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めったに行かない旅行だけど・・・たまに行った旅行記などなど

ツェルマット一人旅(5) 行程3日目 ゴルナーグラートとグレッシャーパラダイスへ

2014-11-30 16:18:03 | 旅行
2014年9月27日(土)
まずはどこまで登ってマッターホルンを見ようか?
天気は大丈夫そうだ。前日までにいろいろ考えていました。
やはり、まずはツェルマットへマッターホルンを見に来た人なら、おそらくそのほぼ全員が行くであろうと思われる「ゴルナーグラート」へ行くことにしました。
ツェルマットでは、いくら天気が良くてマッターホルンがきれいに見えていたとしても、午後になるとマッターホルンに雲がかかることが多く、なおかつ太陽の当たる方向の関係で、午後になると写真撮影にもあまり適していないと聞いていたので、
「午前中が勝負!」と決めておりました。
ホテルの朝食は朝7時から11時までだったので、7時から朝食をとり、8時~9時頃の電車で行けばいいかな、と初めは思いました。
9時頃とかになると、たぶん日本人の団体で、登山電車は混み合うんだろうな。14年前のオレもそうだったから文句は言えないけど、なんかツェルマットの空気の中であんまり日本語聞きたくないな。
始発は7時ちょうどか。この日のツェルマットの日の出の時間は7時20分頃だったので、
7時の始発に乗れば、電車の中で日の出を迎えることになる。そして朝一のゴルナーグラートでマッターホルン三昧だ。
とにかく午前中が勝負だと思っていたし、今日はマッターホルンがきれいに見えていても、明日も確実に見えるとは限らない。
朝食をキャンセルしてでも、始発に乗ってゴルナーグラートへ行こう。

ホテルを出で約5分、昨日到着したMGBのツェルマット駅の斜め前に、ゴルナグラート鉄道(GGB)のツェルマット駅があります。
ピークパスを購入後、
発車前6:52の車内


発車までには乗車率3割程度になりました。定刻の7時ちょうどに発車です。
1500m近い標高差を40分弱で登っていきます。
もちろんここは進行方向右側に座ります。
ツェルマット発車後はすぐにマッターホルンが見えてきます。
7:04

進行方向右側に、常にマッターホルンを見ながら、登山電車は結構な急勾配をぐんぐん登っていきます。
なんか車内でマッターホルンの写真撮ってるのは私だけ。みんな以外に冷静で、興奮している自分がちょっと恥ずかしい。

7:18

マッターホルンに朝日が当たり始めてきました。
それまでは興奮して写真撮っていたのは私だけでしたが、このころになると結構みんなカメラ構えて右窓にはりついてるぜ。
やっぱりみんなも、朝日を浴びたマッターホルンが目的だったのね。
となりのボックスのオッチャンが窓越しにマッターホルンを連写してる。
オッチャン、ちょっと寒いけど、この窓開くんだぜ。窓越しの写真より窓開けたほうがいいよ。
まだ気付いてないみたいだ。
仕方ない、オレは自分の前の開いた窓を指さしながら、「スーパーブロークンなイングリッシュ」でこう言ってやったんだ。
私) ハイ、サー、ユー キャン オープン ウインドウ! ってね
オ) Oh,Thank you, very beautiful!
私) アイ シィンク ソー トュー
オッチャン、きれいな写真撮れてよかったね。
7:27


このころ車内はマッターホルンの大撮影会状態。左側のボックスの人に場所譲って写真撮らせてあげたりして、国籍を超えて感動を分かち合っている状態。この車両に、日本人はもちろん、東洋人はオレだけだ。最高の気分だぜ。
7:30


