鬱展開疾走中のDグレ192夜感想、ネタバレ注意!
―蓮華の花のようだと云われた。
―泥の中で咲き、世界を芳しくするその生き様が
―まるでエクソシストの相(さが)を顕わしているようで愛しいと、あの人は云った。
サーリンズ「装置と点滴をはずせ」
目を覚ましたユウ。
寝かされていた台の周囲には、大きな魔法陣のようなものが描かれている。
―ああ、そっか…。そーゆうことだったのか。
「云われた」ってことは、あの人自身はエクソシストじゃないのか…?
いや、でも「まるで私たちみたいだね」とセットの台詞ならあの人もやっぱエクソシスト…うーんまだわかんないや。
魔法陣はやっぱ例の凍結の準備でしょうか。
ここでもレニーが手伝ってるけど、こういうのもやるってことは、やっぱ計画の中核に関わってたんだなぁ…
トゥイ「……そうか、なら説得は伯父上に任せよう。いや今まで通りこの区域は封神で支部と遮断していてくれ。バクが近づいても絶対開けるな」
トゥイの声に、横たわったままそちらを見るユウ。
彼女は誰かと通信しているようだった。
やっぱバクには実験のこと隠してたのか…。いやそれとも、隠しはしないまでも関わらないようにさせてたのか?
バクには耐えられる類のものじゃないと思ったからかな。
うん確かにバク向きじゃなさそうだ…。
実験から遠ざけられ、関わっていなかったバク。直接研究に携わっていたレニー。
現在の立場の違いはここにも起因してそうだ。
…で、やっぱチャン夫婦=バクの両親確定?
「叔父上」ってズゥ爺だったりする?
………そういやズゥ爺って何歳だろう…
ところで説得って何の説得だろ。
ユウの封印の許可を得る説得?
セカンド計画自体をやめる説得?…いやそれは違うか。
全く別件の説得だったり…それも違うな。
***追記(3月5日Fry)***
実験のことを嗅ぎまわろうとするバクの説得ってパターンもあり?
それかバクを研究員に加えようとする上の人間の説得とか…
*************
トゥイ「ああ…何も変わらん。見張りだけ頼む。板挟みにしてすまないなフォー」
聞き覚えのある名に目を見開くユウ。「フォー」は、以前に泣いていたアルマを慰めたという精霊の名だった。
ユウ「は…、はははは…っ。ははははははははは、あはははははははははは」
フォーって見張り役だったのか…。
セカンド達の逃亡防止?それとも、一般の支部員達がラボに来るのを防ぐため?
どっちにしても、アルマの話思い出したユウから見ると…;
過去編で無邪気に笑うシーンが何回か出てきたけど、この笑いはキッツイなぁ…。
ユウ「あははははははは」
トゥイ「ユウ、これからお前に術をかける。少し苦しいだろうがすぐ終わる。二度と目覚めることのない眠りだ」
笑うのをやめ、凄まじい形相でトゥイを睨むユウ。
ユウ「騙してたな? 第二使徒計画? 人造使徒? ちがう」
―幻覚なんかじゃなかった。
ユウ「ちがうね」
―封印したのか? 消したのか?
ユウ「何もかも全部でたらめだ」
―記憶を?
ユウ「俺はAKUMAに殺されたんだろ? 今はいつだ…?」
あの人の後ろ姿。
ユウ「あれから、何年経ってんだよ…?」
トゥイがユウの様子に全く動揺を見せない所を見ると、今までに凍結処分したセカンド達もやっぱ似たような反応してたのかな。
つってもユウはまだ“気が触れる”には至ってな…い、よな。笑い方はこないだのサスケ(NARUTO)よりヤバい雰囲気醸してたけど。
あの人の後ろ姿思い浮かべて「あれから何年」ってのは…「ハナビラが落ちる前に」の約束を気にしてるんだろうか。
ユウ「何しやがった」
アクマに殺される記憶。
アルマも?
胎中室で眠る他の仲間達も?
