※注意:こちらは「夏目友人帳」9巻-東方の森の章-【前編】感想になります。
9巻の感想を最初から見てくださる方は、-小さきものの章-【前編】の方からどうぞ。
-小さきものの章-【前編】の感想はこちらです。
コミックス「夏目友人帳」9巻-1 -小さきものの章【前編】- すみません分割になります。
-小さきものの章-【後編】の感想は【前編】記事にリンク貼ってあります。
※ちなみに思い切りネタバレしてます。感想書くにあたり、
あらすじをほとんど舐めつつ進んでます。
そうしないと言いたい事伝わらないと思うので。
なので、まだ9巻買ってなくて、これから読む予定の人、
及び、夏目三期を期待して「まだ原作は読まないわっ!」
って方は、ご注意ください。
いいですかー?
はい-東方の森の章-【前編】感想です。
「夏目、次の土曜の夜、祭りに行かないか」
下校途中、北本にそう誘われた夏目。
生涯の伴侶が見つかるかもしれないだろと随分大げさな物言いで
瞳キラキラさせてる西村、
「多いほうが楽しいからな、誘ってもいいぞ、田沼とか、
タキさんとか!」
ははん、キミの目的はそっちだね。
最後だけ声に力入ってるぞ。
あぁ、うん、もちろん夏目と行きたいのも本当だろうけど。
夏の夜は妖が活発になる。
だから夜祭りなんて少し前までは近寄りたくもなかった夏目。
だけど、今は…
滋さん達はトウモロコシが好きだから、
買いに行って見たい、と一人呟く。
「田沼やタキは大丈夫かな」
皆で行けたら楽しいだろうと、きっと思ってるんだね。
「-よし!ニャンコ先生を焼きイカで釣って連れて行けば…」
と拳を握った夏目に、声が掛かる。
「夏目さま」
道の先に立ってる小柄な老人は、白い着物に黒い羽織。
羽織は長く、下は地面を擦っている。
まぁまず普通の人間では無いでしょう。
夏目さま、という呼び名からも妖だろうと推測出来る。
その妖は夏目にひしっとしがみ付き、どうか助けて下さいと
懇願する。
友人が岩に足を挟まれて動けないのだそうだ。
一緒に来て欲しいというが、必要以上に妖に関わってはまずいと
一応自覚はあるのでしょう、夏目は悪いが…と断ろうとする。
それでも急がねば足が、と必死な妖に、
夏目は折れちゃうのよね。
-見えることが以前程嫌ではなくなったが、
相変わらずやっかい事が多い日々
その妖は随分遠くまで夏目を連れて行く。
やっと辿りついた茂みの向こうに、
確かに足の上に岩が落ちて、身動き取れなくなっている獣型の妖がいた。
犬と牛の中間ぐらいですかね。牛ほど大きくないけど、
足がちょっとそっち系のような。
夏目は腕力は無いと思うんだがなぁ。岩、よく動かせたね。
ちょっと浮かして、妖が足を抜いた感じかな。
良かったとその場に座り込んだ夏目に、礼を言う妖の態度が少し変です。
怯えてるような…。
「あ…ありがとうございました。夏目様…
な、夏目様、早く…、早くお逃げください」
それだけ告げて一目散に逃げていく妖二人。
訳が分からずどうしたんだと言う夏目の背後で、カランと下駄の音がした。
振り向くと岩の上には、人型で大きな猿面をかぶり、
髪は獅子舞のような長くてもっさりした髪の妖が立っていた。
丈の短い薄い着物を着て下駄履き。
「お前がナツメか」
とその妖は確認する。
「友人帳の夏目か」と。
-しまった-…。
やはり迂闊に妖に関わっちゃいけませんでしたね。
森の木陰から、同じ姿の妖が一匹二匹三匹と、顔を出します。
「逃がさんぞ小僧」
「…ほぉこれが本当に噂の夏目か?」
「随分弱そうじゃないか」
「いいことじゃないか早く片付く」
クスクスと笑いながら、彼らはじりじりと夏目を取り囲みます。
「さぁ小僧、友人帳とやらをわたせ-…」
ヤバイ!と思ってページをめくったら、
ぼたっとニャンコ先生が降って来ました。
あー、
なんか音からして物凄く重そう。
でも凄いな、ちゃんと見てたんだ用心棒!
「迎えに来てみれば世話のやける。いちいち構うな夏目」
くふふっ。
今、もろ和彦さんの声で聞こえてきたわー。
この間「いろはかるた」でしっかり声聴いた後だしね。
「さっさと帰るぞ」
ざわめく妖達に向けて先生は、カッ
と光を放ちました。
「-ありがとう助かったよ先生」
そう礼を言う夏目は何故か木の枝にうつ伏せでぶら下がってる。
先生が斑になって、ここまで一気に飛んだって感じなのかな?
「まったく、せっかくのホロ酔い気分がふっ飛んだわ」
と先生はぷんすか。
「…何、明るいうちからアルコールいれてるんだよ用心棒」
ふははははっ。
夏目の返し方が、楽しいや、ここ。
でもこの後、ふっと先生の声がマジになるのよね。
「…奴ら何者だ?友人帳めあてか」
あ、漫画だから音声付ではないのですが、
声の調子がスッと変わっただろうなってことが、分かるんだよ。
緑川先生が台詞によってフォントを変えるから、
そこでも感じ取れるし、先生の表情とか間の取り方で、
伝わって来るんですよね。
「-たぶん。でもあんなに一団で来るなんて…」
-友人帳が狙われるのはいつものこと
けれど今のは
背筋が冷えた
はぁ…と溜息をつく夏目。
「…やっぱり祭りに行くのはやめたほうがよさそうだな」
確かに危険かもしれないわね。
でも北本&西村は、夏目が行かないと言ったらとても残念がるよ。
「何!?祭り!?」
夏目のぼやきをしかっり拾ったニャンコ先生が、激しく反応しました。
「いつだ!?どこでだ!?」
ああ~ほんと、和彦さん声で聞こえてくるぅ…。
声の調子が手に取るように分かるぅ…。
「全身全霊でお前を守るから、イカ買ってくれ!!」
キラキラ背負ってハート飛ばしながら、
何故かごごご…と威嚇モードな先生に大笑い。
そんな先生を夏目は無言でとっても冷めた眼で見ています。
その夜、風呂上りでほかほかな先生と夏目は、
今日出合った妖達のことを思う。
「…あいつら、小さな妖を威して、お前をおびき出させた
ようだったな」
「-ああ」
あの猿面の一団は、いつも妖からはあまり感じない
陰湿さがあって嫌な感じだったと感じてる夏目。
レイコが残した友人帳の名を、自分の命があるうちは
ひとつでも多く解放していきたい。
それまではおかしな奴に友人帳をわたすわけにはいかないんだと
友人帳を強く握る夏目。
命のあるうちは…、なんて言わないでよ夏目。
こんな事をしていたら、いつか妖に負けて命を落とす日が
