時、ハ・ジョンウは脇役。すでに大スターだったチョン・ドヨンは、大統領の娘を演じていた。この映画では、元恋人として共演している。
失業中のヒス(チョン・ドヨン)は、1年前に別れた男・ビョンウン(ハ・ジョンウ)を探しに競馬場までやってきた。ヒスの目的は、ビョンウンに貸したままのお金350万ウォンを返してもらうこと。しかし、競馬場に入り浸っているビョンウンに、返せるお金があるはずもなかった。ビョンウンは、必ず返すと約束するが、ヒスはその言葉を信じることができない。そして、ビョンウンがヒスに返すお金を集めるための、新たな借金行脚につき合うことになる。しかしそれは、ヒスがビョンウンの過去の女性や人間関係を知る旅でもあった。
ハ・ジョンウは不思議な魅力を持つ俳優だ。よくある韓国俳優は、時に熱い演技で観客を圧倒し、時に甘い言葉で酔わせる。だが、ハ・ジョンウはその感じではない。飄々として、ただ、そこにいる。熱演しているのに、そんな雰囲気は醸し出さないのである。俳優としての、その“立ち位置”が独特である。チョン・ドヨンは、この映画では明るい笑顔を見せることはない。少しずつ心に変化が現れる、いわば内面の変化がある演技が要求される難しい役どころ。ビョンウンと過ごす“素晴らしい一日”によって、彼女が演じるヒスが再生する。喪失したあとには、再生することがやってくることを描いた人間ドラマ。
おせっかいでお人好し。女性にもだらしさなく、仕事に対して真剣さなし。ダメ男なのに、モテる。そんな男いるいる、というツッコミありで鑑賞する手もある。
原作は日本の女性作家・平安寿子。監督・脚本は、『アドリブ・ナイト』のイ・ユンギ。
失業中のヒス(チョン・ドヨン)は、1年前に別れた男・ビョンウン(ハ・ジョンウ)を探しに競馬場までやってきた。ヒスの目的は、ビョンウンに貸したままのお金350万ウォンを返してもらうこと。しかし、競馬場に入り浸っているビョンウンに、返せるお金があるはずもなかった。ビョンウンは、必ず返すと約束するが、ヒスはその言葉を信じることができない。そして、ビョンウンがヒスに返すお金を集めるための、新たな借金行脚につき合うことになる。しかしそれは、ヒスがビョンウンの過去の女性や人間関係を知る旅でもあった。
ハ・ジョンウは不思議な魅力を持つ俳優だ。よくある韓国俳優は、時に熱い演技で観客を圧倒し、時に甘い言葉で酔わせる。だが、ハ・ジョンウはその感じではない。飄々として、ただ、そこにいる。熱演しているのに、そんな雰囲気は醸し出さないのである。俳優としての、その“立ち位置”が独特である。チョン・ドヨンは、この映画では明るい笑顔を見せることはない。少しずつ心に変化が現れる、いわば内面の変化がある演技が要求される難しい役どころ。ビョンウンと過ごす“素晴らしい一日”によって、彼女が演じるヒスが再生する。喪失したあとには、再生することがやってくることを描いた人間ドラマ。
おせっかいでお人好し。女性にもだらしさなく、仕事に対して真剣さなし。ダメ男なのに、モテる。そんな男いるいる、というツッコミありで鑑賞する手もある。
原作は日本の女性作家・平安寿子。監督・脚本は、『アドリブ・ナイト』のイ・ユンギ。