ユウ「俺たちに何しやがった」
じゃああれは。
あの同調テストに使っていたイノセンスは…。
昔実際に同調していたイノセンスなんだろうなやっぱ。
サーリンズ「始めるぞチャン」
瞬間、ユウの寝ている台に小さな魔法陣が4つ浮かび、電流のような苦痛が襲ってきた。
ユウ「が…っ、っか、お…、ぉ ま ぇ ら 『味方』じゃ…、ないのか、よ…?」
サーリンズ「イノセンスしかないのだ…! この聖戦に勝つ為には」
「『味方』じゃないのか」
同じ陣営の仲間にこの仕打ち。
敵と…、アクマ――いや悪魔と何が違うのか。
まーぶっちゃけおかげで現在相当な戦力になってるけどね、神田。
ノア1人倒してるし。しかもあれは神田がセカンドだったことが大きい勝ち方だった。
あ、いや別に実験を肯定する意味じゃなくてね。
…否定もしないけど。
サーリンズ「お前たちエクソシストでなければ…、世界を救えないんだ…!」
―なんだ、それ。なんだそれ。なんだそれ。
ユウ&アレン「あぁあ あぁあ あ あぁあぁぁああああああああぁ」
一連の記憶を見ていたアレンは、ユウの感情の爆発に引き摺られる。
そのアレンの名を呼んで抱きつき、救ったのはロードだった。
ロード「しっかりしてぇ、我を忘れちゃダメ!神田ユウの思念に飲まれちゃう。自分を思い出して。思い出してアレン。キミはアレン。アレン」
アレン「……、ロ…、ド…?」
我に返るアレン。
ロード「もーー、こんな所でも迷子になんの~?」
これは現実じゃなく神田ユウの記憶だ、既に過去で起こったことだと諭すロード。
ユウはまだ叫び続けている。
過去編の教団がドロッドロなだけに、ロードが敵に見えねぇ。
むしろ、現在フツーに教団にいて任務も忠実にこなしてる神田が謎だ。
“あの人”の存在が鍵なんだろうとは思うけど。
てかこの場面でこの引き摺られっぷりなら、ユウがアルマを斬るシーンなんてどうなるんだろうアレン…。
突然、苦しむユウの姿が消え、暗闇でイノセンスを探すアルマが現れた。
どうやらここはあの同調テストを行っていた実験室らしく、アルマは自らの肉を千切って鴉の拘束術“縛羽”から逃れてきたようだ。
そしてこれはアルマ自身の記憶であり、神田の記憶に感化されてきたらしい。ワイズリーが彼にも視せているからだ。
ロード「目覚め始めた証拠ぉ~~」
それが目的?と問うアレンに、ロードは黙って微笑んだ。
何をどうしたら肉が千切れるんだ(((゜Д゜|||)))
ロードの微笑みを見た後のアレンの顔がなんか変(失礼な。
アルマ「処分なんかさせるもんか。まっててユウ…」
イノセンスの保管場所につながっていると思われる管につかまり、縦穴を下っていくアルマ。だが、探しに来たエドガーに見つかってしまう。
エドガー「戻るんだアルマ。ユウが大事なのはよく分かる!でも!」
アルマ「いやだっ、お前たちなんかに分かるもんか人でなし!」
エドガーの表情を見て思わず黙るが、次の瞬間、管を掴んでいた手を離す。
アルマ「ユウを助ける。イノセンスさえあれば戦えるんだ…」
深い縦穴を落ちていくアルマ。
エドガー「! アルマ…、行かないでくれアルマ!!」
[見つけたのかエドガー!?どこだ!?]
無線の呼び掛けに応える余裕はなかった。
エドガー「アルマ…、ユウ…」
その場に泣き崩れるエドガー。
管がえらくくねくねしてるんだが、一見硬そうなのに一体どういう作りなんだ…。ホースみたいな感じなのか?