来るかもしれないと覚悟しているってこと?
ダメだよ、そんな覚悟しないでよ。
キミは守りたい大切なものが、今はたくさんあるでしょう?
あぁそれとも人の命は短いから、自分の人生の中で、
どこまで返せるか、と思っているのかな。
時々不安になるよ、夏目。
翌日、夏目は田沼と多軌に祭りの話をします。
「いいな、いきたい」
田沼は二つ返事。多軌も「私も」と応えますが、
「…でも二人共大丈夫?」
と心配する。多軌と違って二人は障りがありますからね。
そんな多軌に、一応ニャンコ先生がイカ食べに来るから
小物な妖は近づいて来ないだろうと夏目が話す。
「先生も来るの!?」
こらこら多軌、声がピンクになってるよ。
(実際に色がついてたわけじゃありません)
「楽しみだな。祭りってあんまり行かなかったからなぁ
おれも一度じっくり回ってみたかったんだ」
これは田沼にも嬉しいお誘いだったようです。
かくして、祭りでやりたい、"あんなことやこんなこと"を
それぞれ思い浮かべてぽや~んと浸る三人。
あ、でも…と夏目。
「すまないが、おれは行けなくなるかもしれないから
その時は西村達を頼めるか?」
「え?…また何か妖がらみか?」
「あぁ少し気になってることがあって」
この後、田沼が突っ込んで訊いたら、夏目は答えたかな…。
タイミング良いのか悪いのか、教室移動だと西村が夏目を呼んだ。
「お前またタキさんと!」
こちらに背を向けてる西村の顔は分からないけど、
きっとむくれ顔なんだろうな。
並んで歩き始めた夏目は、笑ってる。
多軌を祭りに誘えと行ったのは西村なのにね。
でもきっと夏目は、西村のこんな態度も楽しんでるんじゃないかと思うの。
ヤキモチ焼く、自分ばっかりズルイと拗ねる。
それって親しい仲だから、出来ることだよね。
そんな親しい友達が、夏目には出来たのだものね。
一方、西村の元へと駆けていった夏目の後姿に、
多軌は小さく溜息をついていた。
「…少しは頼ってくれるようになったってことかな」と。
そうだなと同意した田沼が、
「-おれさ」
と珍しく積極的に話を続ける。
「前に一度夏目に、何で藤原さん達に見える事話さないんだって
言ったことがあるんだ」
多軌はちょっと冷や汗流して、
「…直球ね」
「ちょっと夏目が意固地に見えたからさ」
こういう直球も夏目には必要よね。
うん、田沼みたいなヤツが居てくれて良かったと思うよ。
その時の夏目の返答は、
笑っていて欲しいから話したくない、だった。
その時は田沼には、夏目の気持ちが良く分からなかったと言う。
けれど最近時々、夏目が妖に食われている夢を見るようになって、
こういうことかと理解したらしい。
「遅刻してくる夏目を西村達は、また寝坊だって笑って待ってるんだ。
でもおれは、ひやっとするんだ」
この田沼の台詞には、私もドキッとしたんだ。
ああ…そうだね、田沼。分かりやすいよ。
ほんと、そういうことだよね。
ワンパクねって笑って、服の土を払ってくれる塔子さん達が
もし本当の事を知ったならきっと、
服を汚して帰るたび、青ざめるようになってしまう。
たぶん夏目にとって、今はそれが一番恐いのかもしれない。
田沼が思ったこと、恐らく当たっているでしょう。
授業が終わり、帰ろうぜと西村が夏目の席までやってくる。
「どっかで何か飲んでかないか?」
「そうだな、何か冷たいものでも…」
と立ち上がった夏目。
教室の入り口から覗いて彼を発見した猿面の妖が、
「いたぞ」
と叫んで教室内に入り、夏目の後ろから首に腕を回して拘束する。
「…夏目?どうした?」
突然苦しげな顔になった夏目を西村が不思議そうな顔で見る。
そうだよね、西村には妖は見えませんから、
夏目が急に口開けて苦しそうに上向いたり下向いたりしだしたように
見えるだろう。
回された腕は、ギリギリと夏目の首を圧迫する。
「大人しくついてこい小僧。友人帳はどこにある」
妖の声も聞こえない西村は、いよいよ不安そうな顔で、
「…大丈夫か夏目…?」
「いたぞ」
と更に聞こえた声に反応し、夏目が顔を上げると窓の向こうにも
二匹来ていました。
-こんな所にまで…
ドクンドクンと夏目の心臓が大きな鼓動を刻む。
こんな風に妖が夏目を追って学校まで来てしまうようになれば、
夏目は学校へ来ることも出来なくなる。
壊される、やっと掴んだ幸せを…。
でも夏目がもっと恐れているのはきっと、大切な仲間に害が及ぶ事。
だから夏目は教室から飛び出す。必死な形相で。
訳が分からず立ち尽くしている西村に、
それでも先に帰ると謝って。
-離れないと、ここから
早く-…
走って走って、学校から出て走って…。
だけどこの妖は一匹じゃないから。行く手に先に回り込まれ、
夏目は捕まってしまいました。
その頃ニャンコ先生は、
三篠の所に情報収集に来てました。
原作で三篠の台詞は、ふき出しが黒で白字なのよね、
初登場の時から。
(原作ずっと読んでる方はもちろん知ってる話ですが、
ひょっとして読んだ事の無い方の為に一応)
で、これを見た時に、あぁ三篠の声は、よく響くパリトンなんだなと
解釈したのです。
緑川先生がどういうつもりでこういう表現をしたのかは知りません。
公式ファンブックにも、声の事は書いてないしね。
でもこれはきっとそうだ、と。
アニメになって声が付いたら黒田嵩矢さんで、
これ以上ハマる声はないでしょう
と思うキャスティングだった。
やっぱりこれは、私の感じた表現で合ってたんだな。
少なくとも監督と私の感覚は一緒だったんだ。
話がそれて申し訳ない。
猿面の一団で、そこそこ力のある連中だと聞いた三篠は、
東方の山にそのような一団が治める森があると聞いた事があると話し…
「あぁ思い出したぞ。あの山は人と妖の世の境があいまいな森があって
…あそこには近づかぬほうがいい」
と言う。
何故だと問う先生に、
「-…嫌なものがあるからさ」
と思わせぶりな口調で言う。
どのあたりが思わせぶりかというと、顔がちょっとニヤりとしてて、
台詞のふき出し黒が、グラデになってるのよね。
細かいねぇぇ。でも緑川先生は、きっと声色を表現したくて、
こういう工夫をされてるのだと思うのよね。
と、私は勝手に解釈しております。
「-嫌なもの?」
受けた先生の方もちょっと構えた感じです。
どのへんが、というとアングルと眼がね。
?マークはついてるけど、疑問系じゃなくて、
嫌なものだと?って感じ…う~分かるかな。
