厨火力

わたしのお花畑~

バッカじゃねぇの

2007-08-28 21:58:46 | 日々徒然
株式会社LIONの商品「飛ぶ虫氷殺ジェット」と「這う虫氷殺ジェット」が自主回収されるらしい、されたらしい。



この商品は殺虫成分を使わず、-40度の冷気で虫を氷漬けにしてしまうという画期的な商品だった。



体に悪いものは極力避けたいという日本人のニーズに応えた商品であり、この手の商品では100万本売れればベストヒットというところで氷殺ジェットは350万本も売れたらしい。



が、発売開始から5ヶ月経った今月に自主回収が行われた。何故?



それは氷殺ジェットを使用した人が「火傷」を負う事故が多発したからだ。氷殺なのに火傷・・・。



事故はこれまでに約20件起きているらしく何れも同じような事故だという。



事故は主に台所や風呂場で起きているらしい。



ここで勘のいい読者は気付くと思うが何故殺虫スプレーを台所や風呂場で使うのだろうか?




殺虫スプレーやその類のスプレーと名のつくものには中身の圧力を上げるために大体LPガスが使われる。LPガスとはプロパンやブタンガスの総称であり勿論のこと可燃性。空気中で火を近づければ燃焼する。




例えば調理中に虫を発見して氷殺ジェットを使う。放出されたガスがガスコンロの火に付けば勿論のこと燃えて火傷する。風呂場でも同様、虫を駆除した後に湯沸しなどすれば引火する。




問題は氷殺ジェットの性能が余り良くなかった事もあるかもしれない。虫を凍死させるのは聊か難しいことかもしれない。ましては今年は猛暑。30度を越える気温の中で氷殺ジェットは本来の力を発揮できなかったかもしれない。




だがそれで終わりというものであろうか?




使用者は見ていなかったのであろうか?氷殺ジェットのキャップに書いてある文章を、「台所や風呂場など火気のある場所で使用しないでください。」という文章を。




これら事故は企業側だけの問題ではなく使用者に問題があるといってもいいのではないだろうか。




企業だけに責任を問わずに我々自身のこともちょっと考えてみては如何だろうか。もっと賢く生きなくてはいけないと思う。そうでなければ僕の「バッカじゃねぇの」という罵声は止まらないだろう。
コメント (2)
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