“酷いことを言ってしまった”みたいな顔をしてるあたり、アルマはまだ怒りに支配されきってはいないようです。
わかってはいたけど、エドガーは被験体の前で感情を殺せないタイプのようだ(バクは顔も中身も父親似だなたぶん)。
トゥイがバクを研究所に近づけないようにしてたのは、彼がこの研究に向いてない、こういう非道さに耐えられないと思ったからだろうと思うんだけど、エドガーも向いてないよなぁ。非道な行為に手を汚す覚悟はしてたんだろうけど、土壇場で被験体の前で自分の抱えてる感情を晒してしまうようじゃ…。
サーリンズの「イノセンスしか――」もそうだけど、被験者の前では言い訳しちゃいけないし、辛そうな顔も申し訳なさそうな顔も見せちゃいけないんだと思う。自分達の行為がどれだけ残酷で最低最悪の所業かが解っていて、それでも戦いに勝つためにそうすると決めたなら、自分の手をどれだけ汚しても構わないと決めたなら、その覚悟は貫くべきだ。自分が踏み躙っている相手に、内の辛さを見せてはいけない。
…実験と関係ない普段の接し方はどうしたもんかな。
実験以外では普通に人間として接するべきなのか、いっそ普段も鉄仮面被っとくべきなのか。
私が被験体なら正直前者にしてほしいけど、後者のほうがマシだって思う人もかなりいるんだろうな…。
まあ何にせよ、エドガーはここで感情を露にしてはいけなかった…。
…ただ気持ちはわかる。傷つく権利も泣く権利もないとわかってても、痛いものは痛い。
というか、私がこの実験に関わってたら絶対エドガーみたいなスタンスでいると思うんだ…orz
―博士の声が、遠くなっていく。
場面は変わり、イノセンスの安置室。
十数体並ぶイノセンスの中、ある1体がアルマに反応する。
アルマがそのイノセンスに手を伸ばした瞬間、鴉の“炎羽(えんば)”が彼を襲った。
アルマ「イ ノ セ ンス…、ユ…を…、ユ…ウ」
黒焦げになりながらも、動きを止めないアルマ。
「まだ動けるか人形め」
エドガー[まて! 攻撃するな、その子は使徒だぞ]
無線越しにエドガーが制止するが、鴉達は次々と炎羽の札を出す。
「否!」
「奴はイノセンスで我々に手向かうつもりだ」
アルマ「ユ…、ウ、を」
エドガー「攻撃するな鴉!!」
再び炎羽の札に覆われるアルマ。
―炎羽
誰が人形だコラヽ(`Д´)ノ
現在のリンクやらトクサやら見てると、とても同じ“鴉”に見えない;
焦げたアルマが火判で燃えたロードの分身を彷彿とさせる…。
この酷い扱いと相まって、なんかもう「ユウを助ける」という強い一念のみの塊になってしまいそうだ。そうなったらもう他のことなんか全部飛んで、咎落ちレベルで暴走しそう。
アレン「やめろ」
思わず叫び、鴉を制止しようとするアレン。
その時、安置されていたイノセンスに異変が起きる。
アルマ「ユウを、たすける」
光が走った。
通り過ぎた跡には、真っ二つになったイノセンス保管装置、無線ゴーレム、そして鴉達が残された。
呆然とするアレン。
あぁぁ、ついに。
ロード「かわいそうな子。ここで見てしまったんだね」
アルマは、壊れた保管装置の中身を見上げていた。
布でぐるぐるに巻かれ、封印されている人型の何か。
それは、彼らセカンドの本当の肉体。人造使徒の本体。
聖戦のため、非適合者への実らぬ人体実験を繰り返した果てに、教団は適合者の人造化でその数を守ろうとした。
戦闘不能になった適合者の一部――脳を別の器に移植することで、イノセンスの適合権が移行するか実験したのだ。
ロード「それが第二使徒計画だったんだよ」
なんと。
細胞移植とかかと思ってたら、脳だったのか。
それは確かに“本体”という表現が合うな…。
でもってそれだと蘇る記憶も“他人の記憶”とは言い切れないな…うわあ;
てかちょっと待て。
脳を移植?移植先の肉体の脳はどうした。
…廃棄?((( ̄Д ̄|||)
そして使われた肉体は誰のものなんだろう。
やっぱ死んだ適合者の血縁者なのか?
***追記(3月5日Fry)***
そういえば、マリア(クロスが連れてる死体)の脳は無事なんだろうか…(汗)
あーでも未だにイノセンス使えてるんだから無事なのかな?
マリアもセカンド候補だったりしたんだろうか。
そこをクロスが連れだして、上の人も「魔術で彼女のイノセンスも使えてるならまぁいっか」みたいな?
てかアルマは右腕が変形してるけど、寄生型なんだろうか。
現在のアルマは右腕普通に見えたけど、事件後イノセンスは回収したのかな?
そういやスーマンも右腕だったなー…。
*************
その頃、再び戦場に出ていたマリは頭部を負傷し、危篤状態に陥っていた。
[ルベリエ長官より電令。現時点を以って、彼を第二使徒計画の被験体とする]
逃げてーッマリ逃げてーーッ!!(無理だってば
…ああ…あれですか?
「救ってくれた」ってのは、人造人間化から救ってくれたっていうことですか…?
てかいつの間に次の任務に行ったんだ。
前回ユウと会ってからそんなに時間経ってるはずないよな?
ユウの存在を知られたのはまずいから、口封じに戦地へ送られたのか…?
