この頃、中国各地の街中で「電動車いす」で移動する若者を多くみかける。「電動バイクの取り締まり強化」が背景にあるとみられている。(SNS投稿画像)
「電動車いす」は本来、高齢者や障害者などの歩行が困難な人が、必要に応じて使用するものである。ところが昨今の中国では、健康な市民や若者たちが「電動車いす」を日常の移動の手段にしているばかりか、もはや一種のブームにさえなっているという。
そのような奇妙なブームが生まれた背景として、中国各地の地方政府が逼迫する財政の足しにするため、あらゆる種類の「罰金とり」に躍起になっていることが挙げられる。
なかでも、免許なしで運転できる電動自転車や電動バイクへの取り締まりを強化している。とにかく一枚でも多く「違反キップ」を切るため、血眼になった交通警察が街中をうようよしているのだ。
こうした公権力に対する一種のレジスタンス(抵抗)という意味もあってか、電動バイクのかわりに、現在はまだ規制の対象ではない「電動車いす」で移動する市民が急増したというのだ。
SNS上には各地の街を移動する「電動車いすの大軍」を捉えた動画が数多く投稿されており......
【続きはこちら】
電動バイクがダメなら、これで代用?「電動車いす」で移動する若者集団=中国 広州
中国では今、高齢者でもないのに「電動車いす」に乗る人が増えた。電動バイクへの新規制が呼び水になって「電動車いす」ブームになったらしい。
◎合わせて読みたい:
「善意が、なぜ有罪に?」 自費でかけた橋、それは村民の安全のためだったが=中国 吉林
吉林省の黄徳義氏は、自費で川に「浮き橋」をかけた。村民に喜ばれる橋だったが、裁判所の判決は「有罪」。しかし、世論の猛反発があり再審となった。
中国で「都市コード」が導入 上海で市民への監視が強化
中国本土で封鎖解除後も、「健康コード」は使われ続けている。「健康コード」とは、中国が新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために開発したデジタル管理ツールで、個...
◎おすすめ:
中国経済は危機的状態「投資家は撤退を」=米国務省元首席顧問
ポンペオ米前国務長官の中国政策首席顧問を務めた余茂春(マイルズ・ユー)氏は、中国経済は非国有企業の苦闘によって深刻な問題を抱えているため、米企業は中国への投資を...
中国の「709事件」8周年 在米華人が米国で支援集会「迫害はまだ続いている」
7月8日夜、米国在住の華人がニューヨークやロサンゼルスに集まり、「709事件」で今も弾圧や迫害を受けている中国国内の人権弁護士への声援集会を開いた。
パンデミックで奪われた市民の権利について ケネディ・ジュニア氏が語る(上)
今年3月、EPOCH TVのインタビュー番組「米国思想リーダー」にロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が出演し、規制当局と製薬業界との根深い癒着の実態について語った。
◎トップニュース:
一体何が起きているのか? 米国密入国をめざす中国人が急増している理由
数千もの中国人が、全てを失う可能性のあるリスクを冒して、長く危険な旅を経て、ラテンアメリカを経由して米国とメキシコの国境に到着している。ロイターの報道によれば、2...
バイデン大統領の経済政策「バイデノミクス」 その特徴と問題点(1)
ホワイトハウスの声明によると、バイデノミクスは、先端半導体やクリーンエネルギーといった重点分野への投資、労働組合と国内製造業への支援、競争促進という3つの柱から成...
安倍政権を振り返る…外交での成果とエネルギー無策
安倍晋三元首相が2022年7月8日に暗殺されて一年が過ぎた。心からご冥福を申し上げる。 彼の政治家としての業績 […]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます