*ウルム
フリードリッヒ・ウルム
『一ペニイ黒切手の冒険』に登場する古切手商。
エラリイの友人であるウネケル老人の書店から三軒先のビルに、兄のアルベルトと共同で事務所を開いている。
三人の切手蒐集家を招いて、貴重な古切手の展示会をしていたところ、客のうちの最後に残った一人に、いきなり短い鉄の棒で殴られ、秘蔵の《ヴィクトリア女王の一ペニイの黒切手》を強奪されてしまう。
( Eirakuin_Rika)
フリードリッヒ・ウルム
『一ペニイ黒切手の冒険』に登場する古切手商。
エラリイの友人であるウネケル老人の書店から三軒先のビルに、兄のアルベルトと共同で事務所を開いている。
三人の切手蒐集家を招いて、貴重な古切手の展示会をしていたところ、客のうちの最後に残った一人に、いきなり短い鉄の棒で殴られ、秘蔵の《ヴィクトリア女王の一ペニイの黒切手》を強奪されてしまう。
( Eirakuin_Rika)
*アイクソープ
ミス・アイクソープ
『アフリカ旅商人の冒険』に登場する、背の高い、子鹿色の目をした若い女性。エラリイが講義を行う大学の教授の娘という立場を利用して、エラリイがニューヨークの大学で担当する「応用犯罪学講座」の押しかけ学生となる。
正規に選ばれた学生は、ジョン・バロウズ、ウォルター・クレイン。こちらのふたりはフルネームで紹介されているのに、なぜかアイクソープ嬢だけは最後までファーストネームが明らかにされない。
漱石の「猫」みたいな扱いである。
(Eirakuin_Rika)
ミス・アイクソープ
『アフリカ旅商人の冒険』に登場する、背の高い、子鹿色の目をした若い女性。エラリイが講義を行う大学の教授の娘という立場を利用して、エラリイがニューヨークの大学で担当する「応用犯罪学講座」の押しかけ学生となる。
正規に選ばれた学生は、ジョン・バロウズ、ウォルター・クレイン。こちらのふたりはフルネームで紹介されているのに、なぜかアイクソープ嬢だけは最後までファーストネームが明らかにされない。
漱石の「猫」みたいな扱いである。
(Eirakuin_Rika)
*アーレン
テレンス・アーレン
『ひげのある女の冒険』に登場する医師。
百万長者だった先代ジョン・A・ショウの後妻マリアの主治医。
マリアの死後、遺産の三分の一に相当する金額の信託預金利子分を相続。
マリアに対する毒殺未遂事件の発覚後、相続人リストから外された継子のジョンとアガサは、アーレン医師が死亡した時に信託分を相続できる。
マリアの死後ほんの一月ほどして、アーレンは心臓に短剣を突き刺されて死亡した。アーレンは相当な腕前のしろうと画家であり、死の直前も画架に向かってレンブラントの絵を模写していた。そしてアーレンは、彼が描き残した絵の中の女性の顔に、なぜかひげを描き加えていた。
(Eirakuin_Rika)
テレンス・アーレン
『ひげのある女の冒険』に登場する医師。
百万長者だった先代ジョン・A・ショウの後妻マリアの主治医。
マリアの死後、遺産の三分の一に相当する金額の信託預金利子分を相続。
マリアに対する毒殺未遂事件の発覚後、相続人リストから外された継子のジョンとアガサは、アーレン医師が死亡した時に信託分を相続できる。
マリアの死後ほんの一月ほどして、アーレンは心臓に短剣を突き刺されて死亡した。アーレンは相当な腕前のしろうと画家であり、死の直前も画架に向かってレンブラントの絵を模写していた。そしてアーレンは、彼が描き残した絵の中の女性の顔に、なぜかひげを描き加えていた。
(Eirakuin_Rika)
*ウィンターソン
イライシャ・ウィンターソン
『三角形の第四辺』に登場。
カッパに似ているらしいです。
シーラ・グレイの仕事上のパートナー、シーラの一番の理解者
<小ざっぱりしたはげ頭の小男で、しかも、その頭はてっぺんがくぼんでいるので、(中略)月面にあるクレーターのようだった。>
エラリイから見ると
<彼は物を見分ける力がある。ただの老いたる好色漢ではない。>
デインから見ると
<たわしであらったような小男>
ジュディから見ると
<「本当にいやな人ね」>
(Rose_berry_1945)