いやそれを言ったらバクだって目撃…ってバクは非戦闘員だし支部長の息子だけど。
あーでもバクが「いつ…次の任務が入るかわからんのだ」って言ってたし、単に戦闘員不足だからか。
で、この場面はユウの記憶でもアルマの記憶でもないはずだけど、「ちなみにその頃」ってことでいいのかな?
セカンドの本体達を見上げるアルマ。
―蓮華の花のようだと云われた。
泣いているエドガー。
―泥の中で
目を見開いたまま動かなくなったユウ。
そっと目を閉じさせるサーリンズ。
―世界を芳しくする
ユウの手を握るトゥイ。
―その生き様が
ユウを囲むサーリンズ、トゥイ、レニー。
涙を流すアルマ。
―でも最期は枯れるじゃないか。
―枯れて泥に沈むじゃないか。
パッと見アルマのモノローグみたいになってるけど、たぶんこれユウだよね。
モノローグというか、BLEACHでいう単行本の巻頭ポエムみたいな感じで。
これから起こることを想像すると遣る瀬無い。
アルマはこれからユウを助けに行くのだろう。
封印されたユウを見れば、もう躊躇などないだろう。
サーリンズ達も、エドガーも、他の研究員達も、おそらくは鴉と同じ道を辿る。
彼らのしたことを考えればそれが報いなのだろう。
ただ正直彼らも嫌いじゃないので少々↓orz↓↓
あれ?ちょっと待て。レニーはこっからどうやって生き残ったんだ。
土壇場でユウが目覚めてなんとかなったのか?
というかあの状態からアルマが正気でいられるとも思えないんだが、ユウ巻き込まずに済むんだろうか。封印された状態で致命傷負った場合、自動回復は有効なのか…?
あと、胎中室の仲間を殺ったのは誰だ。
“セカンド”の現実を知ったアルマが、「自分達と同じ目にあわせるぐらいなら」と潰したのか?それとも、似たような理由でユウが?
てかユウの封印はどうやって解けたんだろう。
アルマが装置を壊したから解けたのか、それともあそこにいた誰かが咄嗟に解いたのか。
アルマが凄い顔。
何がどうなってユウと殺し合いになるんだろうなぁ…。
正気を保てなくなって、見かねたユウが終わらせてやろうとするとか?
それか、「全部壊してやるあははははは」状態なアルマに殺されそうになって、「あの人に会うまでは死ぬわけにはいかない!」と剣を取ったとか。
あ、でもよく考えたらイノセンスどっから持ってきたんだ?
①混乱の最中、ユウも保管室へ
②ユウの精神に反応してイノセンスが飛んできた
③アルマがユウの分も連れてきた
④実は今回アルマに反応したイノセンスが六幻
てか、現在のアルマが完全に目覚めたらどうなるんだろ。
彼の教団への感情は推して知るべし。
怒りのノアの転生先がアルマ、なんてのもあり得る。
そうなったら神田はどうするんだろう。
「おぬしらは自らつくった悪魔に抹殺される」
「AKUMA」は亡き人の魂がアクマの骨組みに入り、アクマの骨組みが魂を呼んだ人を殺してその皮を被る。
アルマ達「セカンド」は戦闘不能となった人の脳が別の人間に移植される。
どちらも、その体を動かしている者は本来その体の主ではない。
「自らつくった悪魔」とは、こういうことだったのだろうか。
ああ、次回悲惨だろうな…。
てか、見てるアレンも大丈夫だろうか…。
―蓮華の花のようだと云われた。
―泥の中で咲き、世界を芳しくするその生き様が
―まるでエクソシストの相(さが)を顕わしているようで愛しいと、あの人は云った。
サーリンズ「装置と点滴をはずせ」
目を覚ましたユウ。
寝かされていた台の周囲には、大きな魔法陣のようなものが描かれている。
―ああ、そっか…。そーゆうことだったのか。
「云われた」ってことは、あの人自身はエクソシストじゃないのか…?
いや、でも「まるで私たちみたいだね」とセットの台詞ならあの人もやっぱエクソシスト…うーんまだわかんないや。
魔法陣はやっぱ例の凍結の準備でしょうか。
ここでもレニーが手伝ってるけど、こういうのもやるってことは、やっぱ計画の中核に関わってたんだなぁ…
トゥイ「……そうか、なら説得は伯父上に任せよう。いや今まで通りこの区域は封神で支部と遮断していてくれ。バクが近づいても絶対開けるな」
トゥイの声に、横たわったままそちらを見るユウ。
彼女は誰かと通信しているようだった。
やっぱバクには実験のこと隠してたのか…。いやそれとも、隠しはしないまでも関わらないようにさせてたのか?
