D.Gray-man 第213夜「A.Wをたずねて・秘める者」 感想

センターカラー。
アレンとティム、そしてリンクとアトゥーダ。
アトゥーダが出ている意味は、彼らの傷を癒したからというだけではなく…。

Dグレ213夜感想です。ネタバレ注意！







3ヶ月前――

アレンを独房から逃したリンク。
彼は自分の体を貫いているアポクリフォスの手を掴み、離すまいとしていた。
このままでは自分の記憶は消され、今回の件の真相を証言できなくなってしまう。ならば自分の命と引き換えにしてでも、アポクリフォスの痕跡を残してやる。ルベリエ長官なら、何か気づいてくれるはずだ…。
アポクリフォスはそんなリンクの考えを見抜き、「実に最低なアイディアだ」と吐き捨てる。



リンクの通信機から、リンクを呼ぶルベリエの声が聞こえる。

アポクリフォスもまた、枢機卿の姿に戻りながら誰かと通信していた。


アポ「はい…。わかっています、お任せください。我が主、『ハート』の御方。はい……、貴方をお護りしてみせます。必ず……」



『応答したまえ！リンク監査官！！』
「はい…。わかっています、お任せください」
↑この2つの台詞が同じコマに収まってるせいで、パッと見アポさんがルベリエに応えてるみたいになってるｗ

アポは通信機みたいなものを持ってる様子はないし、やっぱアポのいう「ハートの御方」ってのは適合者じゃなくてイノセンスのほうかな？　テレパシー(？)だとしたらイノセンス同士のほうがありそうだし…。ってまあハートとアポさんなんて特殊な組み合わせだから何があるかわからんけどさ。

にしてもこの状況下でハートに対しこの発言。
これってやっぱ、アポがアレンに執着する理由はハートの御方と深く関係してるってことだよね…。「皆アレンを心配してる。特にハートの御方がね」とか言ってたし。
①神ノ道化がハート
②神ノ道化はハートではないが、ハートの命運を握る何かがアレンにある
③ハートの御方はイノセンスだけどお人好し
④ハートの御方は適合者で、その人がアレンを心配してる
どれだ。アポの「貴方(＝ハートの御方)を護る」発言からして①か②だろうとは思うんだけど…。



見知らぬ部屋で目覚めたリンク。
傍らには、痩せ衰えたズゥが座っていた。ここはズゥが中央庁にいた頃に住んでいた館で、リンクはあれから熱を出し、20日間眠り続けていたらしい。



髪下ろしたリンクがなんか新鮮。
てか病人がパンツ一丁で鳩尾から上丸出しで寝かされてるってどうよ…。……熱冷まし？

ズゥ爺の衰弱っぷりが痛々しい。
アレンの足治した時は割とすぐ回復してたっぽいのに…って、まあリンクのは致命傷だったし日もあまり置いてなかったしな…。



ふと、自分の体についた傷に気づいたリンク。触れた途端に癒闇蛇(アトゥーダ)が現れ、アトゥーダを知らなかったリンクは驚いて飛び退る。

アトゥーダは人から人へと取り憑く魔術であり、術者の最期の命を分け与えられた者が次の術者となる。リンクに分け与えたのがズゥの最期の命だったため、リンクが次の術者となったのだ。

ズゥは、それを過ちだったのではないかと悩んでいた。
ルベリエの計画を知り、人類の未来に僅かな光を見た気がした。
だが…


ズゥ「救ったつもりだったが……、私は……！　まんまとおまえを『14番目』の」
ルベリエ「ズゥ老師」


ズゥの言葉を遮るかのように、ルベリエが部屋に入ってきた。



あああ気になるところで止めるぅぅう(；´д｀)

てかアトゥーダってそんな術だったのか。
じゃあズゥ爺も誰かの最期の命を貰った訳だ。ズゥ爺が性格変わったのもその辺からだったりするんかな…。術の継承のために受けたのか負傷して受けたのかは判らんけど。



安静にするよう諭してズゥを抱きかかえたルベリエは、リンクに視線を向ける。
思わず挙手の敬礼をするリンク。


ルベリエ「回復して何よりです。癒闇蛇のことはもう聞いたかね？」
リンク「はっ！！」
ルベリエ「問題は？」
リンク「………、……は」
ルベリエ「問題はあるかね？」


右手で敬礼したまま、左手で傷に触れるリンク。
気を引き締め、真っ直ぐルベリエを見る。


リンク「……問題ありません」



前髪下ろしたルベリエアンタ誰ぇぇえ(|||´Д｀)
三つ編み解いたリンク以上にアンタ誰ーー！！



アポクリフォスに関するリンクの記憶はやはり消されており、アレンの脱獄の経緯についても「覚醒に苦しみだしたアレンをノアが迎えに来た」と認識していた。「他に何か見なかったか」と聞かれても、心当たりはないようだ。

そんなリンクに当座必要な装備と費用を渡し、今後の連絡手段を伝えるルベリエ。
リンクは、「もう戻るな」と言われているのだと察した。
教団では既に、リンクは死んだものとされている。


ルベリエ「これからは私の為だけの『鴉』として、重大な任務にあたって欲しいのですよリンク」
リンク「私は、今も昔も長官の為だけの鴉で在るつもりです」
ルベリエ「もちろんわかっていますよ。キミは本当によく仕えてくれている」


自分の首飾りを外し、リンクにかけてやるルベリエ。



やっぱ記憶消されたか。
アレンと再会したらどうなるんだろう？
アレンに話聞いたら思い出すのかなぁ？…無理か。
というか今のメンツでアポさんに出くわしたらどうなるかな。