イライシャ・ウィンターソン
『三角形の第四辺』に登場。
カッパに似ているらしいです。
シーラ・グレイの仕事上のパートナー、シーラの一番の理解者
<小ざっぱりしたはげ頭の小男で、しかも、その頭はてっぺんがくぼんでいるので、(中略)月面にあるクレーターのようだった。>
エラリイから見ると
<彼は物を見分ける力がある。ただの老いたる好色漢ではない。>
デインから見ると
<たわしであらったような小男>
ジュディから見ると
<「本当にいやな人ね」>
(Rose_berry_1945)
*ウォルシュ
ジュディー・ウォルシュ
『三角形の第四辺』に登場。
アシュトン・マッケルの有能な秘書。
貧しい階級の出で、就職口与えてくれたアシュトンを恩人と尊敬している。
<孤児で、きりっとしていて、テキパキと能率的で、思うことを遠慮なく言い、それでいて、一人で独立して暮らしているせいか、ルーテシアのほかだれも気づかないことだが彼女と同じに話し相手を欲しがっていて、女らしくて、いたわりに憧れていたのだった>
<アイルランド人らし赤みがかった髪、ちょっとさがった小さな鼻、アイルランド人特有の青い目で、まっすぐに見つめた>
デインに密かに恋心を抱いていたが、
<秘書がボスの息子と結婚するなんて、映画にでてくるだけだから>
と諦めていた。
しかし、シーラの殺害容疑でアシュトンが逮捕されると、無実の証拠を探し出そうとデインと組んで捜査をはじめると、二人の仲は急速に近づく。
(SergeantVelie)
ジュディー・ウォルシュ
『三角形の第四辺』に登場。
アシュトン・マッケルの有能な秘書。
貧しい階級の出で、就職口与えてくれたアシュトンを恩人と尊敬している。
<孤児で、きりっとしていて、テキパキと能率的で、思うことを遠慮なく言い、それでいて、一人で独立して暮らしているせいか、ルーテシアのほかだれも気づかないことだが彼女と同じに話し相手を欲しがっていて、女らしくて、いたわりに憧れていたのだった>
<アイルランド人らし赤みがかった髪、ちょっとさがった小さな鼻、アイルランド人特有の青い目で、まっすぐに見つめた>
デインに密かに恋心を抱いていたが、
<秘書がボスの息子と結婚するなんて、映画にでてくるだけだから>
と諦めていた。
しかし、シーラの殺害容疑でアシュトンが逮捕されると、無実の証拠を探し出そうとデインと組んで捜査をはじめると、二人の仲は急速に近づく。
(SergeantVelie)
*アイヴス・ポープ
フランセス・アイヴス・ポープ
『ローマ帽子の謎』に登場。財界巨頭の令嬢。彼女のバッグが死んだ男のポケットから見つかった。ヒロイン役であるが、すぐ卒倒する以外に取り柄はない。騎士に守られる、か弱い女性のタイプ。クイーンは女性を描くのが苦手という評判があるとしたら、この人物が読者に与えた第一印象の影響が大きいかもしれない。
(Eirakuin_Rika)
フランセス・アイヴス・ポープ
『ローマ帽子の謎』に登場。財界巨頭の令嬢。彼女のバッグが死んだ男のポケットから見つかった。ヒロイン役であるが、すぐ卒倒する以外に取り柄はない。騎士に守られる、か弱い女性のタイプ。クイーンは女性を描くのが苦手という評判があるとしたら、この人物が読者に与えた第一印象の影響が大きいかもしれない。
(Eirakuin_Rika)
*ヴァン・ホーン
ディードリッチ・ヴァン・ホーン(Diedrich Van Horn)
『十日間の不思議』に登場するライツヴィルの富豪。
浅黒い膚と大きく厚みのある身体を持ち、角張った輪郭と力強い額の下の顔は、目鼻立ちすべてが大きく、アンバランスな醜さと男性的魅力を兼ね備えていた。大きく、深く、輝きをもった美しい眼が魅力的だった。年齢は六十歳を超えているはずだが、永遠の若さと力強さを与えられているかのように見える。
