D.gray-man第205夜「My home」

Dグレ205夜感想、ネタバレ注意！







人気投票の結果が出てましたね。
順位はさもありなんとして…リナリー、ラビ、ミランダ、誰だアンタらｗ

（それより、ミランダの服を見て一瞬ドアホな誤解をした私の目は大丈夫だろうか…）



本部の建物から飛び立ち、アレンを探すリナリー。


リナリー「これはノアの罠よ。あの人は…、私たちを裏切ったりなんてしない…ッ。アレンくん！！！」

―いかないでアレンくん！！！



「あの人」呼びが地味に意外だった(笑)
1巻の時点だったらたぶん「あの子」だっただろうなｗ



本部内にノアが侵入し、投獄されていたアレンと共に逃走―。
エクソシスト及び鴉ら実働部隊は皆追撃に駆り出され、教団内は騒然としていた。
指揮を執るのは、室長たるコムイだ。


コムイ「本合同作戦は、アレン・ウォーカーの捕縛を最優先とする。他のノアはいい。目標を見つけ次第、連携して結界で包囲しろ。絶対にこの島から出すな！！」


アレンと親しかった科学班第一班も混乱していた。


「くそっ、あいつとうとう教団に愛想が尽きたんだ！」
ジジ「アレンはそんな奴じゃねぇよ！」
「じゃあなんでノアと逃げるんだよ」
ジジ「うぐっ」


ジジもアレン脱獄の目撃者の1人だ。
どうしてこうなるんだ、と涙を流すジョニー。



ああ、やっぱコムイが指揮することになるよな…室長だもんな…。

科学班の誰か(たぶん一番奥で拳握りしめてる人)の反応が「裏切ったんだ！」じゃなくて「愛想が尽きたんだ！」なあたりがなんともはや…。



ルベリエ『リンク！！ハワード・リンク監査官！どこにいるのかね、応答したまえリンク監査官！！リンク監査官！！！』


床に落ちた通信機から聞こえるルベリエの声。
それを聞いていたのはリンクではなく、右手を血に染めた枢機卿―アポクリフォスだった。


アポ「実に扱いづらい部下だよルベリエ……。時間がない、アレンを助けに行かないと」



改めて記憶消去するだけだと思ってたら甘かった。
リンク…。

てか“扱いづらい部下”ってアポ視点でのルベリエのことか？
それとも「君(ルベリエ)の部下(リンク)は扱いづらいよ」ってことか？
やっぱ後者かなぁ、今邪魔されたばっかだし。



ジェリーからリンクがアレンの牢に行ったことを聞き、牢に駆けつけたルベリエ。だがそこには、腹を貫かれて倒れているリンクの姿があった。
まだ辛うじて息があることを知ると、ルベリエはいきなり独房の戸を閉め、自分とズゥとリンク以外の者を締め出した。


ルベリエ「ここにはハワード・リンクの死体しかない、そう報告して直ちにここを封鎖しなさい。さっさと動く！！！」



リンク、死んだことになりました。
ルベリエは何かを察し、リンクを匿おうとしているようです。



レニー「長官……、……現れたのでしょうか！？アレが…」


声を潜めて格子越しに問うレニー。
ルベリエは「おそらく」と肯定し、気をつけるよう警告した。


バク「レニー…？」



「アレ」ってアポクリフォスのことかい？
ルベリエとレニー、奴のこと知ってたのか。
でもってこの様子だと、奴の出現は危険でもあると認識してる？



ズゥ「マルコム、おまえ何を企んでいる」


ルベリエの様子にただならぬものを感じ、問いかけるズゥ。


ズゥ「もそもあの第三使徒計画からしてどうもおかしい。戦力増強は建前で、本当の狙いは別にあったのではないか…？お前は一体、どれだけの若者を犠牲に…」
ルベリエ「ズゥ老師」


突然土下座するルベリエ。
驚くズゥに彼は、癒闇蛇(アトゥーダ)でリンクを救うよう請うた。


ルベリエ「勝手は重々承知の上です。あなたにも危険が及ぶかもしれない。ですがどうか！彼を助け匿ってほしい。アレン・ウォーカーを………『14番目』を助ける為に、私にはリンクが必要なのです！！」
ズゥ「マルコム……、おまえまさか……ッ」