ちなみに先生が三篠と話している間、蛙
が先生の頭乗ったり
背中乗ったりしてるのが可愛い。
三篠が子分にしてる蛙ね。
でもキミ、前に先生に捕まって危ない眼に合ったのに、恐怖心はないの?
猿面の妖達に捕らえられた夏目は、彼らの森に投げ出されました。
人の子はここから里へはそうたやすくは戻れぬそうな。
友人帳があれば、多くの妖を従わせる事が出来る。
彼らはちゃんと友人帳のなんたるかを知ってました。
それを夏目から奪い、自分達のお頭様に献上したいらしい。
お頭様こそ、友人帳を持つにふさわしい方だと言い切ってる。
「-人のくせに妖を操ろうなど、身の程しらずめ」
「…操るつもりはないし、操ろうと思っている奴に渡す気もない」
こんな多勢に囲まれてもひるまない夏目が凄い。
胸倉をつかまれても肩でドンと彼らを押して、再び逃走します。
妖達は夏目が逃げても慌てもしません。クスクス笑って見ています。
「人の子がこの森からどこまで逃げられようか」
余裕ですね。逃げきれるわけがないと確信しているのでしょう。
走る夏目は森のあちこちにお札のようなものが貼ってあるのを見かけます。
-…何だ?
と思っていた時でした、茂みがガサッと動いて、何かが夏目を引っ張る。
草の上に倒れた夏目に、
「静かに」
というニャンコ先生の小声。
「-まったく。ちょっと目をはなせばこんな所に連れ込まれおって。
三篠の話が気になってお前の様子を見に戻ってみれば」
ゴメンと謝る夏目ですが、あいつ等、教室までやって来たんだよ!
夏目のせいじゃないじゃん!
この森は何か変だと夏目は森の中で見かけた札の事を先生に話す。
どうやらあちこちに罠があるようだと答える先生。
夏目はその他にも、"何か"を感じていました。
罠は夏目を逃げられなくする為のものではない。
「とにかくこの森から離れるぞ、-わからないか?
-この森に感じる気配は-…」
先生が冷や汗をたらりと流す気配といえば…。
夏目を探していた妖達が、上を見上げて何かがこっちに来ると呟く。
それを知ってるモノが叫ぶ。
「まずい、みんな逃げろ」
「あいつが、あいつが来る」
「あいつが…」
夏目と先生は、茂みに隠れてこっそり見ています。
空から大きな黒い影が、ゴオッと舞い降りて来た。
起きた風に冷や汗流している夏目の髪もふわりと揺れる。
黒い影は顔部分に◎の描かれた紙がぺらんとついている。
これ…的の家紋って事ですよね…。あ、◎の中の○は●黒ね。
ってことはあの人ですね。
これはこんなでも"式"なんですよね…
胴を伸ばし妖を囲むように両手を広げて、
黒い影…というかあの人の式は、猿面の妖を一匹確保。
妖の他の仲間は一旦退くぞと逃げて行きます。
式は捕らえた妖をしゅるんと内に丸めると、
自らが壷の形になりました。便利やな。
妖は壷に閉じ込められた事になるわけですね。
手を伸ばしてその壷をキャッチしたのは、よく知る男です。
夏目の鼓動が妖達を前にした時以上に跳ね上がる。
黒い羽織、後ろで束ねた長い髪。
「-さて、こいつはちっとは、つかえるかなあ」
そう呟く男が振り返った。
部下が彼を呼ぶ。
「的場」と。
「どうでした」
と訊く部下に一匹捕まえたと応えた的場は、
つかえそうかと更に問う口を
「しっ」
と黙らせた。
「-あのしげみ、何か-…」
夏目達が隠れてる事がバレたのかと、ヒヤヒヤする。
でも別の茂みがガサッと音を立てたのを眺め、
「-おや、気のせいか」
風のせい、だったのかな。
いずれにせよ、夏目はまずいと必死で逃げます。
-祓い屋の大家
的場家の当主
妖を狩るためには、妖にも時には人にも容赦がない人
友人帳の存在を知られては一番まずい人です。
-あの人には会いたくない。
この森に罠をはったのは、的場のようです。
彼がはったという事は、人にも効く罠かもしれません。
夏目に気をつけろと先生が忠告します。
斑の姿になれば、ひとっ飛びで逃げれますが、
今ここでそれをやれば的場に気付かれる。
「-ああ、とにかくどこかに隠れよう」
と夏目。
「…ちっ三篠の話は本当らしいな。この辺りには-」
そう言い掛けた先生の声が途切れる。
黒い影が先生の足に絡みついていますから、
あっちゅう間に捕らわれてしまったという事ね。
ちょっとぉ~っ
先生、もっと気配に敏感になってよぉ~。
声が途切れ、振り向いたら姿がなくて、
夏目は先生の名を呼んで探します。
ああ~声出したら的場に気付かれるよ~。
茂みを抜けた先には古い大きな家がありました。
廃屋かと思った夏目ですが、表札には「的場」の文字。
-ここは-…
気付いた時には夏目の後ろから、黒い影の手が伸びてきています。
振り向いた夏目は…捕らえられたのでしょうね。
「うわぁ」
夏目の叫び声を隠すように、風に揺れた木々がザァァァと音を立てた。
ああ…やっぱり-東方の森の章-は3分割だな。
連載時、【前編】【中編】【後編】だったのですが、そのまんまになりそう。
2分割にならないかなぁと思ってたんですが、甘かった。
ほんとは的場の事とか語りたかったのだけど、もう9000文字越えてます。
【中編】か【後編】で余裕のある方で語りますわ~。
続きはしばらくお待ち下さい…。また書いたらリンク貼ります。
【2010.1.17追記】
-東方の森の章-【中編】感想UPしてます~。
昨日UPしたのにリンク貼り忘れていてすみませんっ。
コミックス「夏目友人帳」9巻-4 -東方の森の章-【中編】的場も声で聴こえてくるんだけどね…。
★今回、夏目キャラアイコンを使用してます。
カゼノウタ様で配布されていたのを頂きました。
製作者は卯月ユエ様。ほしい方は、カゼノウタさまを訪問してくださいね。
9巻の感想を最初から見てくださる方は、-小さきものの章-【前編】の方からどうぞ。
-小さきものの章-【前編】の感想はこちらです。
コミックス「夏目友人帳」9巻-1 -小さきものの章【前編】- すみません分割になります。
-小さきものの章-【後編】の感想は【前編】記事にリンク貼ってあります。
※ちなみに思い切りネタバレしてます。感想書くにあたり、
あらすじをほとんど舐めつつ進んでます。
そうしないと言いたい事伝わらないと思うので。
なので、まだ9巻買ってなくて、これから読む予定の人、
及び、夏目三期を期待して「まだ原作は読まないわっ!」
って方は、ご注意ください。
いいですかー?