巡回説教師の父が伝導のために立ち寄ったライツヴィルで死んだ後、当時十代だったディードリッチと弟のウルファートは、この町で自活の道を歩み始めた。道路工事の日雇い人足から身を起したディードリッチは、二十四歳のときに道路工事の会社を作り、次々と事業を発展させていった。第二次大戦の直前から戦時中、そして戦後の時代を経て、ヴァン・ホーン家はライツヴィルの産業資本家の巨頭となっていた。材木店、製材所、機械工場、黄麻布工場、製紙工場ほか多数の工場を所有し、ライツヴィル電力電燈会社やジョン・F・ライト亡き後のライツヴィル・ナショナル銀行を支配するまでに至った。フランク・ロイド(『災厄の町』に登場)の《レコード》新聞社もヴァン・ホーン家の所有となった。
しかし、ヴァン・ホーン一族は、ライツヴィルの旧い伝統を誇る名家のグループの仲間には入れてもらえず、ライト家のある〈丘通り〉から続く〈北の丘通り〉に居を構えている。
(Eirakuin_Rika)
ディードリッチ・ヴァン・ホーン(Diedrich Van Horn)
『十日間の不思議』に登場するライツヴィルの富豪。
浅黒い膚と大きく厚みのある身体を持ち、角張った輪郭と力強い額の下の顔は、目鼻立ちすべてが大きく、アンバランスな醜さと男性的魅力を兼ね備えていた。大きく、深く、輝きをもった美しい眼が魅力的だった。年齢は六十歳を超えているはずだが、永遠の若さと力強さを与えられているかのように見える。
巡回説教師の父が伝導のために立ち寄ったライツヴィルで死んだ後、当時十代だったディードリッチと弟のウルファートは、この町で自活の道を歩み始めた。道路工事の日雇い人足から身を起したディードリッチは、二十四歳のときに道路工事の会社を作り、次々と事業を発展させていった。第二次大戦の直前から戦時中、そして戦後の時代を経て、ヴァン・ホーン家はライツヴィルの産業資本家の巨頭となっていた。材木店、製材所、機械工場、黄麻布工場、製紙工場ほか多数の工場を所有し、ライツヴィル電力電燈会社やジョン・F・ライト亡き後のライツヴィル・ナショナル銀行を支配するまでに至った。フランク・ロイド(『災厄の町』に登場)の《レコード》新聞社もヴァン・ホーン家の所有となった。
しかし、ヴァン・ホーン一族は、ライツヴィルの旧い伝統を誇る名家のグループの仲間には入れてもらえず、ライト家のある〈丘通り〉から続く〈北の丘通り〉に居を構えている。
(Eirakuin_Rika)
*ヴァン・ホーン
サリー・ヴァン・ホーン(Sally Van Horn)
『十日間の不思議』に登場。
ライツヴィルの新興富豪ディードリッチ・ヴァン・ホーンの若き後妻。ディードリッチの息子ハワードにとっては年下の継母になる。
年は二十八歳か二十九歳くらいらしいが、十八歳くらいの若々しさを感じさせる。優雅な顔だち、若く豊満な姿態、知性の響きを持った笑い声……彼女の輝きには火となって燃えあがる勢いが秘められていた。知的であり、温かみもあり、慎みを保っている彼女には、子供の率直さと大人の憂いが共存する不思議な魅力があった。
彼女はライツヴィルの下町の典型的な貧民街<ポリイ通り>で生れ育ったが、今や王侯貴族の住居にふさわしいほどの大邸宅の女主人公として、まるでその邸宅に生れついたかのように自然で堂々とした存在感を保持していた。
(Eirakuin_Rika)
サリー・ヴァン・ホーン(Sally Van Horn)
『十日間の不思議』に登場。
ライツヴィルの新興富豪ディードリッチ・ヴァン・ホーンの若き後妻。ディードリッチの息子ハワードにとっては年下の継母になる。
年は二十八歳か二十九歳くらいらしいが、十八歳くらいの若々しさを感じさせる。優雅な顔だち、若く豊満な姿態、知性の響きを持った笑い声……彼女の輝きには火となって燃えあがる勢いが秘められていた。知的であり、温かみもあり、慎みを保っている彼女には、子供の率直さと大人の憂いが共存する不思議な魅力があった。
彼女はライツヴィルの下町の典型的な貧民街<ポリイ通り>で生れ育ったが、今や王侯貴族の住居にふさわしいほどの大邸宅の女主人公として、まるでその邸宅に生れついたかのように自然で堂々とした存在感を保持していた。
(Eirakuin_Rika)
*アンダースン
リーマ・アンダースン(Rima Anderson)
