エンライト株式会社|林朋子のESノート 

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ダメ出しばかり繰り返される部下の気持ち

2013年10月02日 | メンタルヘルス
金融業界を舞台にした人間模様を描いたドラマ「半沢直樹」が、大ヒットしました。

あのドラマの中には、数々の理不尽な上司たちが登場しましたが、彼らのようなケースは稀だとしても、「部下をうつに追い込みやすい上司」のタイプにはいくつかのパターンがあると思います。

その中の1つに、実際に相談を受けることが時々あるのが「何を言ってもダメ出ししかされない。どこがどういけないのか具体的な指示がない。」というケースです。

中間管理職をされている方からのご相談で「あるプロジェクトの企画書を何度提出しても、ダメ出ししかされません。何がいけないのか、具体的な指示がなく、これは自分への嫌がらせではないかと考えてしまう。上司に説明しなければならない前日は夜も眠れず、憂鬱極まりない。真っ暗な闇の中を歩いているようで、どこに出口があるのかもわからず、もうこれ以上、考える気力が湧いてきません。どうでもよくなりました。」というご相談を受けました。

上司としては、「自分の頭で考えろ」と言いたいのかもしれませんが、ダメ出しした相手が、次の行動に結び付くようなダメ出しをしないと、部下のモチベーションは下がる一方です。

また、こういうケースで時々あるのが、上司が部下に対して嫌悪感を持っているような場合、業務上の範囲を超えた「嫌がらせ」と受け取れるような行動にエスカレートする場合があります。
こうなると、上司のストレス発散の矛先になってしまいます。

部下のアウトプットにダメ出しして突き返す場合は、何がいけないのか、どういう方向で再検討して欲しいのか、を伝え、部下に理解させることが、ダメ出しする上司の役割ではないかと思います。

そして、人間である以上、好き嫌いの感情はどうしてもありますので、自分のダメ出しは個人的な嫌悪感からきている行動ではないな、と時々自問自答することも必要かと思います。

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