はい-東方の森の章-【前編】感想です。
「夏目、次の土曜の夜、祭りに行かないか」
下校途中、北本にそう誘われた夏目。
生涯の伴侶が見つかるかもしれないだろと随分大げさな物言いで
瞳キラキラさせてる西村、
「多いほうが楽しいからな、誘ってもいいぞ、田沼とか、
タキさんとか!」
ははん、キミの目的はそっちだね。

あぁ、うん、もちろん夏目と行きたいのも本当だろうけど。
夏の夜は妖が活発になる。
だから夜祭りなんて少し前までは近寄りたくもなかった夏目。
だけど、今は…
滋さん達はトウモロコシが好きだから、
買いに行って見たい、と一人呟く。
「田沼やタキは大丈夫かな」
皆で行けたら楽しいだろうと、きっと思ってるんだね。
「-よし!ニャンコ先生を焼きイカで釣って連れて行けば…」
と拳を握った夏目に、声が掛かる。
「夏目さま」
道の先に立ってる小柄な老人は、白い着物に黒い羽織。
羽織は長く、下は地面を擦っている。
まぁまず普通の人間では無いでしょう。

夏目さま、という呼び名からも妖だろうと推測出来る。
その妖は夏目にひしっとしがみ付き、どうか助けて下さいと
懇願する。
友人が岩に足を挟まれて動けないのだそうだ。
一緒に来て欲しいというが、必要以上に妖に関わってはまずいと
一応自覚はあるのでしょう、夏目は悪いが…と断ろうとする。
それでも急がねば足が、と必死な妖に、