バクには耐えられる類のものじゃないと思ったからかな。
うん確かにバク向きじゃなさそうだ…。
実験から遠ざけられ、関わっていなかったバク。直接研究に携わっていたレニー。
現在の立場の違いはここにも起因してそうだ。
…で、やっぱチャン夫婦=バクの両親確定?
「叔父上」ってズゥ爺だったりする?
………そういやズゥ爺って何歳だろう…
ところで説得って何の説得だろ。
ユウの封印の許可を得る説得?
セカンド計画自体をやめる説得?…いやそれは違うか。
全く別件の説得だったり…それも違うな。
***追記(3月5日Fry)***
実験のことを嗅ぎまわろうとするバクの説得ってパターンもあり?
それかバクを研究員に加えようとする上の人間の説得とか…
*************
トゥイ「ああ…何も変わらん。見張りだけ頼む。板挟みにしてすまないなフォー」
聞き覚えのある名に目を見開くユウ。「フォー」は、以前に泣いていたアルマを慰めたという精霊の名だった。
ユウ「は…、はははは…っ。ははははははははは、あはははははははははは」
フォーって見張り役だったのか…。
セカンド達の逃亡防止?それとも、一般の支部員達がラボに来るのを防ぐため?
どっちにしても、アルマの話思い出したユウから見ると…;
過去編で無邪気に笑うシーンが何回か出てきたけど、この笑いはキッツイなぁ…。
ユウ「あははははははは」
トゥイ「ユウ、これからお前に術をかける。少し苦しいだろうがすぐ終わる。二度と目覚めることのない眠りだ」
笑うのをやめ、凄まじい形相でトゥイを睨むユウ。
ユウ「騙してたな? 第二使徒計画? 人造使徒? ちがう」
―幻覚なんかじゃなかった。
ユウ「ちがうね」
―封印したのか? 消したのか?
ユウ「何もかも全部でたらめだ」
―記憶を?
ユウ「俺はAKUMAに殺されたんだろ? 今はいつだ…?」
あの人の後ろ姿。
ユウ「あれから、何年経ってんだよ…?」
トゥイがユウの様子に全く動揺を見せない所を見ると、今までに凍結処分したセカンド達もやっぱ似たような反応してたのかな。
つってもユウはまだ“気が触れる”には至ってな…い、よな。笑い方はこないだのサスケ(NARUTO)よりヤバい雰囲気醸してたけど。
あの人の後ろ姿思い浮かべて「あれから何年」ってのは…「ハナビラが落ちる前に」の約束を気にしてるんだろうか。
ユウ「何しやがった」
アクマに殺される記憶。
アルマも?
胎中室で眠る他の仲間達も?
ユウ「俺たちに何しやがった」
じゃああれは。
あの同調テストに使っていたイノセンスは…。
昔実際に同調していたイノセンスなんだろうなやっぱ。
サーリンズ「始めるぞチャン」
瞬間、ユウの寝ている台に小さな魔法陣が4つ浮かび、電流のような苦痛が襲ってきた。
ユウ「が…っ、っか、お…、ぉ ま ぇ ら 『味方』じゃ…、ないのか、よ…?」
サーリンズ「イノセンスしかないのだ…! この聖戦に勝つ為には」
「『味方』じゃないのか」
同じ陣営の仲間にこの仕打ち。
敵と…、アクマ――いや悪魔と何が違うのか。
まーぶっちゃけおかげで現在相当な戦力になってるけどね、神田。
ノア1人倒してるし。しかもあれは神田がセカンドだったことが大きい勝ち方だった。
あ、いや別に実験を肯定する意味じゃなくてね。
…否定もしないけど。
サーリンズ「お前たちエクソシストでなければ…、世界を救えないんだ…!」
―なんだ、それ。なんだそれ。なんだそれ。
ユウ&アレン「あぁあ あぁあ あ あぁあぁぁああああああああぁ」
一連の記憶を見ていたアレンは、ユウの感情の爆発に引き摺られる。
そのアレンの名を呼んで抱きつき、救ったのはロードだった。
ロード「しっかりしてぇ、我を忘れちゃダメ!神田ユウの思念に飲まれちゃう。自分を思い出して。思い出してアレン。キミはアレン。アレン」
アレン「……、ロ…、ド…?」
我に返るアレン。
ロード「もーー、こんな所でも迷子になんの~?」
これは現実じゃなく神田ユウの記憶だ、既に過去で起こったことだと諭すロード。
ユウはまだ叫び続けている。
過去編の教団がドロッドロなだけに、ロードが敵に見えねぇ。
