今年のお正月の酒は、こんなでした♪

橘は毎年年末になると、いきつけの「こだわりの酒屋」さんに行って、
正月に実家へ持っていく酒と、自分が正月楽しむ酒を買います。
もうそれはこの６年～７年、恒例となってるんだ。

なんてこと書くと凄い酒飲みみたいですが、
そんなに量は飲めません。とくに日本酒はね。
美味い酒をちょっと頂く、というのがいーじゃないですか。
(ちょっと…って量でもないような気もするが…)

そもそも私ってば、いつ頃から冷酒党になったんだったかな。
それまではワイン派だったんだよ。
いやいまでもワインは好きだが、美味い冷酒にも眼がなくなった。
特に冬はね、冷酒を飲みたくなりますね。
夏はビールです。夏に冷酒はほとんど飲みません。
ワインはシーズン関係なくOK。
ちなみにギョーザ食べる時は、何がなんでもビールがないとダメ。
ギョーザ焼き掛けたのに、冷蔵庫に買い置きビールがないことに気づいて、
慌てて財布持って買いにいったことがあるぐらい。(←バカでしょ)

冷酒好きになったきっかけは、多分某郷土料理居酒屋さん。
店主が「美味いけど女の子には一杯しか飲ませてやらん」
と行って飲ませてくれた地酒が美味くてさ。
なんで一杯しか飲ませてくれないかというと、
口当たりが良くて飲みやすいが、実はキツイのですぐ足腰に来る、
という話でした。
竹を割ったものをそのままコップにして、
そこに並々とついでくれたんだよなぁ。あれ、美味かったなぁ。

それから地酒に興味持つようになって、
旅先とかでも酒屋を覗くようになった。
試飲して美味いと買って帰ったりして、
未だに倉敷の酒屋から、御用聞きのチラシが届きます。

なんだか前置きが長くなりましたな、すいません。

今回も美味しい酒を求めて、いつもの店に行ったわけですが、
まず最初に向かうのが試飲コーナー。
大抵、誰も試飲してやしません。
お風呂屋さんでコーヒー牛乳なんかを入れてる卓上ガラス張りの
クーラーボックスって分かります?
あれに試飲用の酒が、９本くらい突っ込んであるんです。
その顔(ラベルとか)みて、まずあたりをつけて、試飲します。
あんまり飲んでもアレなので、３本か４本くらい試飲します。
面白いですよー、ほんと見事にみんな味が違うんだもの。
今年試飲ボックスに入ってた子たち、けっこう個性的でした。

何年も通ってるので、前年までに飲んでて既に美味いと分かってる子も
います。それを買えば間違いないわけですが、
新しいお気に入りも見つけたいでしょう?
でも試飲ボックスに入ってるヤツが必ずしも気に入るとは限らない。
「どれも悪くないけど今一歩…」
な年もありましたから。
で、今年なんですけど、
一発めの子が、好みだったんですよー。
なんかもうそれだけで、うはうは気分になりました。
私ってアブナイ人だなぁ。

松瀬酒造さんの、「松の司」です。
「松の司」にも、色々ありまして、試飲も二種類あったのですが、
私が気に入ったのは、「純米吟醸あらばしり」の方。

香りもよく、口に入れた瞬間はしっかりした味で、
でも喉ごしはけっこうするり。
私の好みとしては、あんまり「するり」より、引っ掛かるというか、
ちょっと残る方が好きなんだけど、
なんかこの子、良いなぁと。
口に入れた瞬間が、良いんだよね。
食事しながら飲む分には、こういう子も良いじゃないかと思ってさ。
もう一方の「松の司」は、「２００７竜王産山田錦純米吟醸」
この子も悪くないけど、美味いと感じたのは、「あらばしり」くんの方。
店の人に言わせると、「あらばしり」くんの方が、暴れる感じらしい。
暴れるかどうかはわかんないけど、主張する感じだね、舌の上で。
ルックスも「あらばしり」くんの方が美人さんでスマートな感じなのよ。
あ、ボトルとラベルの話ね

もう一つ試飲したのは、去年購入してお気に入りの
菊姫合資会社の『菊姫　山廃仕込　純米原酒　無ろ過』
これは去年実家用に購入して正月に家族と飲んだんだけど、
すげー好評だったのよ。
でも同じところの同じ銘柄でも、酒ってその年々で味違うからさ。
今年はどーかな?と試したの。
やっぱウマウマ。
『松の司』くんとは正反対の、口当たりまろやかだけど、
どっしり、しっかり、濃厚なのよ。むふふ。

で、『松の司』くんは自分用に買い、
やっぱ実家に持ってくのは、去年と一緒にしとくか、と
思ったのだけど、売れきれてました1.8Lの方は。
店にはコレの一年寝かした子がいましてね。
「一年寝かすって…、これってただでさえ濃厚だったけど、
より濃厚になってるわけ?」と店の人に訊くと、
「まぁ、そうですね」とさらりと言われた。
ウチの連中なら、濃厚でもオッケーだろうなと思い、
この一年ものを買って帰りました。

もう１本、この『菊姫　山廃仕込』に無ろ過呑切原酒ってのがあって、
「これはなぁに?」
と訊いたらば、一度火入れしてあるんですと。
違いを訊いてもよく分かんなかったんだけど…
試してみるかと、720mLを買いました。残り１本だったしね。

面白いのがさ、私が美味しいと感じる酒って、
山田錦(酒用の米)で作った酒であることが多いの。
今回知らずに気に入った『松の司』も山田錦だったんだよねー。
でも、それならば山田錦ならばなんでも良いかといわれると
そうではないらしい。
スーパーとかでも置いてるような「山田錦」が名前になってる酒、
あるじゃない?あれは特に美味いとは思わなかったもんなぁ。

なんだかこだわりある橘ですが、
そんなに酒のこと分かってるわけじゃありません。
酒の種類も純米酒とか吟醸とか大吟醸とかあるけど、
それもね、この銘柄は純米が良いけど、こっちの銘柄は、
大吟醸の方が美味い…というように、バラバラだしさ。
自分でもよくわからないのです。
なんといっても、舌が全て。
コイツが美味しいと感じるかどうか、に掛かってる。

ちなみに一年もの、実家に持っていってみんなで飲んだけど、
濃厚でしたわー。
だいたいさ、色からして黄色いんだもの。
『松の司』もみんなが試してみたいかなと思い、
持っていきました。
感想としては、「刺身と合う」
「喉ごしさらっとしてるけど、パンチがある」
なんて声が出ました。
こっちの方が好みという子もいたので、
またそれも考慮して、次回は選ぼうかな。

毎年買ってる千代酒造さんの『篠峯しぼりたて』が
今回は売り切れてたのよねぇ…。
もう入ってこないのかなぁ…。
あれも好きなのよね。

ながながと語ってしまいました。
また酒に限らず美味しいものみつけたら、
語らせてもらいますねー。