アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争

社会構造を分析しています。

「他者から奪う、勝ち取る」という古い方法論にしがみつくアメリカ

2012年11月11日 | 記事
独立戦争に始まり、2度の世界大戦を通じて、アメリカは常に「他者から奪う、勝ち取る」ことを、私権獲得を実現するための最大の手段としてきた。そしてそれは、一定の成功をおさめてきたとも言える。

 貧困の時代は、私権獲得が最大の目標となる。その価値観で国家は私権統合され、「他者から奪う、勝ち取る」ことは正当化された。

>貧困の時代は、自分が生きていくのに必死。他人を蹴落としてでも、自分のものになる土地やお金や権力が欲しい。(私権第1の価値観)。そうした私権第1の価値観のものが他人の縄張りをあらしだすと、奪われた方も奪い返すようになり、玉突き的に縄張り争いが拡大していく。⇒殺人・戦争が正当化され、武力が力を持つ(武力支配)

 しかし、豊かさが一定実現されて以降、時代は大きく共認原理へと転換した。事実、今や私権獲得を全面に押し出して戦争を正当化することは、世界世論(みんなの共認)が許さず、ほぼ不可能となっている。

 そうやって時代が大きく転換した現在、アメリカは相変わらず「他者から奪う、勝ち取る」という古い方法にしがみついている。過去の成功体験(?)から抜け出せない状態であると言えるのではないか。

矢野悟