さらに電車はどんどん登っていきます。

森林限界をこえると、石と岩だけになります。

7:35  まもなく到着です


7:37  14年ぶりに、ゴルナーグラート(3089m)へ到着です。




羊さんのお出迎え


とっても静かなゴルナーグラート。空気も引き締まっている感じがします。
感動しています。やっぱりスイスまで来てよかった。

少し登ってゴルナーグラートでの最高地点へ

7:50




この時間では、ホテルクルムゴルナーグラートのテラスもまだ営業していません。


8:03


この静かな展望台にもっといたいとも思いましたが、先へ進むことにします。

次の電車が登ってきました。

先程の羊さんたちが電車を止めてしまいました。警笛を鳴らしたり、運転士が前の扉から出てきて、追い払おうとしましたが、2分間くらい動けませんでした。

なんとか羊さんも移動してくれて、無事到着です。
ヨーゼフもこの電車で出勤のようです。


ゴルナーグラート鉄道は、全線アプト式ラックレール区間です。




8:43発のツェルマット行に乗り、一つ目の「ローテンボーデン」(2815m)で下車します。


8:50到着
ここからは、もうひとつツェルマット寄りの駅「リッフェルベルク」(2582m)まで、約1時間のハイキングを楽しみます。
ツェルマット周辺には、ハイカーのレベルに合わせて、初級者から上級者まで、たくさんのハイキングコースが用意されています。
もちろん私は初級者コース。この日は初級者向けおすすめコース「ローテンボーデン」から「リッフェルベルク」まで約3キロの下りのコースを歩きます。

歩いている間は常にマッターホルンが見えています。

このような案内板が、きちんと整備されているので安心です。


歩き始めて5分もすると、リッフェルゼーが見えてきました。

リッフェルゼーとかシュヴァルツゼーとか、ドイツ語で「ゼー」(see)っていうのは「湖」ってことのようですね。


これです、これを見にきたんです。リッフェルゼーに映る「逆さマッターホルン」


天気は快晴だし、風もないので、マッターホルンがきれいに湖面に映っています。




まだ早い時間だからだと思いますが、リッフェルゼーに数人の人がいただけで、あとはほとんど人を見かけませんでした。
リッフェルベルク駅が近づいてきました。


約1時間のハイキングを終え、9:46発の電車でツェルマットへ戻ります。




ツェルマットに戻ってきました。
7時の電車に乗って、今10:10頃ですから、途中のハイキングも入れて約3時間くらいで戻ってきましたね。
さて、これからどうするか。ホテルの朝食は11時までだったので、今ホテルへ戻れば、まだ朝食が食べられるな。
でもでも「マッターホルンはとにかく午前中が勝負だ!」食事はどうだっていい。
いまなら快晴で雲ひとつないマッターホルンを見ることができる。
ってことで、このまま「マッターホルングレッシャーパラダイス」へ行くことにしました。

グレッシャーパラダイスへの乗り場は、どちらかというと「村はずれ」にあります。
ツェルマットの中心部から、ぶらぶら歩いて15分くらい。乗り場までの巡回バスもあるんだけど、充分に歩ける距離でした。




まずはこのゴンドラで「フーリ」まで向かいます。




フーリ(1867m)ではロープウエイに乗り換え、次の乗り換え場所「トロッケナー シュテック」へ。




トロッケナー シュテック(2939m)からもロープウエイで、さらに上に登ります。


中央に小さく尖った山、ここがマッターホルングレッシャーパラダイスです。
そこの頂上までロープウエイで行きます。
見る角度によっては、ミニマッターホルンに見えるらしく、グレッシャーパラダイスは別名、クライン(小さな)マッターホルンとも呼ばれています。
ロープウエイはさらにどんどん登り、

ツェルマットがこんなに小さくなりました。

ヨーロッパ最高地点の展望台、マッターホルングレッシャーパラダイス(3883m)に到着です。
14年前はモンブランのエギューイ・デュ・ミディ展望台(3842m)には行きましたが、さらに高いところまで、簡単にきてしまうのです。
ここでは一年中スキーが可能です。


展望台の1番高いところまでは、階段を数十段上がります。


明らかに空気が薄い。数十段階段を上っただけで、息が切れる。
そりゃそうだよね。乗り物で簡単に来ちゃったけど、ここは富士山の山頂より100m以上高いところなんだもんね。
最高地点からの眺めはこんな感じ。


