アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争

社会構造を分析しています。

自己中を許さない事実の共認

2012年10月13日 | 記事
ベネズエラのチャベス大統領が国連総会で、「悪魔が昨日ここに来ていた。今日も硫黄のにおいが残っている」と、前日に演説したブッシュ大統領を「悪魔」呼ばわりした。

かつては、このような発言は共産圏のイデオロギーと脚色され、アメリカの優位性、正当性を付け加えられてマスコミ報道されたり、小さく扱われるにすぎなかった。アメリカの横暴を支えていたのは、軍事力でも経済力でもなくマスコミ支配=共認形成の場を独占していることにあった。

しかし、今、チャベスを真っ向から批判する報道はない。
イラク戦争で露呈した数々のウソ、横暴を前にして、世界はアメリカの自己中にはっきりと「NO!」を突きつけ始めた。大衆の圧力に押される形でマスコミもアメリカ一色とは行かなくなっている。

同じことが2ちゃんでも進行中だ。圧倒的な発信数でネットを支配し、マスコミをも迎合させていた彼らであったが、度重なる犯罪と非常識な行動に対してブログをはじめ、あちこちから反論の声が上がり始めている。

答が見えない時代だからこそ、人々は事実を探し求める。その結果、正論が通る状況に転じた。既に共認支配を脱し、自己中を許さない共認圧力が形成され始めている。

辻一洋