エンライト株式会社|林朋子のESノート 

=職場改善とメンタルヘルス向上を支援する、ESコンサルティング=
 エンライト株式会社のオフィシャルブログです

反りが合わない上司が原因で退職を考えるとき

2013年11月11日 | その他
入社2~3年目の方から「職場の上司と反りが合わないので辞めようかと思う」というご相談を時々受けます。

若手の方からのお話で比較的多いのは
・自分は上司に嫌われている。他の人より自分への対応だけが明らかに冷たい。
・上司は自分の意見を聞いてくれない。何を言っても却下される。
・無視される
といった、本来の業務に関する意見の相違以前の人間関係が原因のことが多いように思います。

しかし、自分とは反りが合わないたった1人、あるいは数人の上司のために転職という選択肢を早々に決めてしまうことが果たして本当にその方にとって良いことなのだろうかと思います。

辞めたいと言っている方に聞いてみると「反りが合わない上司(A部長)の上司(B本部長)は自分が苦労していることを理解してくれている」とか「同じ職場の仲間は心配してくれている」というようなケースが意外に多いのです。

転職したとしても、反りが合わない上司はいるかもしれません。
今の職場の中や周囲に、自分を励ましてくれ、心配してくれる人がいてくれるのなら、あまり早々と退職を決断しない方が良いのではないかと私は思います。

反りが合わない人とでも自分は仕事をしてきた、という経験は、その後、もっと反りが合わない人に遭遇し、修羅場に立たされるような経験をした時に、必ず役立ちます。

私自身は、有難いことに上司には本当に恵まれてきましたが、それでも、どうしても合わない上司の下で2年ほど、仕事をしたことがあります。
その2年間は、これが永遠に続くのではないかと思えて、ストレスフルな毎日でしたが、幸い、理解者に恵まれ何とか乗り切れました。
今になって思えば、あの経験が自分を強くしてくれた、と思います。

退職のカードを切るときは「自分の将来のために進むべき道が見つかった時」であって欲しいと、特に若い方の転職については思います。

会話の声のボリュームが小さくて聞こえない

2013年06月11日 | その他
周囲が騒がしい場所でもないのに、相手の声が聞き取りづらい、という経験は、多くの方がお持ちのことと思います。

聞き取りづらい原因は「声が小さい」か「滑舌が悪い」が、圧倒的に多いです。

このような時、はじめの数回は「え?」とか、「もう一度お願いします」「よく聞こえませんでした」とこちらから言って、相手に同じことを繰り返してもらいます。しかし、その後も小さい声で話し続けられると、何度も話の腰を折るのもはばかられ、聞き手は半分くらいしか話の中身はわからないまま、適当に相槌を打つしかない、というようなことになってしまいます。

こうなると、聞いている側にとっては、その人との会話は苦痛な時間になってしまい、双方にとって、もったいないことです。

自分が話をしている時、相手から「え?」「もう一度言ってください」と、よく言われたり、相手が耳を近づけてくるような仕草をよくされる人は、日常的に自分が話す声の大きさが小さすぎる、可能性が高いです。

「聞こえません」という相手からのサインがなくなり、話半分にしか伝わらなくなる前に、自分の声のボリュームを再点検してみると良いです。

声のボリューム以外には、滑舌の悪さ、早口すぎる、などが原因の場合もあります。

自分の周囲にそういう人がいる場合は、人の振りみてわが振り直せ、で、自分の話し方も、改善する余地が意外とたくさんあることに気付くこともあります。

良好な人間関係がもたらす様々な効果

2013年01月07日 | その他
明けましておめでとうございます。
働きやすい職場創りを支援するエンライトを、本年もどうぞよろしくお願い致します。

昨年末のブログに、「人」という資産価値を高めることは、仕事の成果を上げることに繋がるということを書きましたが、人間関係の絆を強くすることは、ストレスをどう乗り越えるかにも関わってきます。

良好な人間関係をたくさん持つ人は、仕事のストレスがもたらす悪影響も受けにくいそうです。
人と人との繋がりは、コルチゾル、というストレスホルモンを減少させ、仕事のストレスからの立ち直りを早め、次にストレスがかかった時に対処できるようにしてくれるのだそうです。