(゜Д゜)
「『14番目』を助けるために」？
長官、まさかの“14番目の意志を継ぐ者”ですか？

14番目を助けるためにリンクが必要って何だろう。
普通に考えたら、ここで起きたことを知るためかな…。
まさか、14番目メモリーをアレンからリンクに移し替えるとか…ってんなわきゃないか。
ルベリエは何をどこまで知ってるんだろう。

てか「関わってはいけないことに関わってしまった故の危険」より、「アトゥーダの使用による消耗」のほうがズゥ爺には危険な気がする。北米支部でアレンの足治してガリガリに痩けてからまだ数日ぐらい…だよね？

あと、第三使徒計画の動機「戦力増強」が本当に建前だったとしたら、本当の理由は何なのか。
伯爵が以前「(卵を解析されて)アクマが進化することの意味を知られてはいけない」みたいなことを言ってたけど…。それが関係あるんだろうか？
進化の謎を解析するために半アクマを造り出したとか？
…んー…やっぱもっと違う理由かな…何かの陽動？うーん…。



一方、森に身を隠していたアレン達。
アレンを庇ってアポクリフォスの拳をまともに食らったロードは、未だ目を覚まさない。自分やラビのイノセンスは彼女に全く効かなかったため、困惑するアレン。
ティキにも理由は解らないが、ダメージがノアメモリーにまで浸透しているのかも知れないという。


ティキ「どうやらアポクリフォスはおまえらのイノセンスよりはるかに別格らしい。ロードの扉は使えねぇな、くそ…」


本部の建物が小さく見える。


アレン「リンク…ッ」



ロードの状態は思ったより深刻なようです。

アレンがリンクを心配してる。
そりゃそうだわな…。アポクリフォスは自尊心を傷つけられると豹変して攻撃してくるタイプのようだし、自分が気絶させておいたはずのリンクにアレンを逃がされたとあっては、何をするかわからない。



ティキ「アポクリフォスの情報は掴んだし、一旦退くか。千年公がこの状況に気づいてくれりゃ、島の目立つ所に方舟を開けてくれるだろ」


この島は大小2つの島が連なったような形をしており、大きい島には市街地、小さい島には教団本部の建物がある。アレン達が今いるのは、市街地のある方の島だ。

ロードをアレンに預け、同行前提で話すティキ。
教団を離脱する意志がないアレンは猛反発する。


アレン「逃げたきゃふたりで逃げろ。僕とティムは教団に…ッ」


その時、アレンの左腕が勝手に暴れだした。
慌ててロードを引き離すティキ。



アポ（アレン、そこか…、そこにいるんだね）
アレン「アポクリフォス…！」



市街地が意外と近くにあって驚いた。とはいえほぼ別の島（無限大のマーク∞みたいな形）だし、大小どちらの島も半分ぐらい森だから視覚的にもある程度遮断されてそうだし、教団の機密も市街地の安全も一応大丈夫…かな？

アレンは逃げるつもりなし。
まあそりゃそうか。あくまでアポクリフォスから逃げた(というかリンクが逃がした)だけであって、教団を離脱しようとした訳じゃないからなぁ。
でも預けられたロードは素直に抱っこしてるアレンｗｗ


てかアポクリフォス怖ぇ(((￣∀￣|||)



アレンを探すアポクリフォスに神ノ道化が応えたのだと察したティキは、アレンの左腕を斬り落とそうとする。
だが、アレンはイノセンスを発動してそれを避けた。教団から追われる身となった今イノセンスまで失えば、彼はエクソシストでいられなくなる。


ティキ「まだそんなものに縋る気か？」
アレン「……近づくなッ」
ティキ「バカかおまえ？」


鋭い目で睨むティキ。


ティキ「アポクリフォス――アレが清純な神の結晶にみえたか？あの化け物が」
アレン「おまえ達ノアだってたいして変わらないじゃないか。しかもAKUMAを従えて人を殺しまくってる分はるかにタチが悪い」

ティキ「あんさんがそれ云いますかぁ」


アレンの反論は、あっさり封じられた。

お前がそれを言うか―そのタチの悪い「ノアメモリー」と神の結晶「イノセンス」…ふたつの化け物を身に宿し、挙句人の姿をしたイノセンスに吸収されそうになっているお前が――


