橘の部屋

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「薄桜鬼」#8-2【あさきゆめみし】おお~千鶴の女装~っ。

2010-05-23 20:46:43 | 薄桜鬼
※注意:こちらは8話のBパート感想になります。
    最初から見てくださる方は、Aパートの方からどうぞ。
    TB下さる場合は、出来ましたらAパートの方に頂けるとありがたいです。
    強制ではありませんので、既に貼った後でしたら、構いません、
   そのままでどうぞ。


Aパート感想記事はこちら。
「薄桜鬼」#8-1【あさきゆめみし】すっげ、面白かったわぁ~。

はい、Bパートです。

慶応二年九月。

三条大橋にて長州藩は朝敵である旨を知らしめる制札が、
引き抜かれる事件が起きて、新選組に制札警護の命が下った。

昼間、その警護から戻った新八は大あくび。
長州の連中と刃を交えるならいざ知らず、
札の警護じゃヤル気も出ない。
そりゃそうだよね…。

「幕軍が長州藩ただ一藩に敗れたこのご時世。
不逞浪士を斬って捨てたところで、何が変わるとも思いませんが…」
突然会話に加わった伊東に左之がちょっとムッとする。
「伊東さん!新選組の仕事に、文句でもあるんですか?」
いえいえと首を振る伊東。
「立て札の警護とはいえ大切な職務ですからねぇ。
ま、せいぜい頑張ってくださいな」
思い切り馬鹿にしてますよね、これ。

「ったく!相変わらず嫌味な野郎だぜ」
彼が居る間に噛み付かなかっただけ大人だね新八。
左之によると、伊東は仲間を集めてなにやらこそこそやってるらしい。
あぁ…いよいよなんですね…。
「裏で何をやってるか分かりゃしねぇ」
近藤は何を考えてあんなのを引っ張ってきたのだかと
左之は頭をわしゃわしゃします。
そこに「原田さん…」と隊士が声を掛けた。十番組の方達ね。
左之達が警護に当たる刻限が来たようです。

「気をつけてくださいね、原田さん」
千鶴がそう声を掛けて、
「ああ」
と左之が顔向けて返事するわけですが、
こんな所を随分しっかりと見せるので、
悪いフラグかとドキドキしたよ。

制札を囲むように警護してる左之達を
建物の影から見ている男達が居る。
(後の左之の台詞で分かったけど、これ土佐藩士達だったようで)
あわわ…でも左之だもん、大丈夫よね…。
突っ込んで来る藩士達を食い止める左之や隊士達。
おや、藩士達が突撃した後に女が立ってますね…。
左之はやっぱり強いや。
藩士の剣をひょいと避ける動きとか、わくわくしました。
わーい槍をクルクル回してる~っ。
左之~っカッコ良い♪
「何者だ!」
本気声がまた男前でカッコ良いし…はぅ…。

藩士と刃を交わしていた隊士の背中を
ザックリ斬る不届きモノが!
武士ならこんな卑怯な事はしないよね。
驚いて左之が振り向くと斬ったのは頭巾で頭を隠した女。
藩士の1人に合図をし、彼らは退却する。
自分も刀を鞘に収めているこの女は、
藩士達のリーダーの様?
「待ちやがれ!」
左之が投げた槍が女の頭から頭巾をはぐ。
そうして振り向いた女の顔は…薫!!
だけど左之は薫を知らないから…
「…千鶴…」
千鶴だと思っちゃうわなぁ…。

おや?これは花街ですか?
左之が制札守った事で、報奨金が出たそうです。
それを独り占めせずに、皆に振舞うとは太っ腹。
新八はもっぱらその振舞ってくれる所を褒めてますが、
褒めるべきは制札を守りきった事ですよ?
沖田にも突っ込まれてますけどね。
…んで千鶴も同行してるのね。女の子なのに~。

今日は左之の驕り、目いっぱい飲んで日頃の憂さを晴らせよって
新八、お前が言うなお前が。
「左之さんありがとよーっ好きなだけ飲ませてもらうからさー」
平助は元気いっぱい。
「みんながみんな、お酒飲めるわけじゃないんだけどな」
と沖田。あっ沖田も飲めないんでしたっけね。
そういわずに美味いモン食っとけって、保護者みたいな土方。
千鶴は店を眺めてほけ~としてる。
そんな彼女を気にして、促すのはやはり斎藤なのね。うふふ。
「ここまで来て遠慮する事は無い」
前回も書きましたが、ほんと皆優しさの種類も、
それを出すタイミングも違っててさ、
上手く出来てるなと思うわ。

こんなトコ初めて来た千鶴は座敷に座ってもキョロキョロ。
そこに「おばんどすぇ」と芸妓が入って来る。君菊ね。
「綺麗…」
と、1人見とれてるのが同性の千鶴ってのは、どうなのよ…。
君菊は千鶴ににっこり微笑む。
千鶴には初対面ですが、君菊は千から話しを聞いてるでしょうね。