良好な人間関係を持っている人は、そもそも多少の困難はストレスと捉えないことや、本当にストレスに襲われた時でも、そこから速やかに立ち直り、ストレスによるネガティブな影響を引きずらないように自分を守ることができることは心理学の実験で立証されています。

仕事に関わらず、生きていれば苦しい局面に遭遇することは多々ありますが、
人との絆を強くすることは、逆境を成長の機会や、新たなチャンスと考えられるようになります。

人との絆を保つために大切なことは、相手が困っているときに、そばにいてあげることだということは誰もが知っていることですが、好調な時にどれだけ支えたかということも人間関係の質に影響があるそうです。
つまり、相手の良いニュースに、どのように反応するか、が、重要だということです。
シェリー・ゲーブルという心理学者の研究によれば、人間関係にもっともプラスに働く、相手の良いニュースへの反応は、
支持する気持ちを表現する→具体的なコメントをする→関連した質問をする
のだそうです。

「人」という資産価値を向上させることの大切さ

2012年12月28日 | その他
今年は、1月に発売されて以降、今も売れ続けている阿川佐和子さんの「聞く力」が大ベストセラーになりました。

仕事をしていく上でも、人との良質な繋がり、を持っている人と、そうでない人とでは、いろいろな違いが出てきます。

人との繋がりを作るためには、相手の話を身を入れて聞くことが大切です。
身を入れて聞く、とは、相手に関心を示し十分に話させる、ということではないかと思います。
しかし、多くの人の聞き方は「自分の意見を言うタイミングを待っている」ことが多いように思います。相手とその意見に注目して、それをもっと知るために、興味を持って質問することが大切ですが、いつの間にか、話し手と聞き手が逆転していたりする場面に遭遇することが多いです。

また、絆作りと称して、社員を、プライバシーを話す会に出席させて無理に打ち解けさせようとしたり、絆作りを強要するようなお仕着せのイベントを行っても、人と人の間に生まれる信頼感や絆は出来るものではありません。

豊かな人間関係が、仕事の成功に大きな役割を果たすことは多くの研究結果が示していますが、その第一歩が「聞く力」なのではないかと思います。

「人」という資産の価値を高めるために、現在の関係にも再投資しながら、新しい関係にも投資し続け、育てていくことは、仕事の成果を上げるだけでなく、人生の幸福度を高めることに繋がると信じています。

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今年のブログは今日が最終日です。
お読みいただいた読者の皆様には心より感謝申し上げます。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
そして来年も、エンライトをよろしくお願い致します。

※年明けは1月7日(月)より営業開始します。

職場で発生する問題の捉え方

2012年11月30日 | その他
職場では「問題」が次から次へと起きます。問題が起きない職場などないでしょう。

私が学んできた問題への向き合い方は、発生した問題を以下4つに分類して考えることでした。
1.一般的な問題
2.自分にとっては初めてだが、一般的な問題
3.一見、例外的に見えるが、実は一般的な問題
4.本当に例外的な問題

結局、4以外は「一般的な問題」ということになります。
私はかつて「大変です!問題が発生しました!」と上司のところに慌てて飛んで行ったものですが、私に問題の捉え方を教えてくれたその上司から「林さんが言っている問題は、4つのどれに当てはまるのか?」とよく尋ねられました。

今度の問題は4の“本当に例外的な問題”と考えていると説明しても、その上司と話しているうちに、3の「一見、例外的に見えるが実は一般的な問題」だったことが多かったです。

そして、その上司は、一般的な問題に分類された事象を、原則や方針に基づいて解決しなければいけないことを教えてくれました。

「で、その問題を解決するための原則やルールはどうなっているの?」と聞かれるわけです。
原則通りに解決しなさい、ルールが決まっていないのならばルールを決めなさい、と、その上司の指示は至ってシンプルでした。

そんなやり取りの中で私が学んだことは、組織の中で起きる様々な問題の殆どは、どこかで誰かが解決したことのある問題で、原則や方針を適用すれば解決できるものが多い、ということでした。

同時に、原則や方針が不明確なまま、業務が行われていることがいかに多いかを痛感しました。