ここから見るマッターホルンはこんな感じです。
ちょっとイメージと違うでしょ。


ブライトホルン(4164m)も間近に見えます。
望遠で撮ると登山者の姿もよくわかります。
ブライトホルンの山頂へは、ここグレッシャーパラダイスから尾根伝いにいけます。
ここから300m弱だけ高いだけってことは、オレでも行けるんじゃねえの?
ム、ム、ムリだぁ!こんな素人が行けるわけないよね。



先程行ったゴルナーグラートは、はるか下に見えます。


ツェルマット方向と逆を見ると、そこはもう国境を超えたイタリアです。
たぶんチュルビニアという街(2050m)だと思います。



しばらくグレッシャーパラダイスで過ごした後、「フーリ」まで戻り、そこからゴンドラで「シュヴァルツゼー」(2583m)に向かいます。
ウインターシーズン中なら、「トロッケナー シュテック」からロープウエイで「シュヴァルツゼー」まで、ショートカットして行くことが出来ますが、この時期は一度「フーリ」まで戻ります。
「シュヴァルツゼー」は今回行くビューポイントの中では一番マッターホルンに近い場所になります。
ここからマッターホルンの登山を始める人も多いようです。イモト氏もここから登ったのかな?

確かに近い! 感激です。




写真の矢印の部分を望遠で撮影すると、

登山者が利用する、ヘルンリ小屋(3260m)が見えます。



「シュヴァルツゼー」からの景色をしばらく堪能した後、眼下に見えるツェルマットまで戻ります。

「シュヴァルツゼー」⇒「フーリ」⇒「ツェルマット」とゴンドラを乗り継ぎ戻ってきました。
時刻はまだ14時半くらいですが、今日は早くから、「ゴルナーグラート」「グレッシャーパラダイス」「シュヴァルツゼー」と三か所ビューポイントをめぐってきたので、あとはツェルマットをぶらぶら歩きながら、遅い朝食&昼食&早い夕食???の食事したり、スーパーで夜食や飲み物買ったり、お土産屋さんをのぞいたりしてホテルへ戻りました。


妙高高原はツェルマットと姉妹都市なんですね。





ホテルのバルコニーでのんびりマッターホルンを眺めるのも幸せです。


上の写真は19時ちょうど。(三日月わかりますか?)


マッターホルンくん、どうか明日もきれいな姿を見せておくれ。
おやすみなさい。


ツェルマット一人旅(4) ツェルマットとホテルのご紹介

2014-11-18 17:50:02 | 旅行
ツェルマットは標高1620m、スイスの南西部に位置するマッターホルン観光拠点の「街」というか「村」です。
端から端まで30分もあれば歩けてしまうんじゃないかくらいの小さな村ですが、マッターホルン観光とスキー目的で、世界中から多くの人が訪れます。



ツェルマットのメインストリート「バーンホフ通り」







ねずみ返し


駅前からは、少しだけマッターホルンが見えます。


村からのマッターホルンの視界を悪くすることにつながる大気汚染を防ぐため、村の全域では、ガソリンなどの内燃機関を搭載した自動車の乗り入れは禁止されています。そのためツェルマットの村の中を走っているのは「電気自動車」です。


又は馬車で



ツェルマットを拠点に、マッターホルンを眺めるビューポイントは大きく分けると三つあります。

ツェルマット(1620m)~(登山鉄道)~ゴルナーグラート(3089m)

ツェルマット(1620m)~(ゴンドラリフト)~フーリ~(ロープウエイ)~トロッケナーシュテック~(ロープウエイ)~マッターホルングレッシャーパラダイス(3883m)  (途中フーリより枝線でシュヴァルツゼーへ)

ツェルマット(1620m)~(ケーブルカー)~スネガ~(ゴンドラリフト)~ブラウヘルト~(ロープウエイ)~ロートホルン(3103m)



14年前はツェルマットには2泊し、天候もよく、マッターホルンもきれいにみえました。ただし観光できたのは中1日だったので、乗り物で行ったビューポイントは、ゴルナーグラートとスネガだけでした。
もちろん今回の旅では三か所全て制覇するつもりでおります。
標高1620mのツェルマットから、3000m以上のところへ登山電車やロープウエイなどいろいろな乗り物で、登っていくことになります。