去らなきゃいけないと知ったリンクがすげー寂しそうでした。

……ところで装備類を置いてる場所は何故にビリヤード台ｗ



ルベリエは、アレンが覚醒を止める方法を探しに行ったのだと推察していた。


ルベリエ「彼は今独り……」
リンク「私にウォーカーを殺せと…？」
ルベリエ「ウォーカーなどどうでもいい。彼には助けが必要だ。彼………『14番目』には」


目を見開くリンク。

ルベリエは、「14番目」に関する詳細をクロスから聞いていた。
「14番目」はこの聖戦の綻び…、裂け目だ。人類の未来を勝ち取るために、これを利用しない手はない。
だがルベリエ以外にも、この裂け目を利用しようとしている者がいる。
だからアレンを追い詰め、教団から去らせたのだ。

リンクに命じたのは、「14番目」を何者からも守り抜くこと。そして協力者に成り済まし信頼を得て、監視することだった。



なんだ、ネア本人と直接関わりはなかったのか。

「彼には助けが必要だ」のコマのルベリエの目に狂気を感じました。
聖戦に終止符を打てる可能性を見出して興奮している模様。
旧本部襲撃事件の時を思い出すなぁ。何のために走っているかと問われ、「伯爵を倒す以外、何もありはしない」と答えたルベリエ。
かつてへブラスカを「同族殺し」と罵って父親に殴られた少年ルベリエ…。

にしても…「14番目を利用しようと狙う他の者」に渡したくないってことは、その相手(＝アポさん？)とは同じ中央庁の者であっても利用目的が違うってことなのかな？
そういえばアポさんは14番目を「抑える」とは言っても、「消す」とは言わなかった。単に14番目を消したらアレンも死ぬとかかも知れないけど、もしかしたら14番目はアポさんにとっても何か利用価値があるのだろうか…。


てかどうでもいいだとコノヤロー、あの師匠ですらどうでもいいと思いきれずに呑んだくれた日があったというに。



――聖戦という大きな手に操られるだけだった我々人間が、世界の命運をこの手で握る存在となるのです！！




現在。

1人で宿を出た神田はリンクの前に現れ、「死んだフリまでして何をしているのか」と問い詰める。
リンクは微笑んで答える。監視対象の逃亡を許すなどという失態をおかした“鴉”にロクな結末は待ち受けていない…だから逃げた。死んだことになっているのは、中央庁の体裁のためだろう。

だが、神田は信じなかった。
“鴉”は、“神”のためなら心も体も命すらも、何だって捧げる者達だ。


神田「とくにお前は、ルベリエに媚び諂う重度の病人だ。」


リンクの顔に六幻を突きつける神田。


神田「おまえの任務がモヤシの暗殺なら、今ここで斬る。あいつを殺すのは俺だ」



リンクが爽やかスマイル…(((￣д￣；)

死にかけた時に出る言葉が「長官」なことといい、「今も昔も長官のためだけの鴉」発言といい、リンクのルベリエに対する忠誠心ってやっぱ何かあるのかな。
というか神田視点でもリンクの忠誠心は突出して見えるのか。


「あいつを殺すのは俺だ」…か。
自分が覚醒させた、って責任感じてたみたいだもんな。
完全に覚醒してアレンの人格が消えて、アレンの意にそぐわぬ生き方をさせてしまうようなら、責任とって自分の手で終わらせてやるってことかね。
…うわお超シリアス((・∀・|||))ドキドキ

…でもその超シリアスな場面でも胸元でスヤスヤ眠るゴーレムが見えるという(笑)

てかますます今後教団に戻る理由がないな。
やっぱ戻りそうなあれこれはミスリードだったのか？
いや、でもわざわざ無線ゴーレム…うーん…。



鋭い視線が交差する。
一瞬の睨み合いの後、リンクはポツリと「救いたい人がいる」と呟いた。
もしアレンが本当に宿主の運命に打ち勝つことができるのなら、見てみたい。


リンク「人がもし心ひとつでどんな未来も選び取れるというならば、それを成せる根源が何なのか。私はそれが知りたい」



「救いたい人がいる」って言った瞬間、神田の表情が変わりましたね。
確かに鴉の台詞としちゃ意外だわなｗ

この後このままリンクもパーティに加わるんだろうか？
アレン：攻撃・防御
神田：攻撃・防御・回復
リンク：攻撃(アクマの破壊は不可)・防御・回復
ジョニー：回復・装備・分析
…攻防バランスは意外といいな。
でも華がない華が（(おい。



眠り続けるアレンを見守るジョニー、ティム、追尾ゴーレム。



アレンは夢を見ていた。


――そして坊やは眠りについた…

女の人が優しい微笑みを浮かべ、双子の赤ん坊に子守唄を歌っている。


場面は変わり、1人の少年がこちらに手を差し伸べている。
そこは広い麦畑で、向こうに大きな屋敷が見える…。



やっぱマナとネア双子で合ってるっぽい？
この双子たぶんマナとネアだよね。
この女の人はマナとネアのお母さんか…おお。

赤ちゃんのちっこい手に指を差し出すときゅっと握ってくる、あの仕草が可愛くて好きだ。
あとぷにぷにほっぺ(*´∀｀*)σ)3｀)


さて次回は過去編だろうか。
それともようやくラビだろうか。
教団もどうなってるかな。神田行方不明の件もいつまでもごまかしきれないだろうし。あと、チャオジーのポワズとか…。