北・北海道、特に宗谷エリアでは観察例が極めて少ないことから、見ることはないだろうと思っていた種のひとつがこのヤマセミだ。カワセミの仲間だが体長はハトよりも大きく、渓流で小魚を捕って暮らす留鳥である。したがって冬に大部分の川が塞がるこの辺りでは生息が困難なはずである。十日ほど前にそれらしき姿を見たのだが、確固たる自信はなかったし撮影もできなかった。それから2度目の日曜日であった今日、発見場所で待機しているとまもなく現れた。「ケレッ、ケレッ、ケレッ」と大きな声を出しながら、水面近くを真っ直ぐに飛ぶ姿は迫力がある。翼は白と黒の鹿の子模様になっていることから「カノコショウビン」という別名もあるようだ。また、大きな冠羽(トサカ)があることも特長である。最も見たい野鳥のひとつでもあったので、久しぶりに心地よい興奮を味わうことができた。もちろん初観察であることから、野鳥リストを更新できる喜びもさることながら、夏にこそ見られない不思議さも同時によぎる。ともあれ、この地の多様性にまた少し厚みが加えられたように思えて嬉しい。(頓別川)
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