「やっぱ高い酒は違うなぁ。喉がキューッとするよ、キューッと」
って首を伸び縮みさせる平助が、すんごい面白い。
で、それを怪訝な横目で見てる新八が笑える。
メシも食わずに飲んでばっかだと平助を嗜めますが、
ホントの呑み助って飲む時、あんま食べないよね。
それに良く飲む人が食べる方もガッツリ食べてたら、太るよね。
酒は米なんだし。

千鶴も飲んでないと見るや、
酔っ払えないぞと新八が余計なアドバイス。
いやだって千鶴、未成年だよね?
あれ…ここに居る間に成人したかな…。
千鶴、お酒は飲めないらしい。
飲めない人は食べる!これですよ。
私は両方だから…太るんだよねぇ…。反省…。

「新選組の土方はんって鬼のような方や聞いてましたけど、
なんや役者みたいな、ええ男どすなぁ」
と君菊に言われた土方、既に頬は赤く、眼は据わってます。
「よく言われる」

ブーッ!!

平助と新八が同じポーズで吹いてるぅぅぅーっ。
って、ここ私も一度見の時、吹きました。
んで声に出してケラケラ笑ってしまったよ。

もう酔ってる、相変わらず酒弱すぎと平助と新八大笑い。
酔ってるからこその台詞だったわけね。
素でジョークかましたわけじゃないのね。
くふふ。

土方にしっとりとお酌してる君菊。
美男美女とはああいうのを言うのかなと
絵になる2人に見とれる千鶴。

-まるで錦絵から抜け出て来たみたい。

はぁと盛大な溜息をつく。
-なんだか同じ女として、私って…。

それをちろっと横目で見てる沖田がいる。
千鶴の思ってる事、読めてそう。

それにしてもと新八。
立て札守っただけでこれだけの報奨金もらえるなら、
全員捕まえていたならどれだけの大金が手に入ったのか。
どうして逃がしてしまったのか…と新八が左之に訊く。
相手が八人ならなんとか出来ない数でもない筈。
平助も疑問だったらしい。
一旦捕まえたヤツも居たらしいのに何故?と。

いい難そうに俯いた後、左之はおもむろに千鶴の名を呼ぶ。
「お前…あの晩どこかに出かけなかったか?」
酔ってて眼が座り気味だけど、
土方と違って左之はちゃんと真剣です。
ずっと、気になってたんだろうな。
いえと応える千鶴に、「本当だな」と厳しい表情になる。
土佐藩士達を囲んだ時、千鶴に良く似た女に邪魔されたのだと
正直に話す左之。
それでこっちの包囲網が崩れたのだと言う左之の言葉に
沖田がチラリと千鶴を横目で見る。
「そんな…」
と疑いかけられて困った千鶴に、
それってさ、と沖田が助け舟。
「前に平助と巡察の時に会った子かもしれないよね」
あ…と千鶴も思い出す。

「確か名は南雲薫って言ったっけ」
その言葉に君菊がわずかに反応してる。
「あの子、本当に君に似てたよね」
でもそれだけでは、その女=薫とは断定出来ない。
平助はまだそんなに似てないと思ってるみたいで、
それを訴える。
「なんせ向こうは娘姿だったし」
それを受けた斎藤が、
「ならば女物の着物を着せてみれば良いのではないか」
とあっさり。
この人ったら、1人頬も赤くなってないよ。
そういえば酒は強かったんでしたっけ。

「えっ?えっ?えっ?」
な千鶴が笑えます。いや元々女なんだし、何困ることあるの?
それは名案と平助&新八はノリノリです。
「ちょいと君菊さんよ、悪いがこの子に
女物の着物とか着せてやってくれないかい?」

「えええーっ!!」
だからなんでそんな驚くのよ、キミ。
女物の着物って本来の姿でしょうが。
ノリノリの平助&新八もおもろいが、
このにへら顔の左之かまた最高。
ぷぷぷっ。

「お前らな…」
と思わず立ち上がった土方でしたが、
「よろしおす」
なんと君菊に手で制されちゃいましたよ。
「万事心得てますえ」

「はぁ…?」
土方が間抜け面になってるよー。くふふ。
君菊おもろいわアンタも。

そして男どもだけで食事を続けてしばし経ち、
「みなはん、お待っとさんどす」
君菊の声に一同襖の方へと視線を向ける。
そこに立っていたのは…。
うわぁぁぁぁぁぁ~っ。かっ可愛いよ千鶴っ!!
すんごい自信なさげの情け無い顔してますが、
かえってそこがまた初々しくて…。
こりゃ男どもイチコロだね。

赤面&驚愕してお猪口に注ぐ酒が溢れっぱなしの平助。
固まってる新八の箸から芋がボトッと落ち、
左之は、わぁ~って顔してる。
こりゃ純粋に見とれてるな左之は。
3人の反応は分かりやすいねぇ。
沖田と斎藤は冷静ですよ。
それは綺麗だと思ってないわけじゃなく…
多分この2人って、そういう所で人を評価しないんじゃないかな。

「ち、千鶴なのか?」
平助、舞い上がってるなぁ。
「へぇ…化けるもんだね。一瞬誰だか分からなかったよ」
ほんとに?沖田ったら。
「で、どうなんだ左之」
おいおい斎藤も何か言ってやれよー。
てか、見なくても分かってたって感じ?