出発前にだいぶ時間をかけて考えたのが、この各乗り物代をどうすれば得にすることが出来るかです。
とにかく高いんです。
通常料金は、
ツェルマット~ゴルナーグラート往復 CHF82≒¥9,840円
ツェルマット~グレッシャーパラダイス往復 CHF99≒¥11,880円
ツェルマット~ロートホルン往復  CHF66≒¥7,920円
三か所を一度ずつ往復するだけで約3万円かかるのです。

少しでも得をするように考える場合、このツェルマットでの乗り物代だけでなく、チューリヒ空港駅~ツェルマット駅までの鉄道を、どのようなチケットを利用するかも関係してきます。
スイスでは、鉄道を利用する外国人旅行者のための特別割引パスが数種類あります。
今回の私の場合、「スイスカード」という鉄道パスを購入すれば、チューリヒ空港~ツェルマット間の往復鉄道料金がカバーされ、
なおかつこのパスをツェルマットでの各乗り物のチケット購入場所で提示すれば、各乗り物の料金が50%引きになるのです。
つまりツェルマットでの乗り物代の約3万円が、半額の約15,000円になるのです。
これは大変魅力的です。
しかしながら、さらにいろいろ調べますと、ツェルマットでの乗り物に何度でも乗れる「ピークパス」というチケットをツェルマットで販売しているこがわかりました。
最終的に何が一番得か、本当に時間をかけて細かく計算しました。
三か所のビューポイントに各1回ずつだけ行くなら、「スイスカード+各50%引」が若干得ですが、各1回だけとは思っていなかったので、
今回の私の場合は、チューリヒ空港~ツェルマット往復は「スイストランスファーチケット」を利用し、
ツェルマットでの乗り物は「ピークパス」の3日間用を購入するのが、一番得するだろうということになりました。

スイストランスファーチケットは事前に日本のエージェントより購入しました。1等のチケットは手数料等含め約26,000円


ピークパスはゴルナーグラート鉄道のツェルマット駅の窓口で購入しました。
厚さや大きさはクレジットカードと同じです。
購入窓口にWebカメラのようなものがあり、利用者、つまり私の顔写真がパスに入っているのです。
料金はCHF190≒¥22,800円(購入時にデポジットでCHF5≒¥600円余計に払い、利用後このパスを返却すればCHF5は返金されます)

このパスをツェルマットでの各乗り物の自動改札にかざすだけで3日間何度でも乗り降り自由になります。
ツェルマット版、箱◯フリーパスってとこですね。値段は全然違うけど。

次に宿泊したホテルのご紹介です。
宿泊したのは、Best Western Alpen Resort,Zermatt





エコノミーシングルルームという部屋を予約してありましたが、当日チェックイン時にツインルームのシングルユースにアップグレードしていただけました。









もう充分すぎるくらいに充分です。
そしてまたもや今回の旅の贅沢、部屋からの景色をマウンテンビューに指定していたのです。ハワイなどのビーチリゾートではオーシャンビューが割高で、マウンテンビューは割安ですよね。
ここツェルマットではマウンテンビューは割高です。マウンテンはマッターホルンのことを意味し、つまり部屋からマッターホルンが見えるという贅沢なのです。
もっと大きくマッターホルンが見えるホテルはたくさんあるんだけど、これで充分です。


望遠だと



ちなみにこれは、我が家の2階から見た「富士山」です。

自宅から富士山が見えるのも幸せかもね。


朝食はこんな感じ



一番美味しかったのはこのストロベリーヨーグルト


スイスの「階」の数え方は、日本の「1階」がスイスでは「0階」となりますので、
日本の「2階」がスイスでは「1階」となります。




場所はツェルマット駅から徒歩5分くらい。
海外ホテル宿泊サイトで予約しました。
料金は朝食付きで、4泊で53,000円くらい。
中国人はいたけど日本人は見かけませんでした。