ティキ「自分がなんなのか知らず弁えもしない。ただ周りに混乱と争いをバラまいてる。


おまえこそ一番タチが悪いんじゃないのか、アレン・ウォーカー」


顔を歪めるアレン。
アポクリフォスに殺された(かも知れない)師クロス、自分を逃がしたために今身を危うくしているであろうリンク、そして他の仲間達の顔が浮かぶ。


アレン「……ッ」



ティキに腕を落とされる…スーマン編再び？
あの時は奇跡的にイノセンスもアレンも助かり、最終的にパワーアップもできたけど…次にどうなるかはわからない。今度こそ永遠に失うかも知れない。
……てかイノセンス云々以前に、自分の腕いきなり斬り落とされそうになったらそりゃ誰でも飛び退くわな。


ティキが珍しく大真面目な顔で説教(？)してる。
ノアメモリーとイノセンスだけじゃないっすよーアクマの呪いもかかってますよー。
あれそういやイノセンスがふさいでくれた心臓の穴は今どうなってるんだろ？
…ってそれはともかく…これは痛いな。
ついさっき「(14番目関連諸々)知れば何かを変えることができるんじゃないか」って思い始めたところだっただけに、「自分がなんなのか知らず～」の指摘は痛い。
そろそろ宿題やらなきゃとか思ってたところに親が来て「あんたはまた宿題もしないでゴロゴロして…」とか言われるみたいな。（例えがしょぼい；



どこかで立て続けに爆発が起きた。
戦闘中の追撃部隊の通信が飛び交っている。
鴉の小隊が吸い込まれて消えたらしい。


クロウリー『マリ！まだアレンの音はひろえないであるかッ。ぐあッ』
マリ「変なノイズが邪魔して…。誰かが結界をはってる」
ミランダ「そんな…っ」


あちこちで爆発が起き、進路を塞がれる隊が続出する。


ソカロ「オイどうなってる！そこら中に炎羽の札が張り巡らされてるじゃねェか！！」

コムイ「まさか、サードか…！？」



クロウリーとティモシーの前には、フードを被ったテワクが現れた。左腕を発動させ、右手で印を結んでいる。


クロウリー「……なるほどな。完全にAKUMAに成り下がったわけか！」



クロちゃん、心配だろうなぁ。
初めてできた仲間が1人は行方不明、1人は今や捕縛対象。
何があったのか知りたくても、本人がどこにいるかわからない。

…逆にいえば、アレン本人から事情を聞けない分「敵に回ったとは限らない」と思うこともできる。
でもそこへ現れたテワクは戦闘態勢。
ああ、お前は敵に回ったのだな。
最早本当のアクマになってしまったのだな。
…って、発動モードクロちゃんはそんな感傷的な意味では言わないかｗ



木々の間に、アポクリフォスの姿が見えた。逆光で顔は見えないが、眼鏡だけが不気味に光っている。

追いつかれたことを察知したティキは舌打ちし、アレンに向き直る。


ティキ「少年、本当にエクソシストを貫きたいってんなら戻るな。自分のなかの化け物と白黒つけに行け。今の少年とじゃポーカーしてもつまんなそうだしな」


そう告げて去った。



アポクリフォスと戦いに行ったと思われます。
しかも最後に何やら親身な感じの台詞をのこしていきました。
何この死亡フラグ。



ロード、ティムと共に取り残されたアレン。
ロードは未だ目覚めない。


アレン「混乱と争いをバラまいてる……」


騒ぐ左腕を抑えながら呟くアレン。


―僕が、はっきりしてないから
アレン「は…、その通りだ……」


顔を歪め、月を見上げるアレン。


「“立ち止まるな、歩き続けろ”」


予想外の声で、予想外の台詞が聞こえてきた。
振り返ると、ロードが目を覚ましている。


ロード「ネアがマナに遺したことば…」
アレン「ロード、キミ…！？」


意識は取り戻したが、ぐったりとしてティムに寄りかかったままだ。


ロード「ネアは、マナの為に戦ったんだ…。ナイショ、だけど、ね……」
アレン「！！　ロード！？」


涙を浮かべて力なく微笑んだまま、ロードはスゥ…と消えてしまった。
思わず伸ばしてしまった手を握り締め、立ち上がるアレン。



………

……………


同一人物説に光が…！

「マナの為」は千年伯爵という役目からマナを解放する為、とか。
もしそうだったらロードが「ナイショ」にする理由もわかるし。

新本部引越し前夜のクロスの台詞や小説第三弾のあれこれも、マナを殺さずに伯爵メモリーの切り離しに成功したとかだったらあり得なくもない。

…まあ…素直に考えるなら、一般人の兄を守るためか傍にいるためとかなんだろうけど…、でも前より同一人物の可能性高くなった気がする。


「立ち止まるな、歩き続けろ」
懐かしい台詞来た…！
そうか、元はネアの言葉だったのか。
確かにマナの口調とはちょっと違……あ、いやマナもアクマ化した時やアレンの左眼が復活した時は敬語じゃなかったんだっけ。
そういや188夜の「千年伯爵は止まらナイ」「何があろうと立ち止まることは許されないノデス」でこの台詞連想したっけなぁ…。