訊かれた左之もかなりデレデレになってたようで、
「ん?…うん…どうかな…
あんまり千鶴が綺麗過ぎて、分かんねぇよ」
サラッと言うなぁサラッと。さすがエロ担当。

「確かに!!千鶴かわいーよなぁ!!」
すんごい力説ありがとう平助。
「おう!なかなかのべっぴんさんだ!」
と新八。
「あれ?新八さん、見とれてる?」
と沖田に突っ込まれ、
「バカヤロウ、照れるじゃねぇかぁ!うはははは」
褒めてない褒めてない。
「もう止めてください!」
千鶴は恥ずかしさのあまり、隣の部屋に逃げちゃいました。

と、障子開けて逃げ込んだ隣の部屋で
窓に腰掛け夜風に当たっていたのは土方。
その横顔に憂いが見えましたが、
入って来た千鶴を見て微笑む。
すみませんと戻ろうとすると、
「別に逃げなくったっていいじゃねぇか」
もう土方の酔いは覚めてるのかな?
だったらこっちの方が安全かも。
「はい…」
とその場に座ったペタリと座った千鶴。


この顔がとても綺麗でした。
この部屋の襖には桜が描かれていて、それが彼女に添えられた花のように見える。
このアニメ、小道具の使い方とか美味いですよね。
良いショットになる画は、光や背景を上手く使って
絵になるアングルで見せてくれるんだよな。
こういう所もとてもお気に入りなんだ。

「原田が見た女だがな」
唐突にその話題を出されて「えっ」と千鶴は顔を上げて土方を見る。
元々それが原因で彼女はこの姿にさせられた筈なのですが、
完全に違う方向にいっちゃってましたよね。
「お前が気にする必要なんざ、ねえよ。
俺たちの邪魔をするヤツはいずれ必ず報いを受けさせる」
土方の優しさは、こういう優しさですよね。

隣の部屋では、左之にいつものアレやれって事で盛り上がってる。
それを耳にした土方は昔を懐かしむ。
まだ江戸で貧乏道場を切り盛りしていた頃は、こうやって毎晩
遅くまで飲んで騒いでいたらしい。

窓から入って来た蜉蝣(かげろう)が、灯りに止まる…。

金も門弟も多くなかったあの頃…
ってうわぁぁっ!!
ちび沖田が生意気そうな顔してるけど可愛いっ!!
源さんも若いし、土方もまだ少年っぽいよっ。
こりゃ良いモン見せてくれましたっ。

「それでも楽しかった」
土方にもそんな時代があったんだと返す千鶴に、
「なんだそりゃ」
って可愛いな土方。
「まさか昔から、今みてぇに眼ぇ吊り上げて不良隊士を
取り締まってたんだとでも思ってたのか」
「えっ…いや…そんなことは…」
思ってたんだな。

「俺もたまに思うよ。薬箱抱えて行商していた俺が
刀を差して幕府に仕えてるなんて…もしかしたら、
長くて幸せな夢を見続けてるんじゃねぇかってな」
だから、蜉蝣ですか…。
うわーん、なんか…寂しいよ土方。
その夢が覚めるのを知ってるみたいで…。

障子を開けた沖田が、千鶴と土方2人きりと分かると、
「おっと…お邪魔しました」
と閉じようとするのが良いね。
それを強引にまた引くヤツがいるんだけどね。
左之の腹芸が始まってると、新八が沖田の肩越しに知らせる。
亀みたいにひょいと首だした平助が、
「千鶴も早く来いよ」
と誘う。
せっかく良いムードだったのに、
新八と平助にかかっちゃムードもへったくれもない。
でも…これもイイ。
土方の口元にも笑みが見えます。

「ったく!うるせぇな」
と荒っぽくいいつつも、
そんな彼らとの馬鹿騒ぎも嫌いじゃないのよね?

左之の腹芸は盛り上がってる。
でもBGMが、あの頃は良かった、
これが幸せだった頃の過去となると思わせる、
物悲しさをおびたものだから不安になるよ。
まぁ史実に沿うのであれば、この先悲しい事件しか待ってないと
知っては居ますが。

襖を開けて廊下へと出た君菊は、通りを見下ろし向かえの店から
丁度出て来た風間達の姿を眼にする。

「風間達が京に戻って来た!?」
早速、君菊は千に報告しています。
「いよいよ…嵐になりそうね」
この口ぶりからすると、千と風間達とは同じ種族でも
相容れない関係のようですね。


息抜き回かと思いきや、見所多くて、良いシーンも
いっぱいの充実の回でしたわ。
千鶴は女装すると思いのほか綺麗でしたねぇ。
薫が敵方っては気になる所で、
千と風間も敵対関係みたいなのが意外でした。
この先史実通りだと悲しい展開になってしまうから、
メインキャラはオリジナルで切り抜けてください~。

だって予告からすると…時期からしても、
伊東さんは…でしょ?
となると、史実通りなら平助もって事になっちゃうもん。
頼みますよー。


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