深夜ノ特急

感じるままに・・・想いのままに・・・
言の葉を乗せて、送ります。
by takako

シャヒード、100の命

2006年08月23日 | 

ある出会いによって
この本を手にすることができた
ここに来て
中東とりわけパレスチナが
ぐっと近くなった
物理的にも精神的にも
その矢先にこの本に出会う

日本でも展覧会があったけれど
残念ながら
知らなかった

ある日突然
普通に暮らしている人の命がなくなる
それも
何の脈略もなく鋭利なナイフで
紙の端を切り落とすように
いとも簡単に・・・

後でね

明日ね

ないのである

概念として
今日のことは今日やろうよ
そうありたいと思うし
そうありたいと努力することだってあるだろう
それでも
何時間か後に
自分がいないかもしれない
という緊迫感などは全くないに等しい

読みながら
そして
読んだ後もずっと
悲しいけれど
パレスチナに生きる人々を
近くにそして
彼らの生に対する躍動を感じた
それでも
理不尽だし
何と悲惨なことだと
ページをめくる手は
なかなか進まない

ふいに
生きている奇跡と
生かされている意味を
考える

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