アップグレードしてくれたし、部屋からマッターホルンは見えるし、最高の滞在をさせていただきました。


ツェルマット一人旅(3)行程2日目 羽田~ドバイ~チューリヒ~ツェルマット

2014-11-06 19:20:40 | 旅行
2014年9月26日(金)
さて予定通り搭乗です。
EK313便で、まずはドバイまで約11時間の旅です。機種はBoeing 777-200LR。ビジネスクラスのシートは2-3-2の横7列の配置です。
シェルというカバーで覆われたライフラットシートというもので、最近の長距離路線のビジネスクラスシートの中では、もしかしたら「一昔前」の部類に入るかもしれませんが、もう大満足。


180度まで水平にはなりませんが、CAさんがマットレスも用意してくれて、私にとっては完璧ベッド状態になります。
飛行機の「窓」約3つ分が自分の座席なのです。これなら確かに「エコノミー症候群」は関係なさそう。
離陸前のウエルカムドリンクのサービスから始まり、機内食も、ファーストクラスのようにフルコースまではいかないものの、前菜・メイン・デザートって感じで、飛行機のなかでこんなに贅沢していいのかって感じです。
アルコールがまったく飲めないわたくし。お酒の飲める方は高級なシャンパンやワインも飲み放題な訳ですから、もっと楽しみが広がります。
隣席が他人の場合は、「仕切り版」もあるのでプライベート感も確保されているように思いました。

この仕切り版の上げ下げや、窓のブラインドの開閉、リクライニングの調整などはこのような画面をタッチするなど手元での操作が可能です。

日本語吹き替えの映画も多数あったし、興味ないけどゲームも出来るようで、機内での過ごし方はいろいろ多彩です。
出発が深夜なので、食事もほどほどにすぐに就寝、という方がほとんどのようでしたが、
「枕が変わると寝れない」タイプの私、なれないビジネスクラスに興奮もしていたのでしょうか。ちょっとウトウトしただけでした。
でも11時間の旅がそれほど苦にならないのです。恐るべき「ビジネスクラス!」
着陸間際には

おわかりいただけますでしょうか?中央にうっすら見えるのはおそらく、世界一の高さを誇るブルジュハリファ(828m)だと思います。

約11時間の飛行を終え、現地の時間で朝6時頃予定通りドバイ国際空港ターミナル3に到着です。


ドバイへ到着した旅客は、そのままドバイへ入国する人よりも、今回の私のように、アジア・オセアニア地区等からドバイへ飛び、そこからヨーロッパやアフリカなどへの、乗り換えで利用する「ハブ空港」としての役割が高い空港のようです。
飛行機を降りたら、乗り換えの表示に従い進みます。途中手荷物検査があり、そこは長蛇の列ですが、ファーストとビジネスの旅客はPriority(優先)の札を事前に渡されているので、待ち時間はありません。

ドバイの空港はとてつもなくデカイみたいです。
ターミナルは1~3まであり、ターミナル3はエミレーツ専用です。
何番ゲートまで歩いて20分とかいう表示もあるし、今回の便の場合は地下鉄みたいなシャトルでゲートの移動をしました。
もしかしたら、ターミナル1に到着し、ターミナル3にシャトルで移動したのでしょうか?
それともターミナル3だけでシャトル移動があるのか?
すみません、ドバイ空港の全貌は最後までわかりませんでした。とにかく日本の空港の感覚とはスケールが全く違うことは確かです。

少し免税店など覗きましたが興味無いので、エミレーツラウンジへ行ってみます。

ドバイ国際空港ターミナル3は想像を超えていました。
ビルの2階が免税店や一般客の搭乗待合ロビーなど、
ビルの3階のほぼすべてが、エミレーツファーストクラスラウンジ
ビルの4階のほぼすべてが、エミレーツビジネスクラスラウンジとなっています。

つまり4階のフロアーにいる人はすべてこれからビジネスクラスに搭乗する旅客で、立派なソファやビジネスセンターはもちろん、シャワー室や仮眠スペースなどもあります。

あまりにも広すぎるラウンジなので、このような食事や飲み物が自由にとれるコーナーが、数ヶ所あるのです。


このフロアーにいる人はラウンジへ入るときに搭乗券を見せてチェックを受けているので、もちろん食べ物や飲み物にお金など払う必要は無いのですが・・・
やっぱり「超平民」にはちょっと不思議な空間です。
これがビジネスクラスのラウンジだったら、ファーストクラスのラウンジはいったいどうなっているのだろうか?