『ダブル・ダブル』に登場する、ライツヴィル在住の天然型鳥娘。“町の呑んだくれ”トム・アンダースンの子。彼女は、小説の中から出てきたような女で、人形のような完成された調和を保っていながら、成熟した女性の悩ましさを発散する二十二歳の少女だった。W・H・ハドソンの小説『緑の館』に登場するヒロインのリーマを思わせる森の妖精のような娘だった。
リーマが十歳になるかならないかの頃、母が病気で急死し、以後呑んだくれとなった父は、大学教授の職を失う。ライツヴィルに移ってきてからは、沼地の畔に取り残された掘立小屋を親子で修理改築して住まうようになり、世間からの干渉をはねつけて、リーマは野生児のように育った。
その父がいなくなった。何者かに殺されたに違いないと確信したリーマは、自分が死んだ後で困ったことが起ったらエラリイ・クイーンを訪ねるようにと常々言っていた父の言葉に従い、エラリイに会いにやって来たのだった。
(Eirakuin_Rika)
リーマ・アンダースン(Rima Anderson)
『ダブル・ダブル』に登場する、ライツヴィル在住の天然型鳥娘。“町の呑んだくれ”トム・アンダースンの子。彼女は、小説の中から出てきたような女で、人形のような完成された調和を保っていながら、成熟した女性の悩ましさを発散する二十二歳の少女だった。W・H・ハドソンの小説『緑の館』に登場するヒロインのリーマを思わせる森の妖精のような娘だった。
リーマが十歳になるかならないかの頃、母が病気で急死し、以後呑んだくれとなった父は、大学教授の職を失う。ライツヴィルに移ってきてからは、沼地の畔に取り残された掘立小屋を親子で修理改築して住まうようになり、世間からの干渉をはねつけて、リーマは野生児のように育った。
その父がいなくなった。何者かに殺されたに違いないと確信したリーマは、自分が死んだ後で困ったことが起ったらエラリイ・クイーンを訪ねるようにと常々言っていた父の言葉に従い、エラリイに会いにやって来たのだった。
(Eirakuin_Rika)
『Yの悲劇』に登場するハッター家の使用人
アーバックル夫人はハッター家の家政婦兼料理人。背が高く頑丈な体格で陰気で品のない中年女。エミリーの命令で、いつも午後にはルイザのために卵酒を作っている。
ジョージ・アーバックルはアーバックル夫人の夫で、ハッター家の住み込み運転手。妻とは同じ体形の似たもの夫婦。同様に品のない顔立ちで、脂ぎっていて、頭の血のめぐりが悪そうな百姓といった印象で、いつも苦虫を噛み潰したような顔をしている。
アーバックル夫人はハッター家の家政婦兼料理人。背が高く頑丈な体格で陰気で品のない中年女。エミリーの命令で、いつも午後にはルイザのために卵酒を作っている。
ジョージ・アーバックルはアーバックル夫人の夫で、ハッター家の住み込み運転手。妻とは同じ体形の似たもの夫婦。同様に品のない顔立ちで、脂ぎっていて、頭の血のめぐりが悪そうな百姓といった印象で、いつも苦虫を噛み潰したような顔をしている。
*ウェルズ(ウェールズ)
スコット・ウェールズ(Scott Welles)
『フランス白粉の謎』に登場する新任の警察長官。民間人から起用されたこの長官は、任命されて二日の間に、失踪人課のリストラを行い、七名の分署署長を総入れ替えし、交通系統を変え、二ダースの二級刑事を平巡査に格下げし、警察学校をかき回し校則を変更したが、それらの理由は明らかにされていない。さらにはクイーン警視の大切な殺人課にまで手をつっこもうとしているため、警視は血管がぶち切れそうなほど腹を立てている。
(Eirakuin_Rika)
スコット・ウェールズ(Scott Welles)
『フランス白粉の謎』に登場する新任の警察長官。民間人から起用されたこの長官は、任命されて二日の間に、失踪人課のリストラを行い、七名の分署署長を総入れ替えし、交通系統を変え、二ダースの二級刑事を平巡査に格下げし、警察学校をかき回し校則を変更したが、それらの理由は明らかにされていない。さらにはクイーン警視の大切な殺人課にまで手をつっこもうとしているため、警視は血管がぶち切れそうなほど腹を立てている。
(Eirakuin_Rika)