-見えることが以前程嫌ではなくなったが、
相変わらずやっかい事が多い日々
その妖は随分遠くまで夏目を連れて行く。
やっと辿りついた茂みの向こうに、
確かに足の上に岩が落ちて、身動き取れなくなっている獣型の妖がいた。
犬と牛の中間ぐらいですかね。牛ほど大きくないけど、
足がちょっとそっち系のような。
夏目は腕力は無いと思うんだがなぁ。岩、よく動かせたね。
ちょっと浮かして、妖が足を抜いた感じかな。
良かったとその場に座り込んだ夏目に、礼を言う妖の態度が少し変です。
怯えてるような…。
「あ…ありがとうございました。夏目様…
な、夏目様、早く…、早くお逃げください」
それだけ告げて一目散に逃げていく妖二人。
訳が分からずどうしたんだと言う夏目の背後で、カランと下駄の音がした。
振り向くと岩の上には、人型で大きな猿面をかぶり、
髪は獅子舞のような長くてもっさりした髪の妖が立っていた。
丈の短い薄い着物を着て下駄履き。
「お前がナツメか」
とその妖は確認する。
「友人帳の夏目か」と。
-しまった-…。
やはり迂闊に妖に関わっちゃいけませんでしたね。
森の木陰から、同じ姿の妖が一匹二匹三匹と、顔を出します。
「逃がさんぞ小僧」
「…ほぉこれが本当に噂の夏目か?」
「随分弱そうじゃないか」
「いいことじゃないか早く片付く」
クスクスと笑いながら、彼らはじりじりと夏目を取り囲みます。
「さぁ小僧、友人帳とやらをわたせ-…」
ヤバイ!と思ってページをめくったら、
ぼたっとニャンコ先生が降って来ました。
あー、

でも凄いな、ちゃんと見てたんだ用心棒!
「迎えに来てみれば世話のやける。いちいち構うな夏目」
くふふっ。

この間「いろはかるた」でしっかり声聴いた後だしね。
「さっさと帰るぞ」
ざわめく妖達に向けて先生は、カッ

「-ありがとう助かったよ先生」
そう礼を言う夏目は何故か木の枝にうつ伏せでぶら下がってる。
先生が斑になって、ここまで一気に飛んだって感じなのかな?
「まったく、せっかくのホロ酔い気分がふっ飛んだわ」
と先生はぷんすか。
「…何、明るいうちからアルコールいれてるんだよ用心棒」
ふははははっ。
夏目の返し方が、楽しいや、ここ。