わずか20分の間にエミレーツの国際線だけでこれだけの便が出発です。到着便とか他社の便とか、近距離路線の便とか合わせたら・・・
この空港、やはり日本の感覚とは大きく違うようです。

EK87便の搭乗時間も近くなってきましたので、A16の搭乗口へ向かいます。


チューリヒまでのEK87便の飛行予定時間は約6時間40分。機種はAirbus A380-800。世界初の総2階建て超大型旅客機です。
747にも2階席はありましたが、この巨大旅客機はオール2階建てなのです。
1階すべてがエコノミークラス。2階がファーストクラスとビジネスクラスとなっています。


ここで初めてターミナルビルのラウンジが3階がファーストクラス。4階がビジネスクラスの理由がわかったような気がしました。
普通だったら3階にビジネスクラスラウンジ。4階にファーストクラスラウンジ。にすると思うんです。
あくまで私の予想ですが、写真を見ておわかりの通り、A380に搭乗するためのボーディングブリッジはエコノミークラスは1階に。ファーストとビジネスはボーディングブリッジを直接2階につけます。
つまりファーストクラスへの搭乗はファーストクラスラウンジにある専用搭乗口から、縦の移動がなく直接2階席への搭乗が可能なのです。
ビジネスクラスラウンジにも専用搭乗口があります。上の写真は、ビジネスクラス専用搭乗口のA16です。ボーディングブリッジまでは専用エレベーターで4階から3階まで1つ降りますが、2階席へ直接搭乗することが可能なのです。このあたりエコノミーとの差別感がたまりません。

エミレーツ航空Airbus A380-800ビジネスクラスのシートは1-2-1の横4列というか、窓側に1.5-中央に1.5と1.5-窓側に1.5の横6列というか、すごく機能的に作られており、例えば窓側に座ったとしても、隣の人をまったく気にすることなくトイレなどへいけるように、ずらして座席配置をしてあるのです。


777のビジネスクラスでも充分なのに、ここまで贅沢していいのでしょうか。
座席の横には画面操作のコントローラーがあったり、すでにいくつかの飲み物が常備されていたり。


リクライニングを倒せば

完全なベッドになります。もう個室感バリバリです。

興奮のなか離陸し


朝発のフライトなので、まずは朝食です。(まだメインのきていない状態です)


2階席の後方にはファーストクラスとビジネスクラスの旅客のみが利用できるバーカウンターがあり、いつでも飲み物やオードブルがあります。

やはりお酒が飲めたら、ここは天国です。

映画みたり、昼食食べたり、ウトウトしたりしていると、もう到着です。
国際線の飛行機で「もう少し乗っていてもいいかな」って思ったのは、生まれて初めての経験です。
やはりやはり恐るべき「ビジネスクラス!」

いよいよスイスチューリヒに到着でございます。
ほぼ予定通り現地時間の13時過ぎには到着しました。飛行機降りるのも、ファーストクラスとビジネスクラスが優先されます。
まずは入国審査に向かいます。いままでヨーロッパの入国審査は「超簡単」のイメージでしたが、今回はちょっと違いました。
前の人はすぐに終わり、私の番ですが、結構優しそうな女性管理官でしたが、
「ドバイからの便で来たの?」
「はい」
「入国の目的は?」
「観光です」
「いつまでスイスにいるの?」
「9月30日に出国します」
「スイスのあとはどこへ行くの?」
「ドバイを経由して日本へ戻ります」
「帰りの航空券をみせなさい」
「はい」
って感じで、ヨーロッパの入国審査としてはちょっと時間かかりました。
やはり、一人旅の「オヤジジャポネ」は少し怪しいのか?しかも直接日本からではなく、ドバイから飛んできた訳だから、余計怪しかったのかな。
無事に入国し、
羽田で預けた荷物をうけとり、