むしろ、現在フツーに教団にいて任務も忠実にこなしてる神田が謎だ。
“あの人”の存在が鍵なんだろうとは思うけど。
てかこの場面でこの引き摺られっぷりなら、ユウがアルマを斬るシーンなんてどうなるんだろうアレン…。
突然、苦しむユウの姿が消え、暗闇でイノセンスを探すアルマが現れた。
どうやらここはあの同調テストを行っていた実験室らしく、アルマは自らの肉を千切って鴉の拘束術“縛羽”から逃れてきたようだ。
そしてこれはアルマ自身の記憶であり、神田の記憶に感化されてきたらしい。ワイズリーが彼にも視せているからだ。
ロード「目覚め始めた証拠ぉ~~」
それが目的?と問うアレンに、ロードは黙って微笑んだ。
何をどうしたら肉が千切れるんだ(((゜Д゜|||)))
アルマ「処分なんかさせるもんか。まっててユウ…」
イノセンスの保管場所につながっていると思われる管につかまり、縦穴を下っていくアルマ。だが、探しに来たエドガーに見つかってしまう。
エドガー「戻るんだアルマ。ユウが大事なのはよく分かる!でも!」
アルマ「いやだっ、お前たちなんかに分かるもんか人でなし!」
エドガーの表情を見て思わず黙るが、次の瞬間、管を掴んでいた手を離す。
アルマ「ユウを助ける。イノセンスさえあれば戦えるんだ…」
深い縦穴を落ちていくアルマ。
エドガー「! アルマ…、行かないでくれアルマ!!」
[見つけたのかエドガー!?どこだ!?]
無線の呼び掛けに応える余裕はなかった。
エドガー「アルマ…、ユウ…」
その場に泣き崩れるエドガー。
管がえらくくねくねしてるんだが、一見硬そうなのに一体どういう作りなんだ…。ホースみたいな感じなのか?
“酷いことを言ってしまった”みたいな顔をしてるあたり、アルマはまだ怒りに支配されきってはいないようです。
わかってはいたけど、エドガーは被験体の前で感情を殺せないタイプのようだ(バクは顔も中身も父親似だなたぶん)。
トゥイがバクを研究所に近づけないようにしてたのは、彼がこの研究に向いてない、こういう非道さに耐えられないと思ったからだろうと思うんだけど、エドガーも向いてないよなぁ。非道な行為に手を汚す覚悟はしてたんだろうけど、土壇場で被験体の前で自分の抱えてる感情を晒してしまうようじゃ…。
サーリンズの「イノセンスしか――」もそうだけど、被験者の前では言い訳しちゃいけないし、辛そうな顔も申し訳なさそうな顔も見せちゃいけないんだと思う。自分達の行為がどれだけ残酷で最低最悪の所業かが解っていて、それでも戦いに勝つためにそうすると決めたなら、自分の手をどれだけ汚しても構わないと決めたなら、その覚悟は貫くべきだ。自分が踏み躙っている相手に、内の辛さを見せてはいけない。
…実験と関係ない普段の接し方はどうしたもんかな。
実験以外では普通に人間として接するべきなのか、いっそ普段も鉄仮面被っとくべきなのか。
私が被験体なら正直前者にしてほしいけど、後者のほうがマシだって思う人もかなりいるんだろうな…。
まあ何にせよ、エドガーはここで感情を露にしてはいけなかった…。
…ただ気持ちはわかる。傷つく権利も泣く権利もないとわかってても、痛いものは痛い。
というか、私がこの実験に関わってたら絶対エドガーみたいなスタンスでいると思うんだ…orz
―博士の声が、遠くなっていく。
場面は変わり、イノセンスの安置室。
十数体並ぶイノセンスの中、ある1体がアルマに反応する。
アルマがそのイノセンスに手を伸ばした瞬間、鴉の“炎羽(えんば)”が彼を襲った。
アルマ「イ ノ セ ンス…、ユ…を…、ユ…ウ」
黒焦げになりながらも、動きを止めないアルマ。
「まだ動けるか人形め」
エドガー[まて! 攻撃するな、その子は使徒だぞ]
無線越しにエドガーが制止するが、鴉達は次々と炎羽の札を出す。
「否!」
「奴はイノセンスで我々に手向かうつもりだ」
アルマ「ユ…、ウ、を」
エドガー「攻撃するな鴉!!」
再び炎羽の札に覆われるアルマ。
―炎羽
誰が人形だコラヽ(`Д´)ノ
現在のリンクやらトクサやら見てると、とても同じ“鴉”に見えない;
