二、太子 四つの門へ出かけ、俗世から離れたいと願う
太子は長い間宮殿に滞在しており、自然の景色を見るために外に出かけたいと思っていました。父王はすぐに文武の大臣に命じて、七宝の車を準備し、百官を従えて、東門から王城を出るようにしました。途中の民は太子のお出かけを聞いて一斉に集まり、太子は人々の中で老人を見かけました。
老人は白髪頭で顔にしわがあり、背中が曲がり、杖をついて歩けないほど老いていました。太子は随行の官吏に尋ね、「あの方は何者ですか?」と尋ねました。官吏たちはそれが老人であると答えました。太子は心の中で、時間は流れるように過ぎ去り、人生というものは、生まれてから歳月が経つうちに、無意識に過ぎ去っていくものだと悟りました。
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