ビジネスクラスの荷物はPriorityなのでファーストの次に出てきます。
税関は素通りして、いよいよスイスに入国完了です。この時点で14時少し前。
これよりツェルマットへ向かいます。
空港ターミナル前のビルの地下に「チューリヒ空港駅」というのがあり、そこから特急に乗り、途中フィスプ(Visp)という駅で一度乗り換えてツェルマットへ向かいます。
チューリヒ空港からフィスプまで2時間20分位。フィスプからツェルマットまで1時間位。
乗り換え時間も含めると、約3時間30分の鉄道の旅になります。

これより14:40発のBrig行き特急に乗車します。

スイスの鉄道は乗車するまでに改札はありませんので、直接4番ホームまでいきます。

今回は贅沢旅行なので1等に乗車です。乗車位置の目安は、ホームにある「A」「B」「C」「D」の表示と電光掲示板をみて参考にします。
つまり電光掲示板に出ている列車編成の自分の乗る等級の位置とホームの表示を合わせて乗車位置の参考にします。
今回の私の場合1等席に乗車なので、ホームの「セクターB」で待てば良いということです。

スイスの鉄道は、日本と同様に「ダイヤに正確」とのことで、この日も時間通りで入線してきました。

列車はオール2階建てです。

「新幹線」とも違うし、「ロマンスカー」とも違う。以前日本でたくさん走っていた「L特急」という表現が近いかもしれません。

1等席は、2-1の配列で、ちょっとしたロビースペースもあります。



スイスの特急は指定席の予約も出来るらしいのですが、あまり指定席の予約をする習慣はないらしいです。
座席上にこのようにカードを入れるスペースがあり、

そこにカードが入っていたら、その席は指定されているので、指定を持っていない人はそこには座れないということになります。


チューリヒ空港駅を発車後はチューリヒ中央駅に停車します。そこからベルンまでは乗車率4割程度になりましたが、あとは基本ガラガラ状態でした。
スイスの首都は、ジュネーブでもチューリヒでもなく、ここベルンでしたね。


チューリヒからベルンまでは、結構「街」のなかを進む感じですが、ベルンを出てしばらくすると、こんな景色も広がります。




フィスプには17:02に到着、17:10発のツェルマット行きに乗り換えます。

乗り換え時間は8分ですが、小さな駅なのでホームの移動も簡単です。

ツェルマットまでの1等車の車内もガラガラでした


ここからは川沿いにどんどん登っていく感じ、


いよいよ今回の旅の目的地ツェルマットが近づいてきました。
近くにある山の関係で、ツェルマットの街は、どこからでもマッターホルンが見えるとは限りません。
フィスプからツェルマットまで、進行方向右側に座ればツェルマット到着直前に、ほんの一瞬だけマッターホルンが見えるとの情報を得ていたので、
その時を今か今かと待っておりました。

見えました!確かにほんの一瞬だけだけど待ちに待ったマッターホルンが。
(わかりますか?小さいけど、中央に尖った山が)

18:13ツェルマットに無事到着です。

ホームの壁にはこんな日本語表示も


ツェルマット駅から5分くらい歩いて、ホテルにチェックインです。
(ホテルの詳細は、次の記事でお伝えします)

ここまでいったい何時間かかったんだろう?

日本のグリニッジ標準時(GMT=Greenwich Mean Time)は、イギリスより+9
ドバイのGMTは+4
スイスのGMTは+1なので、日本とスイスの時差は8時間ですが、この時期はまだサマータイム実施期間中なので、日本との時差は7時間になります。
このときのスイスは、9月26日の18:30頃ですから、日本時間では9月27日の午前01:30ということになります。
家を出てからここまで、約30時間かかったのです。
やはり遠いぞスイス!しかもドバイを経由したから余計に時間かかったしね。
でも、ビジネスクラスのゆったりシートだったからなのか?
興奮しているからなのか?
ドバイを経由した関係で時差も「わけわからなくなった」からなのか?
不思議なくらいに、疲れも眠気もあまり感じてなかったのです。

とはいえ「とてつもなく長い一日」でしたので、今夜は早めに就寝です。

天気予報によると、明日から数日間、天気は心配なさそう。

マッターホルンくん。どうか明日からも恥ずかしがらずに、オレにその勇姿を存分に見せてくれ。
とお願いして、眠りについたのでした。