焦げたアルマが火判で燃えたロードの分身を彷彿とさせる…。
この酷い扱いと相まって、なんかもう「ユウを助ける」という強い一念のみの塊になってしまいそうだ。そうなったらもう他のことなんか全部飛んで、咎落ちレベルで暴走しそう。
アレン「やめろ」
思わず叫び、鴉を制止しようとするアレン。
その時、安置されていたイノセンスに異変が起きる。
アルマ「ユウを、たすける」
光が走った。
通り過ぎた跡には、真っ二つになったイノセンス保管装置、無線ゴーレム、そして鴉達が残された。
呆然とするアレン。
あぁぁ、ついに。
ロード「かわいそうな子。ここで見てしまったんだね」
アルマは、壊れた保管装置の中身を見上げていた。
布でぐるぐるに巻かれ、封印されている人型の何か。
それは、彼らセカンドの本当の肉体。人造使徒の本体。
聖戦のため、非適合者への実らぬ人体実験を繰り返した果てに、教団は適合者の人造化でその数を守ろうとした。
戦闘不能になった適合者の一部――脳を別の器に移植することで、イノセンスの適合権が移行するか実験したのだ。
ロード「それが第二使徒計画だったんだよ」
なんと。
細胞移植とかかと思ってたら、脳だったのか。
それは確かに“本体”という表現が合うな…。
でもってそれだと蘇る記憶も“他人の記憶”とは言い切れないな…うわあ;
てかちょっと待て。
脳を移植?移植先の肉体の脳はどうした。
…廃棄?((( ̄Д ̄|||)
そして使われた肉体は誰のものなんだろう。
やっぱ死んだ適合者の血縁者なのか?
***追記(3月5日Fry)***
そういえば、マリア(クロスが連れてる死体)の脳は無事なんだろうか…(汗)
あーでも未だにイノセンス使えてるんだから無事なのかな?
マリアもセカンド候補だったりしたんだろうか。
そこをクロスが連れだして、上の人も「魔術で彼女のイノセンスも使えてるならまぁいっか」みたいな?
てかアルマは右腕が変形してるけど、寄生型なんだろうか。
現在のアルマは右腕普通に見えたけど、事件後イノセンスは回収したのかな?
そういやスーマンも右腕だったなー…。
*************
その頃、再び戦場に出ていたマリは頭部を負傷し、危篤状態に陥っていた。
[ルベリエ長官より電令。現時点を以って、彼を第二使徒計画の被験体とする]
逃げてーッマリ逃げてーーッ!!(無理だってば
…ああ…あれですか?
「救ってくれた」ってのは、人造人間化から救ってくれたっていうことですか…?
てかいつの間に次の任務に行ったんだ。
前回ユウと会ってからそんなに時間経ってるはずないよな?
ユウの存在を知られたのはまずいから、口封じに戦地へ送られたのか…?
いやそれを言ったらバクだって目撃…ってバクは非戦闘員だし支部長の息子だけど。
あーでもバクが「いつ…次の任務が入るかわからんのだ」って言ってたし、単に戦闘員不足だからか。
で、この場面はユウの記憶でもアルマの記憶でもないはずだけど、「ちなみにその頃」ってことでいいのかな?
セカンドの本体達を見上げるアルマ。
―蓮華の花のようだと云われた。
泣いているエドガー。
―泥の中で
目を見開いたまま動かなくなったユウ。
そっと目を閉じさせるサーリンズ。
―世界を芳しくする
ユウの手を握るトゥイ。
―その生き様が
ユウを囲むサーリンズ、トゥイ、レニー。
涙を流すアルマ。
―でも最期は枯れるじゃないか。
―枯れて泥に沈むじゃないか。
パッと見アルマのモノローグみたいになってるけど、たぶんこれユウだよね。
モノローグというか、BLEACHでいう単行本の巻頭ポエムみたいな感じで。
これから起こることを想像すると遣る瀬無い。
アルマはこれからユウを助けに行くのだろう。
封印されたユウを見れば、もう躊躇などないだろう。
サーリンズ達も、エドガーも、他の研究員達も、おそらくは鴉と同じ道を辿る。
彼らのしたことを考えればそれが報いなのだろう。
ただ正直彼らも嫌いじゃないので少々↓orz↓↓
あれ?ちょっと待て。レニーはこっからどうやって生き残ったんだ。
土壇場でユウが目覚めてなんとかなったのか?
