２日目は雪。オーロラの出現は天気や気温に左右されないらしいが、雲が厚くかかっていれば見ることができない。雲の切れ間からいつ現れるかもしれないのをじっと寒空の下で待つことは辛い。そのために小屋が用意されている。赤く見えるのは観察を妨げない工夫のライトで、なかには温かい飲み物もある。３時間待ったが結局この夜、姿を見せてはくれなかった。（フェアバンクス・アラスカ 気温-25度）
Northern Lights（ノーザン ライツ） 極北に暮らす人々はオーロラのことをそう呼ぶらしい。ラストフロンティア、アラスカの大地に今来ている。幸運にも観察初日から太陽と地球が描く光のメッセージを見ることができた。あと３日間、いったいどんな物語が極北の空に届けられるのだろう・・・。すこしの恐れと期待を抱きながら見とどけたい。（フェアバンクス・アラスカ 現地時間4:00am 気温-36度）
夏頃からピンクテープが随所に巻かれていたので嫌な予感がしていたが的中してしまった。峠を渡る道道の数カ所に防雪柵が施されたのである。確かに箇所によっては雪が吹き込むことがあるのだろうが、そのために美しい景観を丸ごと失うことになる。さらに残念なのは眺望が見込める所に限って立てられていること。まるで脇見運転の防止策（柵？）のようだ。現在も増設工事が進められているが、地元として止める手だてや工事方法の見直し要請はできないものだろうか？ 町行政の働きかけに期待したい。（知駒岳）
庭のバードテーブルを訪れるスズメたちの中に ひときわ黒い奴がいることに気づいた。最初は違う種類かとも思ったが、色以外はどう見てもスズメだし他のものともケンカをする訳でもない。煙突に落ちてススまみれになってしまったのか？ それとも「個体差」なんだろうか？ 庭を見るたびに その「クロスケ」を探している自分がいる。
少し冷えた朝には陽ざしで暖められた雪原から水蒸気が立ち上る現象が起きることがある。白い煙が地を這うようにゆっくりと流れる様子はまるで雲海のようにも見える。この状態を表現するような言葉はあるのだろうか？ まだないとすれば「雪霞」と呼んではどうだろう。しばし立ち止まり、そんなことを考えたりした。今年もこんな風景とたくさん出会いたい。（藤井）
