大紀元エポックタイムズ・ジャパン

「真実と伝統」をモットーに、明日を生きる上で判断材料となる有益な情報を日々発信しております。

【古典の味わい】貞観政要 9

2023-06-24 | 文化・歴史

貞観19年のこと。太宗は自ら軍を率いて、高句麗へ遠征した。

定州(河北省)に宿営したとき、後から長安を出発した軍が到着すれば、太宗は必ず北門の楼上にお出ましになり、遠路はるばる歩いてきた兵士たちを迎えて、その労をねぎらった。

そのなかに一人、病気のため歩けなくなっている兵士がいた。太宗はその兵士を呼んで、床几の前まで来させると、天子自らお声をかけて「痛むところはどこか」と兵士にたずねた。

驚いた兵士が、心臓が飛び出るほど恐縮しながら答えると、太宗はすぐに定州の医者を呼ぶよう側近に申しつけた。駆けつけてきた医者に、太宗は「この者を治療せよ」と命じた。

このこと以来、諸将から兵卒まで、太宗のもとへ参じて従軍したいと願わないものはなかった。

貞観19年、というと西暦645年に当たります。ご存じの通り、日本では大化の改新の始まりを告げる「乙巳の変」。あの蘇我入鹿(そがのいるか)暗殺事件が起きた年です。

貞観政要』の原文では......

【続きはこちら】

 

【古典の味わい】貞観政要 9

太宗は医者に「この者を治療せよ」と命じた。

 

 


 

◎合わせて読みたい:

 

 「普く衆生を済度する」 玄奘三蔵の生涯(上)

唐の僧侶である唐三蔵が日本では三蔵法師として知られています。三蔵法師は陳瑋(チン・イ)という俗名を持ち、現在の河南省偃師県の南部で生まれました。彼が出家してから...

 

◎おすすめ:

 

李大師の言葉は救済の道を示している=出版社CEO

法輪大法の創始者である李洪志氏が1月20日(日本語訳は22日)に「なぜ人類はいるのか」と題した文章を大紀元に発 […]

 

◎トップニュース:

 

中国への投資減退の三つの要素 習近平政権の民間への期待は虚しく

海外からの中国市場への投資は、三つの要因により減速している。それらは、米中間の地政学的な緊張の増加、中国共産党(中共)による外資への監視と制限の強化、そして中国...

 

 


 

大紀元日本 LIFE

 
暮らし】 【健康・美容】 【文化・歴史】 【教育・道徳】 【自然・科学】 【エンタメ】 【コラム
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ワグネル、南部の司令部占拠... | トップ | 豆腐との食べ合わせに注意!... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文化・歴史」カテゴリの最新記事