でもこの後、ふっと先生の声がマジになるのよね。
「…奴ら何者だ?友人帳めあてか」
あ、漫画だから音声付ではないのですが、
声の調子がスッと変わっただろうなってことが、分かるんだよ。
緑川先生が台詞によってフォントを変えるから、
そこでも感じ取れるし、先生の表情とか間の取り方で、
伝わって来るんですよね。
「-たぶん。でもあんなに一団で来るなんて…」
-友人帳が狙われるのはいつものこと
けれど今のは
背筋が冷えた
はぁ…と溜息をつく夏目。
「…やっぱり祭りに行くのはやめたほうがよさそうだな」
確かに危険かもしれないわね。
でも北本&西村は、夏目が行かないと言ったらとても残念がるよ。
「何!?祭り!?」
夏目のぼやきをしかっり拾ったニャンコ先生が、激しく反応しました。
「いつだ!?どこでだ!?」
ああ~ほんと、和彦さん声で聞こえてくるぅ…。

声の調子が手に取るように分かるぅ…。
「全身全霊でお前を守るから、イカ買ってくれ!!」
キラキラ背負ってハート飛ばしながら、
何故かごごご…と威嚇モードな先生に大笑い。
そんな先生を夏目は無言でとっても冷めた眼で見ています。
その夜、風呂上りでほかほかな先生と夏目は、
今日出合った妖達のことを思う。
「…あいつら、小さな妖を威して、お前をおびき出させた
ようだったな」
「-ああ」
あの猿面の一団は、いつも妖からはあまり感じない
陰湿さがあって嫌な感じだったと感じてる夏目。
レイコが残した友人帳の名を、自分の命があるうちは
ひとつでも多く解放していきたい。
それまではおかしな奴に友人帳をわたすわけにはいかないんだと
友人帳を強く握る夏目。
命のあるうちは…、なんて言わないでよ夏目。

こんな事をしていたら、いつか妖に負けて命を落とす日が
来るかもしれないと覚悟しているってこと?
ダメだよ、そんな覚悟しないでよ。
キミは守りたい大切なものが、今はたくさんあるでしょう?
あぁそれとも人の命は短いから、自分の人生の中で、
どこまで返せるか、と思っているのかな。
時々不安になるよ、夏目。

翌日、夏目は田沼と多軌に祭りの話をします。
「いいな、いきたい」
田沼は二つ返事。多軌も「私も」と応えますが、
「…でも二人共大丈夫?」
と心配する。多軌と違って二人は障りがありますからね。

そんな多軌に、一応ニャンコ先生がイカ食べに来るから
小物な妖は近づいて来ないだろうと夏目が話す。
「先生も来るの!?」
こらこら多軌、声がピンクになってるよ。

(実際に色がついてたわけじゃありません)
「楽しみだな。祭りってあんまり行かなかったからなぁ
おれも一度じっくり回ってみたかったんだ」
これは田沼にも嬉しいお誘いだったようです。

かくして、祭りでやりたい、"あんなことやこんなこと"を
それぞれ思い浮かべてぽや~んと浸る三人。
あ、でも…と夏目。
「すまないが、おれは行けなくなるかもしれないから
その時は西村達を頼めるか?」
「え?…また何か妖がらみか?」
「あぁ少し気になってることがあって」
この後、田沼が突っ込んで訊いたら、夏目は答えたかな…。
タイミング良いのか悪いのか、教室移動だと西村が夏目を呼んだ。
「お前またタキさんと!」
こちらに背を向けてる西村の顔は分からないけど、
きっとむくれ顔なんだろうな。
並んで歩き始めた夏目は、笑ってる。
多軌を祭りに誘えと行ったのは西村なのにね。
でもきっと夏目は、西村のこんな態度も楽しんでるんじゃないかと思うの。
ヤキモチ焼く、自分ばっかりズルイと拗ねる。
それって親しい仲だから、出来ることだよね。
そんな親しい友達が、夏目には出来たのだものね。
一方、西村の元へと駆けていった夏目の後姿に、
多軌は小さく溜息をついていた。
「…少しは頼ってくれるようになったってことかな」と。
そうだなと同意した田沼が、
「-おれさ」
と珍しく積極的に話を続ける。
「前に一度夏目に、何で藤原さん達に見える事話さないんだって
言ったことがあるんだ」
多軌はちょっと冷や汗流して、
「…直球ね」
「ちょっと夏目が意固地に見えたからさ」
こういう直球も夏目には必要よね。
うん、田沼みたいなヤツが居てくれて良かったと思うよ。
その時の夏目の返答は、
笑っていて欲しいから話したくない、だった。
その時は田沼には、夏目の気持ちが良く分からなかったと言う。
けれど最近時々、夏目が妖に食われている夢を見るようになって、
こういうことかと理解したらしい。
「遅刻してくる夏目を西村達は、また寝坊だって笑って待ってるんだ。
でもおれは、ひやっとするんだ」
この田沼の台詞には、私もドキッとしたんだ。
ああ…そうだね、田沼。分かりやすいよ。
ほんと、そういうことだよね。
ワンパクねって笑って、服の土を払ってくれる塔子さん達が
もし本当の事を知ったならきっと、
服を汚して帰るたび、青ざめるようになってしまう。
たぶん夏目にとって、今はそれが一番恐いのかもしれない。
田沼が思ったこと、恐らく当たっているでしょう。
授業が終わり、帰ろうぜと西村が夏目の席までやってくる。
「どっかで何か飲んでかないか?」
「そうだな、何か冷たいものでも…」
と立ち上がった夏目。
教室の入り口から覗いて彼を発見した猿面の妖が、
「いたぞ」
と叫んで教室内に入り、夏目の後ろから首に腕を回して拘束する。
「…夏目?どうした?」
突然苦しげな顔になった夏目を西村が不思議そうな顔で見る。
そうだよね、西村には妖は見えませんから、
夏目が急に口開けて苦しそうに上向いたり下向いたりしだしたように
見えるだろう。
回された腕は、ギリギリと夏目の首を圧迫する。
「大人しくついてこい小僧。友人帳はどこにある」
妖の声も聞こえない西村は、いよいよ不安そうな顔で、
「…大丈夫か夏目…?」
「いたぞ」
と更に聞こえた声に反応し、夏目が顔を上げると窓の向こうにも
二匹来ていました。
-こんな所にまで…
ドクンドクンと夏目の心臓が大きな鼓動を刻む。
こんな風に妖が夏目を追って学校まで来てしまうようになれば、
夏目は学校へ来ることも出来なくなる。
壊される、やっと掴んだ幸せを…。
でも夏目がもっと恐れているのはきっと、大切な仲間に害が及ぶ事。
だから夏目は教室から飛び出す。必死な形相で。
訳が分からず立ち尽くしている西村に、
それでも先に帰ると謝って。
-離れないと、ここから
早く-…
走って走って、学校から出て走って…。
だけどこの妖は一匹じゃないから。行く手に先に回り込まれ、
夏目は捕まってしまいました。
その頃ニャンコ先生は、

原作で三篠の台詞は、ふき出しが黒で白字なのよね、
初登場の時から。
(原作ずっと読んでる方はもちろん知ってる話ですが、
ひょっとして読んだ事の無い方の為に一応)
で、これを見た時に、あぁ三篠の声は、よく響くパリトンなんだなと
解釈したのです。
緑川先生がどういうつもりでこういう表現をしたのかは知りません。
公式ファンブックにも、声の事は書いてないしね。
でもこれはきっとそうだ、と。
アニメになって声が付いたら黒田嵩矢さんで、
これ以上ハマる声はないでしょう

やっぱりこれは、私の感じた表現で合ってたんだな。
少なくとも監督と私の感覚は一緒だったんだ。

話がそれて申し訳ない。
猿面の一団で、そこそこ力のある連中だと聞いた三篠は、
東方の山にそのような一団が治める森があると聞いた事があると話し…
「あぁ思い出したぞ。あの山は人と妖の世の境があいまいな森があって
…あそこには近づかぬほうがいい」
と言う。
何故だと問う先生に、
「-…嫌なものがあるからさ」
と思わせぶりな口調で言う。
どのあたりが思わせぶりかというと、顔がちょっとニヤりとしてて、
台詞のふき出し黒が、グラデになってるのよね。
細かいねぇぇ。でも緑川先生は、きっと声色を表現したくて、
こういう工夫をされてるのだと思うのよね。
と、私は勝手に解釈しております。

「-嫌なもの?」
受けた先生の方もちょっと構えた感じです。
どのへんが、というとアングルと眼がね。
?マークはついてるけど、疑問系じゃなくて、
嫌なものだと?って感じ…う~分かるかな。
ちなみに先生が三篠と話している間、蛙

背中乗ったりしてるのが可愛い。
三篠が子分にしてる蛙ね。
でもキミ、前に先生に捕まって危ない眼に合ったのに、恐怖心はないの?

猿面の妖達に捕らえられた夏目は、彼らの森に投げ出されました。
人の子はここから里へはそうたやすくは戻れぬそうな。

友人帳があれば、多くの妖を従わせる事が出来る。
彼らはちゃんと友人帳のなんたるかを知ってました。
それを夏目から奪い、自分達のお頭様に献上したいらしい。
お頭様こそ、友人帳を持つにふさわしい方だと言い切ってる。
「-人のくせに妖を操ろうなど、身の程しらずめ」
「…操るつもりはないし、操ろうと思っている奴に渡す気もない」
こんな多勢に囲まれてもひるまない夏目が凄い。
胸倉をつかまれても肩でドンと彼らを押して、再び逃走します。
妖達は夏目が逃げても慌てもしません。クスクス笑って見ています。
「人の子がこの森からどこまで逃げられようか」
余裕ですね。逃げきれるわけがないと確信しているのでしょう。
走る夏目は森のあちこちにお札のようなものが貼ってあるのを見かけます。
-…何だ?
と思っていた時でした、茂みがガサッと動いて、何かが夏目を引っ張る。
草の上に倒れた夏目に、
「静かに」
というニャンコ先生の小声。

三篠の話が気になってお前の様子を見に戻ってみれば」
ゴメンと謝る夏目ですが、あいつ等、教室までやって来たんだよ!
夏目のせいじゃないじゃん!