ロードが消えた。
方舟で燃え尽きた時とは随分雰囲気が違うけど…どうなったんだろう。
これが本体で死んだのか、それとも分身だけど本体にも影響が出てて分身を保てなくなったのか。



アレン「ティム、おまえ、小っちゃくなれないかな？」


言った途端、ティムはあっさり小さくなった。
驚くアレン。


アレン「……は。おまえってホント変なやつだな」


ティムが元に戻ったぁぁーヾ(*´∀｀*)ノ



方舟の扉を開くアレン。

方舟に助けてもらうのは、これが最後。
これからはノアからも、教団からも――



その時、リナリーが追いついてきた。


アレン「リナリー」
リナリー「どこ行くの…？ゲート勝手に出したら怒られちゃうよ…？」
アレン「うん。そだね」


微笑むアレン。
その表情を見て、もう止められないのだと直感したリナリー。
それでも言わずにはいられない。


リナリー「……どうして？行ったら私たち戦わなくちゃならなくなるんだよ！！！」
アレン「そだね。大丈夫、思いっきり蹴飛ばしていいよ」
リナリー「ふざけないで………ッ」
アレン「リナリー」
リナリー「！！」


リナリーを右手で抱きしめるアレン。
左はまだ暴れている。


アレン「何があっても僕はエクソシストだ。進む道は違っても、それは変わらないから」


ポロポロと涙を零すリナリー。


アレン「リナリーやみんなのいる教団が大好きだよ。僕のホーム。これからもずっと」


笑顔のまま扉の向こうに消えたアレン。

そして扉は崩壊した。



リナリー「アレンくん……ッ」



「ノアからも、教団からも」
神田とアルマを送った後の台詞を彷彿とさせるこの台詞。
アレンが開いたゲートである以上、行き先は伯爵のもとではない。
さてアレンはどこへ行こうとしているのか。
①マテール
　神田とアルマのことはそっとしておいてやりたいだろうから、これはたぶんない。
　…場所自体は一時避難には適してるけども。
②中央庁に保護されてる老人のところ
　これもない…だろうな。
　アレンはこの人の存在自体知らないかも知れないし、知ってたとしても中央庁に行ったことがなかったら方舟は繋げない。もし行ったことがあったとしても、今このタイミングで中央庁に乗り込んだらどうなるかわかったもんじゃない。
③日本
　ネアが旧方舟を固定した場所。
　そのためついこの間まで伯爵の本拠地だった、アクマだらけの国。
　そしてアレンが「行きたくなかった」国。
　ネアとマナのことを調べようと思ったら、ここを連想してもおかしくないと思う。
④その他クロスかマナの縁の地
⑤サーカスに拾われた場所
　出生の秘密とか解るかもしれんし。
　…場所憶えてたら、だけどね。
⑥方舟探検
　ノア関連資料ありそうだし。
　でも「方舟に助けてもらうのはこれが最後」とか言ってるからやっぱ移動に1度使うだけかな？教団に置いていくつもりってことだよね、たぶん…。


んー、やっぱどこ行くのか予想つかない…。③…かなぁ…。

てかよく考えたら方舟内で教団の人間と鉢合わせする危険性ないか、これ…。
自分が移動する間だけ他の扉塞いでるのかな？


にしてもこれで、10代のメインキャラ全員見事にバラバラになったな。
アレン…教団から追われる身
リナリー…教団残留
神田…マテールにて生死不明
ラビ…ノアに拉致られてポワズ寄生中

…ラビとチャオジーの容態はどうなんでしょ。
あと、ブックマンの記録による14番目関連話も気になる。まだかなぁ…。



ところでアレンへ。
リナリーに思いっきり蹴飛ばされたらお花畑まで飛んでいきそうな気がします。