というかあの状態からアルマが正気でいられるとも思えないんだが、ユウ巻き込まずに済むんだろうか。封印された状態で致命傷負った場合、自動回復は有効なのか…?
あと、胎中室の仲間を殺ったのは誰だ。
“セカンド”の現実を知ったアルマが、「自分達と同じ目にあわせるぐらいなら」と潰したのか?それとも、似たような理由でユウが?
てかユウの封印はどうやって解けたんだろう。
アルマが装置を壊したから解けたのか、それともあそこにいた誰かが咄嗟に解いたのか。
アルマが凄い顔。
何がどうなってユウと殺し合いになるんだろうなぁ…。
正気を保てなくなって、見かねたユウが終わらせてやろうとするとか?
それか、「全部壊してやるあははははは」状態なアルマに殺されそうになって、「あの人に会うまでは死ぬわけにはいかない!」と剣を取ったとか。
あ、でもよく考えたらイノセンスどっから持ってきたんだ?
①混乱の最中、ユウも保管室へ
②ユウの精神に反応してイノセンスが飛んできた
③アルマがユウの分も連れてきた
④実は今回アルマに反応したイノセンスが六幻
てか、現在のアルマが完全に目覚めたらどうなるんだろ。
彼の教団への感情は推して知るべし。
怒りのノアの転生先がアルマ、なんてのもあり得る。
そうなったら神田はどうするんだろう。
「おぬしらは自らつくった悪魔に抹殺される」
「AKUMA」は亡き人の魂がアクマの骨組みに入り、アクマの骨組みが魂を呼んだ人を殺してその皮を被る。
アルマ達「セカンド」は戦闘不能となった人の脳が別の人間に移植される。
どちらも、その体を動かしている者は本来その体の主ではない。
「自らつくった悪魔」とは、こういうことだったのだろうか。
ああ、次回悲惨だろうな…。
てか、見てるアレンも大丈夫だろうか…。
神田過去編……読んでて辛いですね(つДT)
蓮華の花のようだと云われた/泥の中で咲き、世界を芳しくするその生き様が/まるでエクソシストの相(さが)を顕わしているようで愛しいと/あの人は云った
とゆーモノローグで結構胸に来てしまいました…(つへ`)
だって神田さんが…だって神田さんもあんなかっこいい位にストイックだけど、絶対彼なりに戦って傷ついてるのに、あれってないです……(泣
なんかよく解りませんけど、なんか酷い……
しかもそれを神田が胸に止めてるのがもっと酷い……(号泣
………酷いっていうか重い?
あとでも最期は枯れるじゃないか/枯れて泥に沈むじゃないか
というやつに至っては泣いてしまいました(恥
何か神田さんがもう伯爵側に対する兵器としてしか生きる事のできない自分に対して見限りを感じているというか、虚しさが込み上げているというか、…えーい判らん、とにかくもう辛すぎます!!(号泣
神田さんなんて当時だって9歳だし今だってたかだか18(もう19かな?)(どっちにしろ僕13なんで僕よりは上ですけど)なのに!こんな子供が辛すぎます!!
そりゃ僕だって受験したくないとか女子校行きたくないとか思ってたり、親と半決別状態になったりして存在意義疑った事ありますけどそんなのの比じゃないです!!わーん!
あ めちゃ長くなってすみません。(しかもモノローグだけ)
星野先生、ご無理をなさらないで下さいね……(汗
神田過去編重いですよね…
外見が9歳(中身は何歳としたものか…)と幼いだけに、残酷さが際立ちます。
蓮華の花のモノローグなんかも、当時の心理状態がすごく反映されてるというか。
今の神田は「蓮華の花のよう」についてはどんなふうに考えてるんでしょうね。
今の神田はどうも「枯れて泥に沈むじゃないか」みたいな考え方をするタイプには見えないので…
アルマが目覚めた時、お互いが再会に何を思うのか…。
救いがあるといいのですが。
星野先生の体調は気になりますよね…SQ移籍直後に総集編やら単行本やらイラスト集やら立て続けにあって、体力大丈夫なんでしょうか(汗)
週刊の頃ほどハードではないかもしれませんが;
とりあえず健康祈願( ̄人 ̄;)