この森は何か変だと夏目は森の中で見かけた札の事を先生に話す。
どうやらあちこちに罠があるようだと答える先生。
夏目はその他にも、"何か"を感じていました。
罠は夏目を逃げられなくする為のものではない。
「とにかくこの森から離れるぞ、-わからないか?
-この森に感じる気配は-…」
先生が冷や汗をたらりと流す気配といえば…。

夏目を探していた妖達が、上を見上げて何かがこっちに来ると呟く。
それを知ってるモノが叫ぶ。
「まずい、みんな逃げろ」
「あいつが、あいつが来る」
「あいつが…」
夏目と先生は、茂みに隠れてこっそり見ています。
空から大きな黒い影が、ゴオッと舞い降りて来た。
起きた風に冷や汗流している夏目の髪もふわりと揺れる。
黒い影は顔部分に◎の描かれた紙がぺらんとついている。
これ…的の家紋って事ですよね…。あ、◎の中の○は●黒ね。
ってことはあの人ですね。
これはこんなでも"式"なんですよね…

胴を伸ばし妖を囲むように両手を広げて、
黒い影…というかあの人の式は、猿面の妖を一匹確保。
妖の他の仲間は一旦退くぞと逃げて行きます。
式は捕らえた妖をしゅるんと内に丸めると、
自らが壷の形になりました。便利やな。

妖は壷に閉じ込められた事になるわけですね。
手を伸ばしてその壷をキャッチしたのは、よく知る男です。
夏目の鼓動が妖達を前にした時以上に跳ね上がる。
黒い羽織、後ろで束ねた長い髪。
「-さて、こいつはちっとは、つかえるかなあ」
そう呟く男が振り返った。
部下が彼を呼ぶ。
「的場」と。
「どうでした」
と訊く部下に一匹捕まえたと応えた的場は、
つかえそうかと更に問う口を
「しっ」
と黙らせた。
「-あのしげみ、何か-…」
夏目達が隠れてる事がバレたのかと、ヒヤヒヤする。
でも別の茂みがガサッと音を立てたのを眺め、
「-おや、気のせいか」
風のせい、だったのかな。
いずれにせよ、夏目はまずいと必死で逃げます。
-祓い屋の大家
的場家の当主
妖を狩るためには、妖にも時には人にも容赦がない人
友人帳の存在を知られては一番まずい人です。
-あの人には会いたくない。
この森に罠をはったのは、的場のようです。
彼がはったという事は、人にも効く罠かもしれません。
夏目に気をつけろと先生が忠告します。
斑の姿になれば、ひとっ飛びで逃げれますが、
今ここでそれをやれば的場に気付かれる。
「-ああ、とにかくどこかに隠れよう」
と夏目。
「…ちっ三篠の話は本当らしいな。この辺りには-」
そう言い掛けた先生の声が途切れる。
黒い影が先生の足に絡みついていますから、
あっちゅう間に捕らわれてしまったという事ね。
ちょっとぉ~っ

声が途切れ、振り向いたら姿がなくて、
夏目は先生の名を呼んで探します。
ああ~声出したら的場に気付かれるよ~。

茂みを抜けた先には古い大きな家がありました。
廃屋かと思った夏目ですが、表札には「的場」の文字。
-ここは-…
気付いた時には夏目の後ろから、黒い影の手が伸びてきています。
振り向いた夏目は…捕らえられたのでしょうね。
「うわぁ」
夏目の叫び声を隠すように、風に揺れた木々がザァァァと音を立てた。
ああ…やっぱり-東方の森の章-は3分割だな。
連載時、【前編】【中編】【後編】だったのですが、そのまんまになりそう。
2分割にならないかなぁと思ってたんですが、甘かった。
ほんとは的場の事とか語りたかったのだけど、もう9000文字越えてます。

【中編】か【後編】で余裕のある方で語りますわ~。
続きはしばらくお待ち下さい…。また書いたらリンク貼ります。
【2010.1.17追記】
-東方の森の章-【中編】感想UPしてます~。
昨日UPしたのにリンク貼り忘れていてすみませんっ。

コミックス「夏目友人帳」9巻-4 -東方の森の章-【中編】的場も声で聴こえてくるんだけどね…。
★今回、夏目キャラアイコンを使用してます。
カゼノウタ様で配布されていたのを頂きました。
製作者は卯月ユエ様。ほしい方は、カゼノウタさまを訪問してくださいね。